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音はいいの?
気になっている方も多いのではないでしょうか。
21世紀に入り、マイク設計の特許が切れたり、大手が解体されたりと様々な理由で実に多くの新興オーディオメーカーが誕生しました。
そんな中でもKotaro Studioが特に感動しているのがLEWITT(ルイット)というウィーンのマイクロフォンメーカー。
元AKGの方が立ち上げたマイクロフォンメーカーです。
初心者はLCT440PUREを選択してください。
中級者以降はLCT 540 Sを選択してください。
この2機種はLEWITTのオーディオ性能、コスパの良さ、すべてが凝縮されています。
この記事を読み進めばLEWITTの大口径マイクシリーズの特徴がざっくり掴めます。
もしルイットで一番最高の一個を決めるとなった場合最強なのがLCT 540 S。
予算が許せばこれ買って間違いは起こりません。
LCT240Pro / おすすめ度:★☆☆☆☆
LEWITT ( ルウィット ) / LCT240Pro ValuePack Black コンデンサーマイク をサウンドハウスで見るLEWITT(ルイット)の大口径コンデンサーシリーズの中では最も安価に手に入るマイクロフォン。
しかし最もおすすめできない機種でもあります。
音は悪くない。
決して悪くないんですが、すべてに置いて中途半端になっしてまっています。
このクオリティーでショックマウントなどなどわざわざ準備するのは非常に億劫に感じます。
もっと手軽に例えばC-5などのハンドタイプのマイクでOKです。
AKG ( アーカーゲー ) / C5 コンデンサーマイク をサウンドハウスで見る人は松・竹・梅とラインナップが揃っていたら竹を選ぶ習性があるわけです。
LCT440PURE / おすすめ度:★★★★☆
LEWITT ( ルウィット ) / LCT440PURE をサウンドハウスで見るシリーズ中で最もコスパに優れた最高の逸品。
このクオリティーのマイクロフォンをこの価格で出してくるという辺りがLEWITT(ルイット)の新興オーディオメーカーとしての決意を感じます。
440を2本ステレオペア(ルイットのマイクはすべての製品でペアマッチ可能)で収録した音楽サンプルがあります。
録音は『五島サウンドを研究する会』講師でスタジオの音響最高顧問の五島昭彦氏。
視聴環境に迷いがあったらこちらの記事を参考にしてみてください。
【激安最高峰】音楽視聴環境はこれでいい~FX-AUDIO-DAC-X3J PRO + HD25
LCT440PUREは間違いなく世界中でベストセラーとなっているはずですし、この価格帯で購入できる同程度のクオリティーのマイクは他にはないと断言できます。
同ラインではLCT 441 FLEXという指向性パターンを切り替えられるマイクもありますが、個人的にはあまりおすすめしません。
おそらくAKGのC414を意識して制作したものですが、LCT440PUREほどの衝撃は感じられないでしょう。
LEWITT ( ルウィット ) / LCT 441 FLEX をサウンドハウスで見るLCT 540 S / おすすめ度:★★★★★
LEWITT ( ルウィット ) / LCT 540 S をサウンドハウスで見る金田式バランス電流伝送DC録音の五島昭彦氏も、『540はDPA4011と戦える』とコメントしているほど、本当に度肝を抜かれる最高のマイク。
DPA ( ディーピーエー ) / 4011A をサウンドハウスで見る筆者も同意。
540の素直な入口と透明感、低域から中域にかけての滑らかなグラデーションとセクシーな減衰力性能は本当に数十万クラスのマイクに匹敵するほどの最高性能です。
完璧な製品を生み出すためには、付加的な機能はある程度割り切り、本質的に必要な機能に注力する必要があります。
LEWITT CEOであるRoman Perschon氏のコメント
LCT 540 SUBZEROは画期的な製品ですが、個々の機能のどれもが必要不可欠であり、何一つ欠けてもこの製品は生まれませんでした。
Roman Perschon氏のおっしゃっている通り、まさに完璧な製品であると言えます。
本気で録音・音響エンジニアを目指す方にとっても最強の武器となりますし、Youtuberやポッドキャスターにとってもこの性能と音質と値段なら非常にローリスクな設備投資と言えます。
入門用としてLCT440PUREなら、中級者以降〜バリバリのプロまで540で決まりです。
★参考音源準備中
LCT640 TS / おすすめ度:★★★★☆
LEWITT ( ルウィット ) / LCT640 TS をサウンドハウスで見る640は一本でステレオ録音ができるタイプの大口径コンデンサーマイクロフォンです。
例えば540ならワンポイント録音などのステレオ録音する場合2本必要になります。
640は一本で済むという点でなによりセッティングの簡略化に大いに貢献しています。
現場によってはセッティングと撤収までの時間が非常に限られている場合や、軽装備でいかなければいけない場所での録音など様々な事情があるかと思います。
そんな時に640は大変便利。
ただし、ステレオセッティングの自由度は下がりますので、本格的なステレオ録音をするとなればやはり540を2本購入することをおすすめします。
他にも一本でステレオ収録可能なモデルはいくつかありますが、その中でも音質クオリティーは非常に高いと言えます。
