ポッドキャストやボーカル録音に必要な物リスト&マイクの使い方

本日はポッドキャストやボーカル録音の基礎となる考え方を見ていきましょう。

ポイントを抑えれば難しいことはありません。

1、マイクに向かって・・・

2、声を出す。

これだけです。

素子に向かって平行に

さて、「素子って何?」と質問を受けたことがあります。

素子というのはマイクロフォンの最も重要な部分と言っても過言ではない心臓部分になります。

この赤丸のところが素子。

通常は外からは触れられないようにボディで覆われていますが、例えばWM-61Aなどの自作マイクでは流通したりしないので、剥き出しのまま使う場合もあります。

保管の際はこの素子には特に注意して保管しましょう。

指向生マイクの場合はシビアに

ポッドキャストや音声収録などでは特に指向生のコンデンサーマイクを使うケースが多いと思います。

というか、指向生コンデンサーマイクがおすすめです。

その際はこの素子に向かって平行に音が入るようにしましょう。

昔学校などでよく見かけたハンドタイプのマイクは素子が上に向いているため上から声を入れているわけです。

大口径コンデンサーマイクの場合は素子を上に向けて入れることが難しいためこのように縦に入っています。

マイクロフォンの素子の向きを必ず確認しましょう。

ハンドタイプのマイクと同じように上から話しても声は入らないので注意しましょう!

声は指向性のスピーカー

前回オーケストラのコラムでトランペットとトロンボーンのお話を出しましたが、声というのはホルンやチューバよりもトランペットやトロンボーンに近い直管型の音源といえます。

そのため、素子に向かって平行に真っ直ぐ話しましょう。

勘のいい方ならお分かりかもしれませんが、逆にホルンやチューバ、和楽器だと笙などはベル(音の出口)にマイクの素子を向けて録音してはいけません。

素子と口の距離は・・・?

ここが一番の悩みどころとなるのではないでしょうか。

これは明確には決まっていません。

一般的にはマイクに近づけば近づくほどそれは「オンマイク」

マイクから離れれば離れるほど「オフマイク」と呼ばれます。

これも◯cmからオンマイク、◯m離れたらオフマイクと決まっているわけではありません。

「さっきよりちょっとオフマイク気味で」「もうちょっとオンマイクでもいいんじゃない?」などの使われ方をします。

ボーカルやナレーション録りの際はこのマイク(素子)との距離感が重要になってきます。

プロのボーカリストやナレーターであれば、自分が最も輝く声の距離を知っています。

一流の域に達すると、マイクの種類やメーカーによって距離を変える方もいらっしゃいます。

声優さんでも凄腕の方などはセリフの種類(喜怒哀楽の表現)、によって、微妙にマイクへの角度や立ち位置を変えたりしていますよね。

しかし、それはその人の声質、発音の速度、身体(声の波形に影響)での距離感であって、すべての人に正解というわけではありません。

人の数だけ正解がある。

だから面白んです。

一般的には10センチ〜15センチ程度

この辺りを目安にしてください。

この辺りよりも近いと「オンマイク気味だね〜」

この辺りよりも遠くなると「オフマイク気味だな〜」

となります。

反復練習が必要です。

このあたりの距離感を軸として一番自分が輝く声の距離をしっかりモニターして探っていきましょう。

【続・モニターヘッドホンはおすすめが1つしかない件】モニターと視聴は分ける

例えば筆者が不定期配信しているこうたろうのVlogチャンネルの動画では、基本的にはかなりオンマイクで収録しています。

これは、他の部屋の音や、ノイズが収録中に入るのが嫌なので、感度を下げてオンマイクで収録していたというわけです。

状況や目的に応じてオンマイクとオフマイク、マイクロフォンとの最適な距離を探ってみてください。

声録りであるといいアイテム

卓上マイクスタンド

筆者も愛用していますが、これめっちゃくちゃいいです。

やはりK&Mのものが安定していて良いですね。

ベース部分がかなり重い鉄製なので安定していて音も良いです。

サウンドハウスさんでの購入はこちら

K&M ( ケーアンドエム ) / 23325 卓上マイクスタンド

デメリットとしてはやはりデスクのスペースをかなり取られてしまうこと。。。

かといって、アーム型の物は音が悪くなるのであまりおすすめできません。

デスク領域は犠牲になりますが、音の言い方を選びましょう。

カメラも上級者ほど三脚にお金をかけるのと同じで、マイクスタンドをケチってはいけません。

千円で買えるものもありますが、安物買いの銭失いにならないように注意しましょう。

リフレクションファイルター

これはあれば便利ですが必須のアイテムとはいえません。

純粋に声優、ナレーションなど、声だけの収録には置いておくと音はかなり変わります。

SE ELECTRONICS ( エスイーエレクトロニクス ) / RF-X

ポップガード

ん。。。

こんなものに、こんな値段・・・

いえいえ、これ必須アイテムなんです。

必ず必要。。。

というほど音が変わります。

あるのとないのとでは雲泥の差です。

あった方がいいです。

これは本当に音が劇的に変わるのでボーカルや声録りをする方は一個持っておいて損はない一押しのアイテムとなります。

サウンドハウスさんでの購入はこちら

STEDMAN ( ステッドマン ) / PROSCREEN 101

吸音材

筆者はピアノ録音の際にもう少し大掛かりな吸音シートで取り囲んで使用したことがありますが、これももう凄まじく音が変わります。

音を自分で全部操っているような錯覚に陥るほど。

宅録などでもしっかりと反射を抑えたい方は先述のリフレクションガードよりももう一歩進んだ対策として吸音材の導入も検討してみてください。

壁に貼り付けて使うタイプよりはこういったスタンドタイプの方がいろんな現場でのバリエーションが増えて重宝すると思います。

AURALEX ( オーラレックス ) / ProMAX スタンド型吸音材 2枚

まとめ&ポイント

  • 素子と口は平行に。
  • 距離感は10cm〜15cmを基準に自分の最適な距離を見つける。
  • 収録する場所で加湿器などをかけて加湿しない。
  • ポップガードは必須アイテム。

声は発生したあと、真っ直ぐにでますが、10cmを過ぎたあたりから、音場を作り始めます。

指向性として発生された声は、この辺りから準無指向性(造語)のような状態になります。

安物のマイクを使うと、この音場で周波数域に偏りができて、イコライザーで後から調整してあげなくてはいけなくなってしまいます。

毎回収録後にイコライザーで調整、整音する作業(労働力)を捧げることを考えると多少高くてもいいマイクロフォンを持っておくと長期的には時間の節約に繋がります。

是非参考にしてみてください。

【シーン別おすすめマイクロフォン選別】 低予算編

【シーン別おすすめマイクロフォン】 予算たっぷり編

この記事を書いた人

こうたろう

元ピアニストでフォトグラファー&サウンドデザイナー
ミュージシャンだった父の音楽スタジオと、モデルだった母の仕事場であるフォトスタジオの現像ルームが子供時代の遊び場という恵まれた環境で育つ。
音楽大学を卒業後ピアニストとして活動を開始。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてヨーテポリを拠点に活動するシンガーアーティストLindha Kallerdahlとセッションを重ね声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後単身ドイツ・ケルンへ渡独。
ドイツから帰国後ピアノソロ作品アルバムと共に同時リリース。
金田式電流伝送DC録音の第一人者である五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、活動を開始。
独立後、音楽プロデューサーとして音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックを中心としたアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
現在は元ピアニストの経験を生かしたミュージシャンのライブフォトを得意としながら、肖像写真、動物写真、自然写真を中心にミュージックビデオの制作などオーディオ技術も得意とするフォトグラファーとして活動中。