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気になっている方も多いのではないでしょうか。
21世紀に入り、マイク設計の特許が切れたり、大手が解体されたりと様々な理由で実に多くの新興オーディオメーカーが誕生しました。
そんな中でもKotaro Studioが特に一押ししているのがLEWITT(ルイット)というウィーンのマイクロフォンメーカー。
元AKGの方が立ち上げたマイクロフォンメーカーです。
中級者以降はLCT 540 Sを選択してください。
予算が許せばこれ買って間違いは起こりません。
失敗しないマイク選びの記事など他のスタジオのマイクロフォン関係の記事と併用してチェックしていってください。

簡易紹介:こうたろう
1986年生まれ
音大卒業後日本、スウェーデン、ドイツにて音楽活動
その後金田式DC録音のスタジオに弟子入り
写真・映像スタジオで音響担当を経験し、写真を学ぶ
現在はヒーリングサウンド専門のピアニスト、またスタジオでは音響エンジニア、フォトグラファーなどマルチメディアクリエーターとして活動中
当記事ではプロのピアニスト、音響エンジニアとしての知識とスキルをシェアしていきます
LCT240Pro / おすすめ度:★☆☆☆☆

- 音質
- 3.0
- コスパ
- 3.0
- デザイン
- 6.0
- 購入のしやすさ
- 8.0
- 総合点
- 1.5
LEWITT(ルイット)の大口径コンデンサーシリーズの中では最も安価に手に入るマイクロフォン。
しかし最もおすすめできない機種でもあります。
決して悪くないんですが、すべてに置いて中途半端になっしてまっています。
このクオリティーでショックマウントなどなどわざわざ準備するのは非常に億劫に感じます。
LEWITT(ルイット)最初の一本に絶対に選ばないでください。
というよりもこのマイクを購入する理由はどこにもありません。
LEWITT(ルイット)は実質次の440からスタートになります。
240買うならもっと手軽に例えばC-5などの取り回しのしやすいハンドタイプのマイクでOKです。
C5 コンデンサーマイク サウンドハウスで価格をチェックLCT440PURE / おすすめ度:★★★★☆

- 音質
- 8.5
- コスパ
- 7.5
- デザイン
- 9.0
- 購入のしやすさ
- 8.0
- 総合点
- 7.0
シリーズ中で最もコスパに優れた最高の逸品。
このクオリティーのマイクロフォンをこの価格で出してくるという辺りがLEWITT(ルイット)の新興オーディオメーカーとしての決意を感じます。
LCT440を2本使ったステレオペアマイク(オランダ方式)で使ったりしていましたが、コスパは最高にいいです。
LCT440PUREは間違いなく世界中でベストセラーとなっているはずですし、この価格帯で購入できる同程度のクオリティーのマイクは他にはないと断言できます。
同ラインではLCT 441 FLEXという指向性パターンを切り替えられるマイクもありますが、個人的にはあまりおすすめしません。
おそらくAKGのC414を意識して制作したものですが、LCT440PUREほどのコスパは感じられないでしょう。
LCT 441 FLEX サウンドハウスで価格をチェックLCT 540 S / おすすめ度:★★★★★