LCT 840 / おすすめ度:★★★☆☆
LEWITT ( ルウィット ) / LCT 840 をサウンドハウスで見るLEWITT ( ルウィット )の真空管マイクといえばこのLCT840が入門モデルとなります。
ただし次に紹介する940の場合はFETと真空管を切り替えられる仕様になっているため、価格差を考慮するとルウィットの真空管マイクを使いたい場合は940がベストな選択肢かな?という印象です。
LCT 940 / おすすめ度:★★★★☆
LEWITT ( ルウィット ) / LCT 940 をサウンドハウスで見るLEWITT ( ルウィット )でフラッグシップマイクの入口といえばこれ。
FETと真空管を切り替えられる仕様となっており、真空管サウンドを体験したい方はこれで決まりです。
ただし非常に重装備となってしまう点とどう電力を取るのか?なども考慮しなければいけない機種になるので、非常に高い専門知識が要求されるマイクとなっています。
持ち出しての収録というのはあまり現実的ではなく、スタジオに常設するタイプのマイクと言えます。
LCT 1040 / おすすめ度:未知数
サンプル音源を聞く限り、個人的には最高と感じます。
このクラスのマイクを選ぶ方は真空管に切り替えた時にどれだけの威力を発揮してくれるかが最重要ポイントかと思います。
この価格帯ですから、FETだけでみた場合に他の選択肢が多数あることは間違いありません。
FETでは最高に好みの音質且つ、『FETで最高のマイクと真空管で最高のマイクを二つ買う』よりもコスパ良く買えるか?が重要ポイントになります。
真空管でいうところの例えばTELEFUNKEN U47やNEUMANNのU67なんかと比べてどこまで戦えるのか?という聞いた方の感想の領域を抜け出せません。
TELEFUNKEN ( テレフンケン ) / U47 をサウンドハウスで見る仮にこのあたりのマイクと比較しても匹敵すると感じられる場合はFETも切り替えられて比較すると低価格となる1040は間違いなく買いになるでしょうし、遠く届かないと思う場合でもFETのサウンドが他のフラッグシップ価格帯のマイクと比較して充分な性能が出ていると感じられる場合は検討の余地がありそうです。
またこれらのマイクを比較する場合は再生環境にも気を使わなければいけませんので、初心者の方は必ずオーディオに詳しい方のサポートの元購入検討するようにしましょう。
またこの価格帯ですとFETとして考えても例えばTLM49やそれこそ540だとペアで揃っちゃう・・・なんて考えると真空管の威力次第ではありますが、この価格をかける恩恵はあまりないのかなと感じました。
筆者の特に専門分野であるピアノの音源を聴いてもこれは間違いなく他の選択肢、例えば単一指向性のSCHOEPS Stereo Set MK 4や、カプセル切り替え式のMK5、無指向性でもDPA4006が視野に入る価格帯ですから、それらを取るかなという印象。
ただし、 NEUMANN / M149 Tubeよりは真空管マイクとして優れていると感じますのでNEUMANN / M149 Tube を買うなら1040です。
まとめ:440か540がベスト
新興マイクロフォンメーカーとして大変信頼しているLEWITT(ルイット)ですが、最もLEWITT(ルイット)のコスパ威力を体験したい場合は440か540がベストな選択肢であると言えます。
940はFETとの切り替えができるので目的によっては重宝しそうですが、540以降になってくると他の選択肢も慎重に検討するべきであると考えます。
540は買って後悔しないマイクとしてKotaro Studioとして、また、Kotaro Studioの音響最高顧問の五島昭彦氏も自信を持っておすすめします。
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LEWITT ( ルウィット ) / LCT440PURE 音質チェック
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服部 洸太郎
音大を卒業後ピアニストとして活動。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてシンガーアーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツへ渡りケルンにてAchim Tangと共に作品制作。
帰国後、金田式電流伝送DC録音の名手:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、録音エンジニアとしての活動開始。
独立後、音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックなどのアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、介護で使えるプログラムをM5Stackを使って自作。
株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにてアルゼンチンタンゴをはじめとした民族音楽に関する文化の研究、ピアノ音響、さらに432hz周波数を使った癒しのサウンドを研究中。
スタジオでは「誰かのためにただここに在る」をコンセプトに、誰がいつ訪れても安心感が得られる場所、サイトを模索中。