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※この記事は2020年1月18日に更新しました。
突然ですが、みなさんは天才ってどういうイメージでしょうか?
産まれつきなんらかのスキルを持っていたり、頭が良い人?
【参考書籍】
↓↓↓
天才の代名詞といえばアインシュタイン

アインシュタインは物理学に精通していなくても名前くらいは聴いたことがあるのではないでしょうか?
確か、映画「バックトゥザフューチャー」に出てくるわんちゃんの名前もアインシュタイン?だったような記憶があります。
そんな天才アインシュタインですが、彼の死後、実は脳が解剖されていたのはご存知でしょうか?
特殊相対性理論や一般相対性理論の研究で有名なアインシュタイン。
一体彼の脳はどういう構造になっているんだ!!!
と興味を持った学者がたくさんいたのです。
アインシュタインの検死解剖をおこなったプリンストン大学病院のドクター:トマス・ハーベイ博士もそんな興味を持った人物の一人でした。
博士は遺族の意向を確認せずに、勝手に脳の一部をホルマリン漬けに保存していたそうです。
しかし、なんと博士が脳のことを勉強してから詳細を解剖しようと、その後40年間も博士のビール用冷蔵庫の下に放置されていたそうです。

博士の死後、一旦遺族の元に返され、遺族が科学の貢献にと、脳の解剖を希望しました。
天才の脳構造

解剖された天才アインシュタインの脳は果たして・・・
なんと!!
ほとんど普通の脳みそ・・・だったそうです。
角回という部分が普通より少し大きく、左右の脳半球の下頭頂領域が平均値よりも15%広かったんです。
この領域は主に抽象的思考と視空間処理を司っています。
それでも、標準の範囲内。
なので、総合的に考えて、天才の脳は私たちと変わらない一般的、平均的な脳だというわけです。
それどころか、アインシュタインは若いころ数学の授業は特に苦手で、学校の仲間たちにこんなことを言っていたそう。
「君らがどれだけ数学は難しいと思っていても、僕ほどじゃない」
また、相対性理論を発表したあとにも
「私には特別な才能なんてありません・・・ただ、熱烈な好奇心があるだけです。」
とコメントしています。
ちなみにアインシュタインを生み出したのは典型的なユダヤ人の教育法だったと思われます。
ユダヤの教えは強力です。
興味のある方は是非参考にしてみてください。
実は誰だって天才になれる!

人間は新しいタスクを学習するたびに、ニューロン間の結合が変化、学習を継続していくことでその経路が強化されていくことがわかっています。
これは大人になっても、高齢になっても同じこと・・・
私はもう歳だから・・・というのは完全な言い訳です。
学習+継続によって、ニューロンの経路が強化されていくのは、脳の原理原則だからです。
心理学者が行ったある音楽の実験

例えばこれは音楽の演奏家にも当てはまります。
K・アンダース・エリクソン博士は、エリートばかりが通う、音楽アカデミーで熟練したバイオリニストたちを調べ、トップレベルのバイオリニストが20歳になるころには、週30時間以上も激しい練習を繰り返し、通算の練習時間は1万時間を超えていることを明らかにしました。
週30時間以上と言えば、一日に、約4時間半。
これは実質の練習時間だけなので、それ以外に楽譜を書いたり、楽典の勉強をしたり、おそらくですが、ピアノを練習したりしていたはずなので、一日4時間半だけでいいというデータではないと思いますのでご注意ください。
一方で、トップクラスの演奏家にはなれなかった、人たちを調べたところ、通算の練習時間は8000時間を下回り、音楽教師を志望している生徒では通算4000時間しか練習時間がありませんでした。
神経学者のダニエル・レビティン博士はこう語る。
「調査から浮かび上がるのは、世界レベルの技術に達するにはどんな分野でも、一万時間の練習が必要だということだ。」
「調査から浮かび上がるのは、世界レベルの技術に達するにはどんな分野でも、一万時間の練習が必要だということだ。」
一日に8時間~9時間練習時間に当てられるとして3年~4年かかる計算になります。
特別な才能などは関係ない領域の練習量だということがお分かりいただけると思います。
天才になるには、ニューロンの経路強化が必須

漫画界の神様ともいわれる天才漫画家:手塚治虫氏も、人生でなんと700タイトルの漫画を描いたと言われています。
紙にして15万枚。
モーツァルトなどは彼の楽譜を写譜(同じように書く)するだけで一人の音楽家の人生が終わるともいわれている量の楽曲を作っています。
※記録に残っているだけで600曲以上。
ちなみにバッハ、シューベルトなども合計すると短い曲なども合わせて約1000曲書いたと言われています。
それだけ毎日毎日集中して一つのことに打ち込めば能力が上がっていく、それが人間の脳なのです。
手塚氏にしても、301タイトル目を書くころと、5タイトル目を書くころでは、その脳のパフォーマンスには大きな違いがあったことでしょう。
690タイトル目を書くころにはもう天才と呼ばれる領域だったかもしれません。
「まるで何かを見ながらトレース(書き写す)しているかのようにノンストップで筆が動いているんです!」
とあるアシスタントは語っていますが、そのアシスタントは、もちろんニューロンの経路強化がマックスにまで強化された状態の手塚氏しかみていません。
天才になるには、行動+継続これしかないのです。
自分には才能がない・・・と思ってしまう方

判断材料はなんですか?
あなたの脳もアインシュタインと同じです。
推測ですが、手塚治虫や、モーツァルトとも同じだと思います。
★漫画家を目指すならまず700タイトル書きましょう。
★作曲家になりたければまず1000曲書きましょう。
★演奏家になりたければ毎日8時間の練習を生涯続けましょう。
せめてこの半分までやってみてから、才能について考えてみてはいかがでしょうか?
みなさんの参考になれば幸いです。