イヤホンやヘッドホンをはじめワイヤレス化の進む機材関係です。
ここ10年くらいで現場の無線化は一気に進みました。
マイクをワイヤレス化するには主に2種類の方法があります。
- ワイヤレスマイクを買い直す。
- 受信機と送信機をペアで購入し、機能を増設する。
今回は②をチョイス!
ただしワイヤレスマイクを別で書い直したりというのはやっぱり気が進まない。
本日は手持ちのワイヤレスマイクを無線化するアイテムを紹介します。
ワイヤレス化しても音質の劣化などは心配しなくてもいいの?!
音の感じ方はもちろん個人差がありますので、許容範囲というのは人それぞれです。
ただ、個人的にはやっぱり音楽収録や制作にはまだまだ有線だと思っています。
今回の記事ではライブやイベントでのMCマイクや、トーク番組やトーク系のマイクをワイヤレス化したり、PAさんに送ったりといった目的を想定しています。
小規模イベントなどに!Xvive / XV-U3 ダイナミックマイク用ワイヤレスシステム

エックスバイブさんのXV-U3。
ダイナミックマイク専用のワイヤレスシステムです。
送信機をマイクロフォンに挿し、受信機をミキサーに挿すだけの超簡単設計。
Bluetooth接続ではないので、アプリでマッチしたりせずにすぐに繋がります。
最大伝送距離も約27m(環境により変化)とライブやイベント、スタジオ放送などには十分な距離が確保されています。
音質は24bit/48kHz。
XV-U3 ダイナミックマイク用ワイヤレスシステムをサウンドハウスでチェック中規模〜大規模イベント!SENNHEISER / XSW-D XLR BASE SET

こちらはオーディオの名門老舗ブランドゼンハイザーのワイヤレスシステムです。
ちなみに制作用のモニターヘッドホンはHD25で決まりです。
ゼンハイザーHD25 密閉型モニターヘッドホンをサウンドハウスでチェックこちらは最適な条件が揃えば最大で75mもの伝送を実現していますので、さすがはオーディオトップブランドのスペックだと言えます。
送受信機どちらからでもミュートが可能というのは地味に有難い機能ではないでしょうか。
伝送距離やチャンネルの切り替えやすさなども考慮すると中規模〜のイベントで性能を発揮できそうです。
逆に自宅で簡単ワイヤレス化をしたい方や、小規模イベントや自宅配信等でよければ先述のXV-U3でOKですね!
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / XSW-D XLR BASE SET をサウンドハウスでチェック選挙や講演会のモニター用!XV-U4 インイヤーモニター

注意してください。
こちらはモニターをワイヤレス化させる装置。
これは結構大事なんです。
というのも、オーディオに慣れていない方も慣れている方も、マイクを通してモニターせずに話すとどうしても声が大きくなっていきます。
場合によっては声を張り上げてしゃべってしまうこともあります。
ボーカリストが歌っている時もモニターがしっかり聞こえないと無駄に力んだ声になっていったりもします。
しかも無意識に。
この演者さんのモニターというのは非常に重要で、ライブパフォーマンス時にはもちろん、選挙や講演会でも力んだイメージを定着させないためにもリラックスして、しっかり自分の声が聞こえる環境で話すことが大切。
ライブの規模や状況にもよりますが、演者さんへのモニター返しがこのようにワイヤレスになるとPAさんはめっちゃ楽ですし、PAと演者との間のケーブルが少なくなり現場はすっきり見栄えもよくなります。
ボーカリストの方、講演会を企画する方やモニター返しに四苦八苦しているPAさんは是非導入してほしい逸品です。
政治家の方も演説の際は必ず自分の声をモニターしていれば、ゆったり落ち着いた雰囲気で話をすることができるようになります。
Xvive ( エックスバイブ ) / XV-U4 インイヤーモニター をサウンドハウスでチェックおすすめのダイナミックマイク
ダイナミックマイクはコンデンサーマイクと違い送電の必要がないため、ノイズが入りにくいのが特徴。
定番且つ絶対のおすすめはやっぱりSM58。
どんな音楽家に『ダイナミックマイクのおすすめはなんですか?』と尋ねてもほぼ十中八九以上でSM58が返ってきます。
1966年の発売以降それほどまでにベストセラーで業界の定番中の定番。
ダイナミックマイクは基本的に58があれば失敗することはありません。
SHURE SM58 / おすすめ定番ダイナミックマイクをサウンドハウスでチェックこのSM58にスイッチを付けたSM58Sというのがありますが、個人的にはスイッチ付きはあまりおすすめできません。
基本的に58は壊れにくいです。
ただしスイッチの不良というのは起こりやすく、もちろん修理や改造はできますが、スイッチがない方が永く使えます。
筆者は1970年代に製造された今とは材質の違う58を持っていますが、未だになんのトラブルも抱えていません。
スイッチ付きだとそういうわけにはいかないでしょう。
ただし状況によってはスイッチがあったほうが円滑に現場が進むケースもありますので、ケースバイケースで選択していきましょう。
SHURE SM58 スイッチ付きをサウンドハウスでチェックその他のマイクはダイナミックマイク特集でお届けしますので、記事作成までしばらくお待ちください。
ダイナミックマイク特集(準備中)
プロフィール

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音大を卒業後ピアニストとして活動。
日本で活動後北欧スウェーデンへ。
アーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツ・ケルンに渡りAchim Tangと共にアルバム作品制作。
帰国後、金田式DC録音の第一人者:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入り。
独立後音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現:Kotaro Studio)」を結成。
タンゴやクラシックなどアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
大阪ベンチャー研究会にて『芸術家皆起業論~変化する社会の中、芸術家で在り続けるために』を講演。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにて『あなたのためのアートスタジオ』音と絵をテーマに芸術家として活動中。
2023年より誰かのための癒しの場所『Curanz Sounds』をプロデュース。
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