NEUMANN KM 184 音質チェック

※この記事は2020年6月26日に更新されました。

NEUMANN(ノイマン)は、ドイツの音響機器メーカーです。

1928年創業者のゲオルグ・ノイマンがベルリンに初期の頃のノイマン社を設立しました。

その後世界初の量産型コンデンサーマイクCMV3を開発。


CMV3はナチス党の講演やスピーチ、放送などにも採用され、ほぼすべてのドイツ国民がこのCMV3マイクロフォンの音を耳にすることになります。

その後、東西分裂の際は、それぞれノイマンも分裂してしまいました。

現在残っているNeumannは当時の西側の会社です。

ちなみに東側のノイマン社は現在でも、マイクロテック・ゲフェル社として、 ラインランドプファルツ州に残っています。

シリーズ180

KM184は180シリーズとして、他にも

  • KM183 → 無指向性
  • KM185 → 超指向性

とシリーズとなっています。

その中でもKM184は指向性マイクロフォンとして、他二本の設計の基礎になっています。

元々はKM84というアナログ時代に作られていたベストセラーモデルのものをデジタル時代ように再設計されたシリーズとなっており、KM84とKM184で使われているマイクカプセルは同じものとなります。

→KM184公式サイト

音の特徴

  • ドイツらしい音しかし、脂っこくない
  • 低域から中域にかけての滑らかなレンジの切り替わり
  • うるさくない高域

と非常にまとまりのよい、質実剛健ドイツらしいマイクロフォンです。

音質チェック

まずはピアノ音源での音質チェックといきたいところですが、同条件同ピアノにて、それぞれの位置確認を行った検証音源がありますので、チェックしてみてください。

ブラームスでのマイク位置比較

条件
YAMAHA S400B
ZOOM F4
NEUMANN KM 184
「ピアノサウンドホールの穴の上」
「中距離」
「奏者の頭上」
「低弦のみへのオンマイク」
「ピアノのお尻」
のそれぞれの音を収録し音質の違いをチェック

録音機材費目安
NEUMANN KM 184 →「約16万円(2019年10月最安値)」
ZOOM F4 →「約5万 (2019年10月最安値)」
合計 : 21万円

ピアノサウンドホールの穴の上
中距離:ピアノから約1.5メートル
奏者の頭上
低弦のみへのオンマイク
ピアノのお尻

いかがでしょうか?

低弦のみへのオンマイクが意外にいい結果だったことに驚きです。

また、ピアノのお尻は、ピアノサイズがワンサイズアップするのも実感していただけると思います。

1. ポイント 2.

ヨーロッパ圏のスタジオでは重厚感を出したい時、ピアノのサイズ感を上げたい時に、補助マイクとしてよくこの位置に指向性マイクを設置しミックスします。

中距離:ピアノから約1.5メートル に関しては全く同じ位置同じ条件かでQTC30の音源もありますので、比較してみてください。

中距離:ピアノから約1.5メートル (同条件かでの比較)

→QTC30との音質比較はこちら

チェンバロ音源

チェンバロ音源:ヘンデルシャコンヌ(オフマイク)
チェンバロ音源:クープランパッサカリア(オンマイク)

録音機材費目安
NEUMANN KM 184 →「約16万円(2019年10月最安値)」
ZOOM F4 →「約5万 (2019年10月最安値)」
合計 : 21万円

シャコンヌの無料ダウンロードはこちら
↓↓↓

民族楽器:馬頭琴

モンゴルの伝統楽器:馬頭琴

録音機材費目安
NEUMANN KM 184 →「約16万円(2019年10月最安値)」
ZOOM F4 →「約5万 (2019年10月最安値)」
合計 : 21万円

シルバーとブラックどちらを買うべきか?

よくマイクロフォンのラインナップには色違いのものが売られていたりします。

こちらのKM184もシルバーとマットブラックの二種類が用意されています。

もちろんどちらも性能も価格も同じ。

どっちがいいんだにゃ!??

迷ってしまう方、是非「何を録るのか?・どういう現場で録るのか?」を基準に検討してみてください。

筆者が購入した際は、

・ライブ会場でのライブ録音
・ピアニストの顧客が多かった

という二点でブラックを購入しました。

→KM184のブラックモデル

ピアノ+ライブ収録の場合は黒でほぼ確定!

やはりお客さんからの景観などを意識しなくてはいけません。

中には、マイクが気になってライブに集中できないという方もいらっしゃいますし、何よりクライアントであるピアニスト自身が、マイクが立っていると集中できない。。。というケースも想像以上に多いのが現状です。

そのため、特にピアニストのライブ録音の場合、とにかく目立たないようにするためには、黒は確定です。

また、音を意識しつつ景観を損なわないような配置を心がける必要がでてきます。

そのために、前半で紹介したピアノ録音の際のマイキングテストなど参考にしながら、会場でどの位置に置けば、景観を損なわずに良い音で録れるか??を日々研究してみてください。

箱の大きさや残響にもよりますが、Km184の場合指向性マイクですので、無指向性マイクと比べてもそこまで残響の影響は受けにくく、楽にセッティングができます。

ビックバンドやブラスバンドはシルバー!

一方でビックバンドやブラスバンドなどの金管楽器が多数入るような現場では、シルバーが同色で目立ちにくいです。

→KM184のシルバーモデル

何をどこで録るのか?をイメージしてカラーを選択してみてください。

まとめ

レンジが切り替わる部分の滑らかさ、安定感は他の指向性マイクでは感じられない部分でもありますし、特に価格と性能が一致しやすい指向性マイクロフォンの世界において、価格以上の性能が期待できるマイクロフォンではないでしょうか。

・無指向性マイクとの組み合わせに
・指向性マイクでのワンポイント録音に
・ドイツ音楽を収録する場合に
・小型コンパクトなので、持ち運びがしやすい

みなさんの参考になれば幸いです。