- 音質
- 9.5
- コスパ
- 9.5
- デザイン
- 9.0
- 購入のしやすさ
- 8.0
- 総合点
- 9.0
Kotaro Studio音響の最高顧問:金田式バランス電流伝送DC録音の五島昭彦氏も『540はDPA4011と戦える』とコメントしているほど、本当に度肝を抜かれる最高のマイクです。
五島昭彦氏の作品は金田式DC録音作品のページで紹介しています。
540の素直な入口と透明感、低域から中域にかけての滑らかなグラデーションとセクシーな減衰力性能は本当にフラッグシップマイクに匹敵するほどの最高性能です。
完璧な製品を生み出すためには、付加的な機能はある程度割り切り、本質的に必要な機能に注力する必要があります。
LEWITT CEOであるRoman Perschon氏のコメント
LCT 540 SUBZEROは画期的な製品ですが、個々の機能のどれもが必要不可欠であり、何一つ欠けてもこの製品は生まれませんでした。
Roman Perschon氏のおっしゃっている通り、まさに完璧な製品であると言えます。
本気で録音・音響エンジニアを目指す方にとっても最強の武器となりますし、Youtuberやポッドキャスターにとっても(ステレオがベスト)この性能と音質と値段なら非常にローリスクな設備投資と言えます。
中級者以降〜バリバリのプロも540使ったらそのコスパに驚愕すると思います。
2本使ってNOS方式でステレオペアとすると、これ以上の音響とはどんな選択肢があるのか?
といろいろ考えさせられるほど。
下記の記事では簡単な距離別音声テストを行っていますんどえ是非チェックしてくださいね!
LCT640 TS / おすすめ度:★★★★☆

- 音質
- 9.0
- コスパ
- 8.0
- デザイン
- 8.5
- 購入のしやすさ
- 7.0
- 総合点
- 8.5
640は一本でステレオ録音ができるタイプの大口径コンデンサーマイクロフォンです。
例えば540ならワンポイント録音などのステレオ録音する場合2本必要になります。
640は一本で済むという点でなによりセッティングの簡略化に大いに貢献しています。
ただし内蔵ステレオモードは補助目的での用途になります。
640をステレオで録音するにはやはり2本購入してセッティングすることでポテンシャルを最大限まで引き出せると言えるでしょう。
現場によってはセッティングと撤収までの時間が非常に限られている場合や、軽装備でいかなければいけない場所での録音など様々な事情があるかと思います。
また、ポッドキャストなどもステレオの臨場感を補助的に捉えて他のマイクで音声をピックアップしてミックスする等様々なステレオならではの補助要素が考えられます。
他にも一本でステレオ収録可能なマイクは世の中にちょくちょくありますが、その中でも音質クオリティーは非常に高いと言えます。
また、640は5タイプの指向性に切り替えて使用します。
640を無指向性モードで室内楽アンサンブルの録音を行った際には、他のどの無指向性マイクとも互換できない特別なニュアンスを感じました。
そういう意味でもやはりルイットのマイクロフォンは特別な存在であると言えます。
無指向性のマイクロフォンはこちらの記事にて面白いテストがありますので、640のステレオペアは出てきませんが、是非参考にしてください。
LCT 840 / おすすめ度:★★★☆☆

- 音質
- 9.0
- コスパ
- 5.0
- デザイン
- 8.5
- 購入のしやすさ
- 5.5
- 総合点
- 8.5
LEWITT ( ルウィット )の真空管マイクといえばこのLCT840。
ただし次に紹介する940の場合はFETと真空管を切り替えられる仕様になっているため、価格差を考慮するとルウィットの真空管マイクを使いたい場合は940がベストな選択肢かな?
という印象です。
在庫探すは結構大変ですし、少し中途半端なマイクとなっていますが、音質自体は個人的に好きです。
LCT 940 / おすすめ度:★★★★☆

- 音質
- 9.5
- コスパ
- 7.5
- デザイン
- 7.5
- 購入のしやすさ
- 7.5
- 総合点
- 8.5
LEWITT ( ルウィット )でフラッグシップマイクの入口といえばこれ。
FETと真空管を切り替えられる仕様となっており、真空管サウンドを体験したい方はこれで決まりです。
ただし非常に重装備となってしまう点とどう電力を取るのか?
なども考慮しなければいけない機種になるので、非常に高い専門知識が要求されるマイクとなっています。
持ち出しての収録というのはあまり現実的ではなく、スタジオに常設するタイプのマイクと言えます。
音質面でいうと、確かに真空管ならではの温かみを感じますが、ざらざらした感じの温かみが好みの方には合わないかもしれません。
シャンソンやタンゴなんかのボーカルにはぴったりだと思いますが、ナレーションや台詞などの場合は声質によっては他の選択肢もあり?
LEWITTのFETは先述の540Sでかなり完成領域になっていますので
そういったことを考えると、特に真空管が気に入った!
といったケースでない限りはやはりLCT 540 Sにマイクアンプなどの音響装備を強化していったが・・・幸せになれるのかな?
と思ってしまします。
LEWITT ( ルウィット ) / LCT 540 S サウンドハウスで価格をチェックLCT 1040 / おすすめ度:未知数

