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産まれつきなんらかのスキルを持っていたり、頭が良い人?
実は天才って誰でもなれるんです。
本日は天才になるにはどうすればいいか?考察していきましょう。
【参考書籍】
天才の代名詞=アインシュタイン

アインシュタインという名前は物理学に精通していなくても名前くらいは聴いたことがあるのではないでしょうか?
映画「バックトゥザフューチャー」に出てくるわんちゃんの名前もアインシュタイン。
そんな天才アインシュタインですが、彼の死後、実は脳が解剖されていたのはご存知でしょうか?
特殊相対性理論や一般相対性理論の研究で有名なアインシュタイン。
一体彼の脳はどういう構造になっているんだ!!!
と興味を持った学者がたくさんいたのです。
アインシュタインの検死解剖をおこなったプリンストン大学病院のドクター:トマス・ハーベイ博士もそんな興味を持った人物の一人でした。

実は博士、遺族の意向を確認せずに、勝手に脳の一部をホルマリン漬けに保存していたそうです。
しかし、なんと博士が脳のことを勉強してから詳細を解剖しようと、その後40年間も博士のビール用冷蔵庫の下に放置されていたそうです。
博士の死後、一旦遺族の元に返され、遺族が科学の貢献にと、脳の解剖を希望しました。
天才の脳構造とは?

解剖された天才アインシュタインの脳は果たして・・・
なんと!!
ほとんど普通の脳みそ・・・だったそうです。角回という部分が普通より少し大きく、左右の脳半球の下頭頂領域が平均値よりも15%広かったんです。
この領域は主に抽象的思考と視空間処理を司っています。
それでも、標準の範囲内。
それどころか、アインシュタインは若いころ数学の授業は特に苦手で、学校の仲間たちにこんなことを言っていたそう。
「君らがどれだけ数学は難しいと思っていても、僕ほどじゃない」
また、相対性理論を発表したあとにも
「私には特別な才能なんてありません・・・ただ、熱烈な好奇心があるだけです。」とコメントしています。
ちなみにアインシュタインを生み出したのは典型的なユダヤ人の教育法だったと思われます。
ユダヤの教えは強力です。
実は誰だって天才になれる!

人間は新しいタスクを学習するたびに、ニューロン間の結合が変化、学習を継続していくことでその経路が強化されていくことがわかっています。
これは大人になっても、高齢になっても同じこと。
学習+継続によって、ニューロンの経路が強化されていくのは、脳の原理原則だったのです。

何歳からでも学ぶことはできます。
『私はもう歳だから・・・』というのはどうやら完全な言い訳のようですね。
心理学者が行ったある音楽の実験

例えばこれは音楽の演奏家にも当てはまります。
週30時間以上と言えば、一日に、約4時間半。

これは実質の練習時間だけなので、それ以外に楽譜を書いたり、楽典の勉強をしたり、おそらくですが、ピアノを練習したりしていたはずなので、一日4時間半だけでいいというデータではないと思いますのでご注意ください。
一方で、トップクラスの演奏家にはなれなかった、人たちを調べたところ、通算の練習時間は8000時間を下回り、音楽教師を志望している生徒では通算4000時間しか練習時間がありませんでした。
神経学者のダニエル・レビティン博士はこう語る。
一日に8時間~9時間練習時間に当てられるとして3年~4年かかる計算になります。
特別な才能などは関係ない領域の練習量だということがお分かりいただけると思います。
天才になるには、ニューロンの経路強化が必須

漫画界の神様ともいわれる天才漫画家:手塚治虫氏も、人生でなんと700タイトルの漫画を描いたと言われています。
紙にして15万枚。
モーツァルトなどは彼の楽譜を写譜(同じように書く)するだけで一人の音楽家の人生が終わるともいわれている量の楽曲を作っています。
※記録に残っているだけで600曲以上。
【西洋音楽史の考察】モーツァルトの死後、一番儲けたのは誰なのか?!(サイト内記事)
ちなみにバッハ、シューベルトなども合計すると短い曲なども合わせて約1000曲書いたと言われています。
それだけ毎日毎日集中して一つのことに打ち込めば能力が上がっていく、それが人間の脳なのです。手塚氏にしても、301タイトル目を書くころと、5タイトル目を書くころでは、その脳のパフォーマンスには大きな違いがあったことでしょう。
690タイトル目を書くころにはもう天才と呼ばれる領域だったかもしれません。
「まるで何かを見ながらトレース(書き写す)しているかのようにノンストップで筆が動いているんです!」と、アシスタントは語っていますが、そのアシスタントは、もちろんニューロンの経路強化がマックスにまで強化された状態の手塚氏しかみていません。行動+継続これしかないのです。
自分には才能がないと思ってしまう方

さて、「私には才能がない・・・」と落ち込むのは早すぎる可能性があります。
あなたの脳もアインシュタインと同じです。
推測ですが、手塚治虫や、モーツァルトも同じだと思います。
- 漫画家を目指すならまず700タイトル書きましょう。
- 作曲家になりたければまず1000曲書きましょう。
- 演奏家になりたければ毎日8時間の練習を生涯続けましょう。
せめてこの半分までやってみてから、才能について考えてみてはいかがでしょうか?
みなさんの参考になれば幸いです。
その他の関連書籍
2100年の科学ライフ
人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ

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服部 洸太郎
音大を卒業後ピアニストとして活動。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてシンガーアーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツへ渡りケルンにてAchim Tangと共に作品制作。
帰国後、金田式電流伝送DC録音の名手:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、録音エンジニアとしての活動開始。
独立後、音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックなどのアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、介護で使えるプログラムをM5Stackを使って自作。
株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにてアルゼンチンタンゴをはじめとした民族音楽に関する文化の研究、ピアノ音響、さらに432hz周波数を使った癒しのサウンドを研究中。
スタジオでは「誰かのためにただここに在る」をコンセプトに、誰がいつ訪れても安心感が得られる場所、サイトを模索中。