マイクロフォン紹介

【保存版】TELEFUNKENの魅力を徹底解説!歴史から音の特性まで

オーディオ技術の歴史を語る上で欠かせない存在、それがTELEFUNKENです。

音楽に携わっている方であれば名前くらいは知っているという方がほとんどではないでしょうか。

高品質な音響機器と革新的なオーディオテクノロジーの代名詞として、世界中の音楽愛好家や専門家たちに愛され続けています。

この記事では、TELEFUNKENがどのようにしてその地位を築き上げ、どのように音楽とオーディオの世界に貢献してきたのかを深掘りします。

また、このブランドの持つ独特な音の特性と、それがどのように音楽制作やオーディオ体験を豊かにしているのかも詳しく見ていきましょう。

それでは、TELEFUNKENの驚異的な旅を始めましょう。

簡易紹介:こうたろう

1986年生まれ
音大卒業後日本、スウェーデン、ドイツにて音楽活動
その後金田式DC録音のスタジオに弟子入り
プログラミング(C)を株式会社ジオセンスのCEO小林一英氏よりを学ぶ
現在はヒーリングサウンド専門のピアニスト、またスタジオでは音響エンジニア、フォトグラファーなどマルチメディアクリエーターとして活動中
当記事ではプログラマー、音響エンジニアとして知識とスキルをシェアしていきます

創業から世界的ブランドへの道のり

TELEFUNKENは、1903年にGeorg von Arcoによってドイツで創業され、ラジオ放送技術の黎明期から音響業界の先駆者としての地位を確立しました。

公式サイト

TELEFUNKENは、1903年にドイツのベルリンで、ジーメンスとAEGの合弁企業として設立されました。

この設立は、無線通信技術に関する特許をめぐる論争の解決策として、ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世によって促されました。

初期の焦点は無線通信技術にあり、AEGが開発したドイツ帝国海軍向けのシステムとジーメンスが開発したドイツ陸軍向けのシステムが合併されました。

第一次世界大戦中には、TELEFUNKENは軍用の無線装置と電信設備の供給を行い、軍用ツェッペリンに搭載される電波航法システムを構築。

音楽と放送の時代へ

1920年代に入ると、TELEFUNKENは放送技術に新たなページを開きます。

ラジオ放送用の送信装置や無線機器の製造に着手し、音楽と放送の世界に革命をもたらします。

1930年代には、レコードプレーヤーの製造を開始し、音楽産業への影響を一層深めていきます。

特に注目されるのが、ビートルズの録音にも使用されたV-72アンプなど、高品質なアンプの設計です。

変遷を経て現代へ

第二次世界大戦を経て、TELEFUNKENはさらなる変革を遂げます。

戦後はFMラジオ放送の先駆者として名を馳せ、音楽の再生と録音の技術をリードしました。

時が流れ、1980年代にはテルデックを通じてレコード業界にも影響を及ぼし、AEGとの合併を経てAEG-テレフンケンとしても知られるようになりました。

これらの歴史的な節目を経て、TELEFUNKENは今日もなお、音楽愛好家や専門家から高い評価を受け続けています。

製品ラインの特徴

TELEFUNKENは、その長い歴史の中で多様な製品を市場に投入してきました。

特に著名なのが、真空管式マイクロフォンやアンプなど、音響機器の分野での革新的な製品です。

これらの製品は、卓越した音質と信頼性で知られ、プロのスタジオから家庭用オーディオまで、幅広い用途に対応しています。

また、TELEFUNKENの製品はデザインの面でも優れており、エレガントかつ実用的な形状が特徴です。

ダイナミックマイク

 TELEFUNKEN ( テレフンケン ) / M80 / サウンドハウス

ダイナミックマイクはライブパフォーマンスなどで使用されます。

例えばTELEFUNKEN ( テレフンケン ) / M80などはSM58と比較されることも多いです。

コンデンサーマイクにも匹敵するという声もあるほど、その繊細な音は聴く者を魅了します。

実際に58と比較しても、シャープな切れ味を感じますし、減衰もすごくエレガントです。

TELEFUNKEN ( テレフンケン ) / M80 / サウンドハウス

よりフラットな特性を持つM81も重要な選択肢の一つです。

TELEFUNKEN ( テレフンケン ) / M81 / サウンドハウス

また、M82はキックドラム専用に開発されたマイクロフォンです。

キックドラムの収録はこちら!

