音質UP術

【JST-XHからHirose 4pinに変換?】レコーダーの運用バッテリーをリポバッテリーに入れ替えました

この記事はAmazonをはじめとした各種広告を含みます。

みなさんはレコーディングの際は電源はどこから取りますか?

この電源をどこから取るか?はレコーディングエンジニアはもちろん、音に携わる人にとってはとても重要なことになります。

あるオーディオマニアは自宅のスピーカーを鳴らすために専用の電柱を立ててしまうほどなんです。

筆者はそこまではしませんが、レコーディング現場でバッテリー駆動にするのはある種常識になっています。

特にワンポイント録音や、ステレオペア録音のシンプルなスタイルにする場合、極限までシンプルとミニマリズムを追求する意味でもバッテリー駆動にし、余計なノイズ(いろんな意味での)を排除することがいい音で録音することにつながります。

リチウムイオン電池?

これまでのベースはリチウムイオン電池の方が多いのではないでしょうか?

ソニーのビデオカメラ等で使われているものでビデオカメラ標準品といっても過言ではないほど普及しました。

中国で互換品が大量に作られたことから非常に使いやすいバッテリーでした。

カメラはもちろんですが、例えばGODOXなどのビデオライトなどもこのソニーのリチウムイオン電池大容量のものだと10050mAhのものや、それ以上のものもあり、当たりを引けば安定して使うことができていました。

リポバッテリー

現在オーディオ界を賑わせているのがリポバッテリーによる運用。

スタジオの音響顧問:五島昭彦氏がアンプ系統の運用をすべてリポバにしたというので話を聞かせてもらいました。

五島昭彦氏の金田式DC録音の音源はスタジオ限定でフル視聴可能です!

金田式DC録音のフル視聴はこちら

元々はドローンやラジコンなどに使うバッテリーで軽量で大容量で高出力のものなど様々なタイプを選択できるため大変便利に使うことができます。

通常10V〜15V程度あればオーディオレコーディングで困ることはないでしょうが、五島先生は金田式を動かすために20V以上のものも使っているそうです。

ちなみに金田式DC録音の産みの親金田明彦氏も現在はリポバッテリーに切り替えているそうです。

やはり音自体もリポバッテリーの方がいいみたい。

Hirose 4pin オス

さて、今回音響顧問とリポバの話になったのが、筆者が使っているSound Devices MixPre-Dの電源運用についての相談でした。

【マイクアンプ比較テスト】Sound Devices のマイクアンプを試す

サウンドデバイスやZOOM F4,8などでも使われていますが、Hirose 4pinが内蔵されています。

以前F4を愛用していたときは、DCアウトのモバイルバッテリーからHirose 4pinに直接変換してくれるタイプのものがありましたのでそちらで運用していました。

変換コネクタを駆使すればどうとでもなる世界ではありますが、やっぱりリポバの方が音がいいとなれば入れ替えなければいけません。

例えば一般的なモバイルバッテリー(10V以上の出力)で運用したければこちらのようなものでも十分可能だと思います。

Eonvic 4ピン Hirose オス – USB 電源ケーブル Zoom F4 F8 サウンドデバイス 688/644/633 レコーダー用

リポバの運用は充電器とコネクタが鍵となる

五島昭彦氏が導入した充電器がISDT 608AC LiPoリポバッテリー充電器 放電器というもの。

ISDT 608AC LiPoリポバッテリー充電器 放電器をAmazonで見る

多くのリポバに搭載されているTタイプのコネクタをこの充電器で使うには変換コネクタが必要です。

Boladge 5パックXT60プラグメスコネクタはTプラグオスコネクタアダプターに変換

充電器自体がオスが内蔵されているのでそのあたりの感覚は注意です。

Zeeeのリポバッテリー

いろんなメーカがあるそうですが、Zeeeのリポバは評価も高く安定しているそう。

Zeee Premium Series 4S リポバッテリー 14.8V 100C 850mAh

例えばこちらのコネクタは4Sの出力14.8Vですので、サウンドデバイスでもいい感じに運用できます。

ただし850mAhですので、長時間の収録となると心配です。

で、筆者が選んだのがこちら。

ゼエエ(Zeee) 14.8V 6500mAh リポバッテリー

これだと6500mAhですので、サウンドデバイスの運用ですと1日以上の稼働が可能になります。

こちらのリポバだと先ほど紹介した充電器を使うとすればT方変換コネクタが必要ですね。

Boladge 5パックXT60プラグメスコネクタはTプラグオスコネクタアダプターに変換

これで充電はクリアですが、次に出力です。

こちらのリポバはJST-XHプラグとなっていますので、Hirose 4pin に変換できるコネクタが必要。

検索してみると・・・

見つからなかったので、JSTXHプラグをHiroseで使うには工夫が必要ということになります。

あるいは直接4pinに改造した方が早いのでしょうか。

この辺りは追記していくということでこの記事を今日のところは締めくくりたいと思います。

筆者のFacebookにて、賢い先生たちに聞いてみたいと思います。

とりあえず、リチウムイオンよりリポバの方が音がいいから入れ替えてみませんか?

ということだけお伝えしておきます。

日進月歩のドローンの世界ですのでバッテリー事情も目まぐるしく変わっていくかもしれませんので、入れ替えの際は必ず最新情報をよく調べてから購入してくださいね。

それでは!

こうたろう

音大を卒業後ピアニストとして活動。日本で活動後北欧スウェーデンへ。 アーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。 その後ドイツ・ケルンに渡りAchim Tangと共にアルバム作品制作。 帰国後、金田式DC録音の第一人者:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入り。 独立後音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現:Kotaro Studio)」を結成。 タンゴやクラシックなどアコースティック音楽作品を多数プロデュース。 大阪ベンチャー研究会にて『芸術家皆起業論~変化する社会の中、芸術家で在り続けるために』を講演。 その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。 村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。 祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。 現在はKotaro Studioにて『あなたのためのアートスタジオ』音と絵をテーマに芸術家として活動中。 2023年より誰かのための癒しの場所『Curanz Sounds』をプロデュース。