オーディオデータの書き出すファイル形式『2種類に絞って解説』

書き出し形式はかなりの量になります。

Cubaseだけでも

これだけ。

本格的にマスタリングをするためのソフトである、サウンドフォージともなると。。。

これだけの種類があります。

このお話は突き詰めるとすごい数ありますので、今回は2種類に絞ります。

覚えておくといいのがWAVEファイルとMP3ファイル。

Cubaseの選択肢だとこうなります。

WAVEファイルは納品用

WaveファイルというのはWindowsで標準的に使われる音声データの形式であり、Macで相当するとAIFFとなります。

もちろん用途ごとにAIFFとWaveは使い分ければいいのですが、AIFFはWindowsで再生できない環境の方がいるかもしれませんが、WaveはMacで再生できます。

つまりWaveで渡してあげれば相手がどんな環境でもとりあえず再生することができるわけです。

AIFFだとWindowsで再生できない人がいるかもしれないので、実際の制作現場では「まあとりあえずWaveで出しておこう」となります。

Waveが基本的に基準値として考えて差し支えないかと思います。

ハイレゾ音源

さて、一時期流行りかけて結局流行らなかったハイレゾ音源。

これはハイレゾリューション音源の略で、レゾリューションとは周波数のことです。

実はWaveデータにはそれぞれ周波数が定められており、この数値が高いほど高音質になるわけです。

Cubaseで見てみましょう。

さて、緑の丸の44.1khzは昔使われていたCDアルバムに収録されている音源です。

会話の中ではよく「ヨンヨンイチ」と呼ばれたりします。

「今回はヨンヨンイチで出しといて」など。

次に青の丸48khzはDVDに収録されている音声データの形式です。

これらはCD, DVDなどのディスク全盛期時代にそのディスクに入るように調整されたデータ量で、当然DVDの方が入るデータ量が多いのでより多くの音声情報を収録できたわけです。

ポイントこの辺りのデジタル技術的なお話は、もはや知る必要のない領域かもしれませんので、必要になったら随時ググる・・・でOKかと思います!

というわけで、筆者のおすすめは96khz.

これは結構おすすめの形式。

もちろん最近だと192khzやもっと上も選択できます。

ちなみにですが、先ほど出てきたかなり専門的なマスタリングを行うためのサウンドフォージなどはこのように選べます。

ポイント44.1khzと、96khzは明確に違います。
96khzから192khzは相当音響の経験を積んだ人で、且つ録音の品質や再生の品質も最高峰だと違いがわかります。
それ以上上は正直いって、、、、、一緒ですし、違いがわかる再生環境を容易するのは簡単なことではありません。

96khzが個人的には分岐点となる気がしていますので筆者は基本的にすべて96khzで収録し、96khzで編集し、96khzで24ビット解像度をマスターデータとしています。

当スタジオの作品の中で432hzというのがありますが、ここでいう432hzと96khzは違う意味になりますので注意してください。

詳しくはまた別の機会にお届けします。

432hzで聴くジブリ名曲選

MP3は視聴用

MP3はクライアントや、チームの人たちに視聴してもらうための仮出しと覚えておいてください。

こちらも、Macの場合はM4Aというファイル形式があります。

ポイントWave同様、M4AはWindowsで再生する際、MP3に変換したり、別途コーデックを入れたりしなければいけませんが、MP3はMacでも再生できます。

つまり相手がどんな環境でもOKということでMP3を採用するわけです。

MP3は圧縮されたデータなのでデータサイズが小さく、受け渡しが楽にできるという性質があります。

編集音源の途中経過の報告や、プレビューなどに利用できます。

設定に注意

MP3にも種類がたくさんあります。

もうそろそろメンドクサクなってきた方!

もう少しの辛抱です。

これだけの種類があるにはあるんですが・・・

ここでもがっつり絞りましょう!

これ!

320 kbpsだけ覚えてください。

読み方は(ケービーピーエス)と読みます。

他は完全無視でOKです。

320kbps以下の情報量になると、普段音に全く興味のない方でも音質の差を明確に感じます。

ところが、320になると、途端にWave 44.1khzとほぼ同じ程度の音質に聴こえるわけです。

CDと同程度の音質且つ、軽いデータ量でやり取りできるため、プレビュー作業にはぴったりです。

ワードプレスにも軽々貼れるので(ワードプレスのデータベース拡張設定が必要なサーバーもあります。)非常に使い勝手のいいファイル形式になっています。

まとめ

Wave 96khz / 24bitMP3 320kbps
録音するときにもこれを選択録音するときには決して選択しない
編集が終わって本気で書き出すとき編集途中でとりあえず誰かに聴いてもらう時
クライアントに納品するときクライアントにメールやウェブでチェックしてもらう時
動画と合わせる時動画とは合わせない
データ保管用使い終わったデータは破棄でOK

といった感じで二種類を使い分けましょう。

オーディオのデータに関しては特に専門の録音エンジニアになるわけじゃないならこれだけで充分です。

Macで作業している方はiTunesなどでもMP3なんて見慣れない・・・

Waveって形式は知らなかった・・・

という方も多いかと思います。

音声データに関しては20年近く前に開発されたipodの関係も強く、Macでは再生できてもWindowsでは再生が難しいということが多々あるので、相手の環境が不明な場合は「Windowsの形式に合わせて書き出す」ということをしておきましょう。

Kotaro
Kotaro
服部 洸太郎
音大を卒業後ピアニストとして活動。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてシンガーアーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツへ渡りケルンにてAchim Tangと共に作品制作。
帰国後、金田式電流伝送DC録音の名手:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、録音エンジニアとしての活動開始。
独立後、音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックなどのアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、介護で使えるプログラムをM5Stackを使って自作。
株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにてアルゼンチンタンゴをはじめとした民族音楽に関する文化の研究、ピアノ音響、さらに432hz周波数を使った癒しのサウンドを研究中。
2022年9月より豊かな暮らしをテーマとしたウェブサイト『レンタルdeクラセル』も発信中〜