TELEFUNKEN ( テレフンケン ) / M82 / サウンドハウス

コンデンサーマイク

ファンタム電源を使うコンデンサーマイクを自在に操るというのはマイクロフォンの醍醐味といえます。

TELEFUNKEN TF51

ポイント

CK12と特性の近いマイクカプセル、真空管には6072A、ドイツ製のカスタムトランスを採用。
メインボーカルから楽器まであらゆるレコーディングに最適です。
TF51は、古典的な回路デザインに基づきつつも、現代の製造技術と組み合わせることで、優れた音質と信頼性を実現しています。
精密な工学と伝統的な手作業による組み立てが、このマイクの特徴を形作っています。

TELEFUNKEN ( テレフンケン ) / TF51 / サウンドハウス

TELEFUNKEN U47

 TELEFUNKEN ( テレフンケン ) / U47  / サウンドハウス
ポイント

TELEFUNKEN U47は、オーディオ業界で伝説的な存在とされる大型ダイアフラムチューブコンデンサーマイクロフォンです。
このマイクは、豊かな低域と繊細な高域のバランスが特徴で、特にボーカル録音において類を見ない品質を提供します。
1940年代後半に初めて登場し、以来、世界中のスタジオや音楽プロデューサーに愛用されてきました。
TELEFUNKENが復刻版を提供することで、この伝説的なサウンドは現代の録音環境でも体験できます。

TELEFUNKEN ( テレフンケン ) / U47 / サウンドハウス
ポイントこちらは当スタジオの比較音源ではありませんが、NEUMANN U47との比較があります。
みなさんはどちらが好みでしょうか?
NEUMANN ( ノイマン ) / U47 FET / サウンドハウス

TELEFUNKEN ( テレフンケン ) / TF47

ポイント

TF47は、TELEFUNKENの中でも特に暖かくリッチな音色を持つ大型ダイアフラムチューブコンデンサーマイクロフォンです。このマイクは、特に中域と低域において優れた性能を発揮し、深みと豊かさのあるサウンドを提供します。
U47とM49マイクにインスパイアされた設計が特徴で、この設計により、温かみのある音質と滑らかな高域が生み出されます。
このマイクは、特にボーカルや楽器の自然な響きを捉えるのに適しています。

TELEFUNKEN ( テレフンケン ) / TF47 / サウンドハウス
ポイントこちらも当スタジオの比較音源ではありませんが、WA47との比較があります。
WARM AUDIOはアメリカの新興オーディオメーカーで、主にビンテージマイクロフォンのコピー復刻を中心に製品をラインナップしています。
さすがにオリジナルのTF47とは比較にならず、TF47の魅力が増す一方です。
WA-47 コンデンサーマイク / サウンドハウス

TELEFUNKENのサウンド:独特な特性とその影響

TELEFUNKEN製品の音質は、その暖かみ、クリアさ、そして豊かな表現力で知られています。

これらの特性は、音楽制作やオーディオ体験において重要な要素となり、TELEFUNKENを業界で際立たせる理由です。

温かみのあるサウンド

TELEFUNKENのマイクロフォン、特にチューブ式のモデルは、温かみのあるサウンドで知られています。

この特性は、ボーカルや楽器の細かなニュアンスを捉えることができ、録音に深みとリアリティをもたらします。

例えば、TF47やU47などは、特に中域と低域において優れた性能を発揮し、音楽に温かさと豊かさを加えます。

クリアで透明感のある高域

TELEFUNKENのコンデンサーマイクロフォン、例えばTF51は、クリアで透明感のある高域を提供します。

これにより、音の細部まで鮮明に捉えることができ、特にアコースティック楽器や繊細なボーカルの録音に適しています。

プロフェッショナルな使用における信頼性

音楽制作のプロフェッショナルの間で、TELEFUNKEN製品はその信頼性の高さでも評価されています。

耐久性と一貫したパフォーマンスにより、スタジオ録音やライブパフォーマンスで幅広く使用されています。

まとめ:過去から未来への音の旅

この記事を通じて、TELEFUNKENの歴史、製品の特徴、そしてその独特な音質の特性について探りました。

TELEFUNKENは、その創設から今日に至るまで、音楽業界における技術革新と品質の代名詞となっています。

持続的な革新と影響

TELEFUNKENは、過去の伝統を守りながらも、常に新しい技術とトレンドに適応し続けています。

その製品は、音楽制作のプロセスを豊かにし、オーディオ愛好家たちに最高の聴覚体験を提供してきました。

このブランドの持つ独特な音の特性は、今後も多くのアーティストとプロデューサーに選ばれ続けるでしょう。

TELEFUNKENの製品は、その品質とパフォーマンスで、あなたの音楽体験を一層豊かなものに変えるかもしれません。

この記事が、TELEFUNKENという伝説的なブランドに関するあなたの理解を深める一助となれば幸いです。

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こうたろう

音大を卒業後ピアニストとして活動。 日本で活動後北欧スウェーデンへ。 アーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。 その後ドイツ・ケルンに渡りAchim Tangと共にアルバム作品制作。 帰国後、金田式DC録音の第一人者:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入り。 独立後音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現:Kotaro Studio)」を結成。 タンゴやクラシックなどアコースティック音楽作品を多数プロデュース。 大阪ベンチャー研究会にて『芸術家皆起業論~変化する社会の中、芸術家で在り続けるために』を講演。 その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。 村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。 祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。 現在はKotaro Studioにて『あなたのためのアートスタジオ』音と絵をテーマに芸術家として活動中。 2023年より誰かのための癒しの場所『Curanz Sounds』をプロデュース。