サンプル音源を聞く限り、個人的には最高と感じます。
このクラスのマイクを選ぶ方は真空管に切り替えた時にどれだけの威力を発揮してくれるかが最重要ポイントかと思います。
LCT 1040 サウンドハウスで価格をチェックこの価格帯ですから、FETだけでみた場合に他の選択肢が多数あることは間違いありません。
FETでは最高に好みの音質且つ、『FETで最高のマイクと真空管で最高のマイクを二つ買う』よりもコスパ良く買えるか?が重要ポイントになります。
真空管でいうところの例えばTELEFUNKEN U47やNEUMANNのU67なんかと比べてどこまで戦えるのか?という聞いた方の感想の領域を抜け出せません。
TELEFUNKEN ( テレフンケン ) / U47 をサウンドハウスで見る仮にこのあたりのマイクと比較しても匹敵すると感じられる場合はFETも切り替えられて比較すると低価格となる1040は間違いなく買いになるでしょうし、遠く届かないと思う場合でもFETのサウンドが他のフラッグシップ価格帯のマイクと比較して充分な性能が出ていると感じられる場合は検討の余地がありそうです。
またこれらのマイクを比較する場合は再生環境にも気を使わなければいけませんので、初心者の方は必ずオーディオに詳しい方のサポートの元購入検討するようにしましょう。
またこの価格帯ですとFETとして考えても例えばTLM49やそれこそ540だとペアで揃っちゃう・・・なんて考えると真空管の威力次第ではありますが、この価格をかける恩恵はあまりないのかなと感じました。
筆者の特に専門分野であるピアノの音源を聴いてもこれは間違いなく他の選択肢、例えば単一指向性のSCHOEPS Stereo Set MK 4や、カプセル切り替え式のMK5、無指向性でもDPA4006が視野に入る価格帯ですから、それらを取るかなという印象。
ただし、 NEUMANN / M149 Tubeよりは真空管マイクとして優れていると感じますのでNEUMANN / M149 Tube を買うなら1040です。
まとめ:440か540がベスト
新興マイクロフォンメーカーとして大変信頼しているLEWITT(ルイット)ですが、最もLEWITT(ルイット)のコスパ威力を体験したい場合は440か540がベストな選択肢であると言えます。
940はFETとの切り替えができるので目的によっては重宝しそうですが、540以降になってくると他の選択肢も慎重に検討するべきであると考えます。
540は買って後悔しないマイクとしてKotaro Studioとして、また、Kotaro Studioの音響最高顧問の五島昭彦氏も自信を持っておすすめします。
LEWITT ( ルウィット ) / LCT 540 S サウンドハウスで価格をチェック音響の最高顧問:五島昭彦氏も激しく推薦!モニターヘッドホンはこれしかない!
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プロフィール

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音大を卒業後ピアニストとして活動。
日本で活動後北欧スウェーデンへ。
アーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツ・ケルンに渡りAchim Tangと共にアルバム作品制作。
帰国後、金田式DC録音の第一人者:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入り。
独立後音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現:Kotaro Studio)」を結成。
タンゴやクラシックなどアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
大阪ベンチャー研究会にて『芸術家皆起業論~変化する社会の中、芸術家で在り続けるために』を講演。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにて『あなたのためのアートスタジオ』音と絵をテーマに芸術家として活動中。
2023年より誰かのための癒しの場所『Curanz Sounds』をプロデュース。