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【マイクアンプ比較テスト】Sound Devices MixPre-D のマイクアンプを試す

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金田式DC録音の五島昭彦先生からMixPre-Dを譲っていただきました。

マイクアンプの比較テストということで、手持ちのZOOM F3と比較してみました。

ZOOM F3というと、DPA4006を使ったテストの際に五島先生と「これはもしかしたらサウンドデバイスのマイクアンプも超えてきてるんじゃない」と話をしていましたので、今回MixPre-Dとの比較テストは非常に楽しみ。

DPA4006を使ったF3の録音テスト

さて、結果はどうでしょうか。

簡易紹介:こうたろう

1986年生まれ
音大卒業後日本、スウェーデン、ドイツにて音楽活動
その後金田式DC録音のスタジオに弟子入り
写真・映像スタジオで音響担当を経験し、写真を学ぶ
現在はヒーリングサウンド専門のピアニスト、またスタジオでは音響エンジニア、フォトグラファーなどマルチメディアクリエーターとして活動中
当記事ではプロのピアニスト、音響エンジニアとしての知識とスキルをシェアしていきます

ヒーリング音響専門ブランド

LCT540Sでのモノラルテスト

LCT540Sは市販品の大口径コンデンサーマイクの中ではコスパを考慮すると最もおすすめの機種。

LEWITT ( ルウィット ) / LCT 540 S をサウンドハウスで見る

これからポッドキャストを始める方、声優を目指す方、ボーカリストの方、迷っていたら540Sで決まりです。

さて、早速サウンドデバイスを使った音声をテストしてみましょう。

さて、上記は録ったままのスッピンそのものですが、少しEQを触って微調整した版がこちら。

次にZOOM F3だけ、つまりF3のマイクアンプを使ってテストしてみます。

こちらも少しだけEQで微調整した版も聞いてみましょう。

EM158でのステレオペアテスト

ゲインの調整がかなり難しいので正確なテストとはいきませんが、こちらもF3のマイクアンプと比較していきましょう。

まずはF3から聞いてみることにしましょう。

次にサウンドデバイスのマイクアンプを経由。

オフマイクでの音声です。

続いてはサウンドデバイスマイクアンプでオンマイクでチェック。

感想とマイクアンプの重要性

録音するのに必要なのは主にマイクロフォンとマイクアンプとADC。

この三つはどれが欠けてもどれを妥協しても良い音にはなりません。

よく音に悩んでいる人の中に『どのマイクロフォンがいいでしょうか?』と質問をしていただくことがあるのですが、マイクロフォン選びよりもまずはマイクアンプの方が重要であると筆者は考えています。

もちろんマイクロフォンが重要なのはいうまでもないですが、例えばEM158などは素子自体は250円だったりします。

ペアで500円のマイク。

無指向性の場合はフラットであるかどうかがすべてですので、DPA4006などのクラスに行かない限りはそこまでコストを重視する必要がありません。

マイクアンプ、つまりアナログ部分で音は全て決まってきます。

今回F3のマイクアンプに大いなる期待を寄せてテストしてみましたが、個人的な感想としてはやはりサウンドデバイスのマイクアンプが圧倒的。

音の乗っかりとか、ザラザラ感とか、推進力など本当に圧倒的であると感じました。

EM158のステレオペアの方がより違いが明確に伝わるのではないでしょうか?

オーディオインターフェイス(専用ドライバー不要)としても使えるMixPre-D。

マイクアンプの重要性を改めて感じるテストでした。

F3の実力

Sound Devices MixPre-Dの実力は皆さんも感じていただけたと思います。

ただここでやはり驚くのがF3のマイクアンプの実力。

サウンドデバイスが圧倒的な点は予想できたにせよ、F3のマイクアンプがサウンドデバイスにここまで迫っているという点が個人的には驚きでした。

普段オーディオに関してあまり関心のない方が聞けば、正直どっちも同じだと感じる人もたくさんいることでしょう。

32bitフロート対応のF3ですから総合的に考えてもF3はやはりとんでもない名機であると言えます。

F3 Field Recorder / サウンドハウスで見てみる

Sound Devices MixPre-Dの使い方

インプット、アウトプットを間違えないように。

そして重要なのが、ADC & レコーダーとして使うデバイスのファンタム電源をオフにすること。

F3の場合だと基本的にいつもファンタム電源を入れたまま使う人が多いと思いますので、必ずトラックを選択した状態でソースを選んでマイク、マイク(48)とありますので、マイクを選択しファンタム電源が供給されていない状態で使うようにしてください。

Sound Devices MixPre-Dはゲインの調整が非常に難しいです。

F3だとデフォルトで32bitフロート録音が可能です。

32bitが選択できるデバイスは32bitで録音するようにしてください。

通常のオーディオインターフェイスや、フィールドレコーダーなど24bitのデバイスで収録する場合、アッテネーターがあると便利です。

アッテネーターは減衰器とも呼ばれ、送られてきた電波を適切なレベルまで減衰させる装置です。

これは余計な装飾がされていないシンプルなパーツのみで構成されたクラシックプロのものを使うようにしてください。

クラシックプロのアッテネーターをサウンドハウスでチェック

Sound Devices MixPre-Dは中古ではあまり見かけません。

発売当初は20万超えの機種。

この機種の全モデルだと中古で5万ほどですので、数万円をかけてでもSound Devices MixPre-Dをマイクアンプとして使う価値は十分にあると言えます。

ポッドキャストはもちろん録音の音にお悩みの方はマイクロフォンを変えるんじゃなくてまずはマイクアンプから変えてみてはいかがでしょうか。

おしゃれは足元から? 録音はマイクアンプからです。

では。

こうたろう

音大を卒業後ピアニストとして活動。 日本で活動後北欧スウェーデンへ。 アーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。 その後ドイツ・ケルンに渡りAchim Tangと共にアルバム作品制作。 帰国後、金田式DC録音の第一人者:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入り。 独立後音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現:Kotaro Studio)」を結成。 タンゴやクラシックなどアコースティック音楽作品を多数プロデュース。 大阪ベンチャー研究会にて『芸術家皆起業論~変化する社会の中、芸術家で在り続けるために』を講演。 その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。 村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。 祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。 現在はKotaro Studioにて『あなたのためのアートスタジオ』音と絵をテーマに芸術家として活動中。 2023年より誰かのための癒しの場所『Curanz Sounds』をプロデュース。