オーディオデータの書き出すファイル形式『2種類に絞って解説』

2種類に絞ります!

書き出し形式はかなりの量になります。

Cubaseだけでも

これだけ。

本格的にマスタリングをするためのソフトである、サウンドフォージともなると。。。

これだけの種類があります。

もちろん全部覚える必要はありません!

筆者も使ったこともなければ、意味不明な形式もあります。

当講座では、30日でさくっと音響を学べることが目的となっていますので、即実践で使えるように2種類に絞りたいと思います。

覚えておくといいのがWAVEファイルとMP3ファイル。

Cubaseの選択肢だとこうなります。

WAVEファイルは納品用

WaveファイルというのはWindowsで標準的に使われる音声データの形式であり、Macで相当するとAIFFとなります。

もちろん用途ごとにAIFFとWaveは使い分ければいいのですが、AIFFはWindowsで再生できない環境の方がいるかもしれませんが、WaveはMacで再生できます。

つまりWaveで渡してあげれば相手がどんな環境でもとりあえず再生することができるわけです。

AIFFだとWindowsで再生できない人がいるかもしれないので、実際の制作現場では「まあとりあえずWaveで出しておこう」となります。

Waveが基本的に基準値として考えて差し支えないかと思います。

ハイレゾ音源

さて、一時期流行りかけて結局流行らなかったハイレゾ音源。

これはハイレゾリューション音源の略で、レゾリューションとは周波数のことです。

実はWaveデータにはそれぞれ周波数が定められており、この数値が高いほど高音質になるわけです。

Cubaseで見てみましょう。

さて、緑の丸の44.1khzは昔使われていたCDアルバムに収録されている音源です。

会話の中ではよく「ヨンヨンイチ」と呼ばれたりします。

「今回はヨンヨンイチで出しといて」など。

次に青の丸48khzはDVDに収録されている音声データの形式です。

これらはCD, DVDなどのディスク全盛期時代にそのディスクに入るように調整されたデータ量で、当然DVDの方が入るデータ量が多いのでより多くの音声情報を収録できたわけです。

この辺りのデジタル技術的なお話は、もはや知る必要のない領域かもしれませんので、必要になったら随時ググる・・・でOKかと思います!

というわけで、筆者のおすすめは96khz.

これは結構おすすめの形式。

もちろん最近だと192khzやもっと上も選択できます。

ちなみにですが、先ほど出てきたかなり専門的なマスタリングを行うためのサウンドフォージなどはこのように選べます。

ポイント

44.1khzと、96khzは明確に違います。
96khzから192khzは相当音響の経験を積んだ人で、且つ録音の品質や再生の品質も最高峰だと違いがわかります。
それ以上上は正直いって、、、、、一緒です。

「全然違う!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、はっきり言えることは一般的な用途でもなければ現状だとプロの世界でも特殊な領域です。

POINT

96khzが個人的には分岐点となる気がしていますので筆者は基本的にすべて96khzで収録し、96khzで編集し、96khzで24ビット解像度をマスターデータとしています。

もちろん、下げることはできても上げることはできません。

下げたければいつでも下げれるという理由で192khzをマスターデータとしてもOKです。

ただし、当然ですが、容量をかなり喰うので、動画編集と合わせると果てしないディスク容量が必要になってきます。

MP3は視聴用~ただし・・・

MP3はクライアントや、チームの人たちに視聴してもらうための仮出しと覚えておいてください。

こちらも、Macの場合はM4Aというファイル形式があります。

Wave同様、M4AはWindowsで再生する際、MP3に変換したり、別途コーデックを入れたりしなければいけませんが、MP3はMacでも再生できます。

つまり相手がどんな環境でもOKということでMP3を採用するわけです。

MP3は圧縮されたデータなのでデータサイズが小さく、受け渡しが楽にできるという性質があります。

編集音源の途中経過の報告や、プレビューなどに利用できます。

ただし設定に注意

MP3にも種類がたくさんあります。

もうそろそろメンドクサクなってきた方!

もう少しの辛抱です。

これだけの種類があるにはあるんですが・・・

ここでもがっつり絞りましょう!

これ!

320 kbpsだけ覚えてください。

読み方は(ケービーピーエス)と読みます。

他は完全無視でOKです。

320kbps以下の情報量になると、普段音に全く興味のない方でも音質の差を明確に感じます。

ところが、320になると、途端にWave 44.1khzとほぼ同じ程度の音質に聴こえるわけです。

CDと同程度の音質且つ、軽いデータ量でやり取りできるため、プレビュー作業にはぴったりです。

ワードプレスにも軽々貼れるので(ワードプレスのデータベース拡張設定が必要なサーバーもあります。)非常に使い勝手のいいファイル形式になっています。

まとめ

Wave 96khz / 24bitMP3 320kbps
録音するときにもこれを選択録音するときには決して選択しない
編集が終わって本気で書き出すとき編集途中でとりあえず誰かに聴いてもらう時
クライアントに納品するときクライアントにメールやウェブでチェックしてもらう時
動画と合わせる時動画とは合わせない
データ保管用使い終わったデータは破棄でOK

といった感じで二種類を使い分けましょう。

オーディオのデータに関しては特に専門の録音エンジニアになるわけじゃないならこれだけで充分です。

Macで作業している方はiTunesなどでもMP3なんて見慣れない・・・

Waveって形式は知らなかった・・・

という方も多いかと思います。

音声データに関しては20年近く前に開発されたipodの関係も強く、Macでは再生できてもWindowsでは再生が難しいということが多々あるので、相手の環境が不明な場合などは特に「Windowsの形式に合わせて書き出す」ということを常に意識しておきましょう。

この記事を書いた人

こうたろう

元ピアニストでフォトグラファー&サウンドデザイナー
ミュージシャンだった父の音楽スタジオと、モデルだった母の仕事場であるフォトスタジオの現像ルームが子供時代の遊び場という恵まれた環境で育つ。
音楽大学を卒業後ピアニストとして活動を開始。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてヨーテポリを拠点に活動するシンガーアーティストLindha Kallerdahlとセッションを重ね声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後単身ドイツ・ケルンへ渡独。
ドイツから帰国後ピアノソロ作品アルバムと共に同時リリース。
金田式電流伝送DC録音の第一人者である五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、活動を開始。
独立後、音楽プロデューサーとして音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックを中心としたアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
現在は元ピアニストの経験を生かしたミュージシャンのライブフォトを得意としながら、肖像写真、動物写真、自然写真を中心にミュージックビデオの制作などオーディオ技術も得意とするフォトグラファーとして活動中。