XLRには二種類ある

XLRには実は二種類あるんです。
Blackmagic Pocket Cinema Cameraシリーズを初めとした専門的な映像機器などには、ミニXLRというものが付いており、コンデンサーマイクを直接カメラに差し込んで使うことができます。
ただ、通常のXLRとミニXLRの二種類という訳ではないんです。
写真を見ると何か気になりませんか?
そうです。
数字が割り振ってあるんですね。
これは一体なんなのか?
実はこれら3つのピンはそれぞれ役割があるんです。
- GND (グラウンド):基準電圧
- HOT (ホット) :正相の信号
- COLD(コールド) :逆相の信号
2番ホットの割り当て
さて、GND, HOT, COLDと機能がありますが、2番HOTは次のように、2番ピンに正相信号が割り当てられています。
1番ピン:GND(グラウンド)基準電圧
2番ピン:HOT(ホット)正相信号
3番ピン:COLD(コールド) 逆相信号
3番ホットの割り当て
- 1番ピン:GND(グラウンド)基準電圧
- 2番ピン:COLD(コールド)逆相信号
- 3番ピン:HOT(ホット)正相信号
3番ホットはアメリカ式、2番ホットはヨーロッパ式と言われています。
基本的に今普通に発売されている機器は2番ホットになっていますが、例えばビンテージ物のマイクロフォンなどを使用する場合3番ホットになってきます。
その場合、機器が壊れたりすることはありませんが、音源は逆位相の状態になります。
どうしても3番ホットで録音したい場合
父から受け継いだビンテージマイクがある。
どうしてもこのマイクじゃないとダメ。
というときは、「ソフト名+位相」などでググってみてください。
例えばCubaseの場合だと
このようにソフトごとに修正できますので大丈夫です。
【オススメのDAWソフト】音が良いのはどれ?!(サイト内記事)
フォーンケーブル
シールドと呼ばれることもあるフォーンケーブルについてもある程度知っておくと便利です。
こちらは一般的なオーディオインターフェイスなどからスピーカーに出力する際に使うことになると思います。

このように一般的なオーディオインターフェイスのMONITORはフォーンでアウトするようになっています。
もちろんXLRで出せる機器もありますよ!
10万越えのクラスになってくると、モニターアウトもXLRだったりします。
さて、写真の緑色の〇にBALANCEDと書いてありますよね?!
次にこの部分について解説したいと思います。
バランス or アンバランス
バランスケーブルの事をTRSと呼び、アンバランスケーブルのことをTSと呼びます。
これは決まっているので覚えるしかありません。
バランスケーブルTRSはノイズに強く、アンバランスケーブルはノイズに弱いのが特徴です。
TRSはXLRと同様、ホット、コールド、グラウンドの機能が備わっています。
そのため、TRSケーブルで出してスピーカーにはXLRで挿すといったこともできます。
一方でTSケーブルはホット、グラウンドの二種類の機能しかないため、不安定な状態で波形をやり取りすることになります。
仕組みとして解説するとホットと、コールドが互いに打ち消しあいノイズを相殺するという仕組みになっています。
TSの場合は、コールドがないため、打ち消すことができずノイズが発生するという仕組みになります。
TRSとTSの見分け方

さて、こちらのように、スリットが入っているのですぐに見分けることができます。

こちらはTRSケーブルですが、TSケーブルにはこのスリットがありません。
まとめ

こちらはスピーカーの背面になりますが、このように多様な入力系統を持っているものもあります。
例えばこのスピーカーだとオーディオインターフェイスのバランスフォーンケーブルから出力し、XLRのオスで出すという感じです。
両方TRSでも挿せますよ~といった具合です。
上方にはUNBALAMCEDと、ちゃんとTS入力もついています。
こちらはRCAケーブルを分岐させて挿したりする場合に使用します。
こちらの記事もいかがですか?
オーディオやマイクロフォンに関する役立つ情報をお届けしています!
NEUMANN KM 184の音源多数!KM184の音を徹底特集!
【NEUMANN KM 184】各マイク位置でのピアノ音源テスト 当スタジオの音響最高顧問”五島昭彦氏”の録音作品紹介ページ。音源ごとに使用機材やマイクロフォンを記載していますので是非参考にしてみてください。 金田式DC録音:五島昭彦氏の録音作品リスト コスパ最強!当スタジオではLEWITTのマイクロフォン激推し中です! 【保存版】LEWITTっていいマイクですか? このセット・・・凄いです・・・ 【無指向性の決定版を完全ガイド】”Tascam DR-05X + バイノーラルマイク” 金田式DCアンプは聞いたことのあるオーディオファンは多いでしょう。
こちらは金田式DCマイク。
市販されているものではないので、かなりのオーディオマニア向けですが、興味のある方はご覧ください。 【金田式DCマイク】 ショップス MK2, DPA2006カプセルでテストレポート 位相変換が必須のため、中級者以降向けの記事ですが、おすすめの無指向性マイク! 【コスパ最高】 COUNTRYMAN ( カントリーマン ) / B3 当スタジオ一番人気の記事はこちら! 天才になるには・・・ 実はとても簡単でした。
ポッドキャストや音楽アルバムも是非チェックしてね!