マイクは本体だけじゃ録音できないの?〜録音するために必要なものをプロが徹底解説

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ポイント録音を始めようと思うけど何が必要か?
いまいちよくわからないという方向けの超入門講座。
この記事を読むだけで録音に必要なものをすべて把握することができますので、是非最後までチェックしてください!

こんな方におすすめ!

  1. はじめてマイクを買う前にいろいろ知りたい方。
  2. スマホやiPhoneよりもいい音で録音したい方。
  3. 動画編集者や映像制作の方、音質アップに繋げたい方。
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映像関係の方の音強化で当記事に辿り着いた方は非常にわかりやすい例えが、マイク=レンズ、マイクアンプ(レコーダー)=カメラボディの関係です。
レンズだけで撮影することができないように、マイクだけで録音することはできません。

大きく分けると、入り口と出口に分けられます。

では順番に見ていきましょう。

入り口

入り口は主に録音部分になります。

必要な機材:マイクロフォン

俗に言うマイク。

マイクがなければ音を収音することができません。

マイクにはたくさんの種類があります。

もし写真&映像に詳しい方であれば、カメラのレンズをイメージしてもらえればいいと思います。

まずは最高のマイクとはどういうものなのか、チェックしてみましょう。

失敗しないマイク選び〜とりあえず最高のマイクを教える

当サイトにて特にコスパ面でめっちゃくちゃおすすめなのがルイットというマイクロフォン

【保存版】LEWITTっていいマイクですか? 大口径マイクシリーズの選び方

マイクの選び方はまさしくレンズの選び方と同じです。

例えば風景を撮影したいのであれば、通常は広角レンズを検討しますよね。

しかしそれは通常・・・であって、特殊な風景やもっと個性を出したい場合は超望遠レンズを使うこともあるかもしれません。

つまり、風景だから広角レンズを選ばなければいけないといった決まりはないわけです。

用途によって、何を録音したいのか?をまずは決めて、どんな表現をしたいのか?をイメージしてそれを音に変えていけるマイクロフォンを選びましょう。

必要な機材:レコーダー, オーディオインターフェイス

ポイント厳密にはオーディオインターフェイスとレコーダーというのは別の機材なので一緒にしないように注意しなければいけません。

オーディオインターフェイスというのは機能であって、機材名ではありません。

現実にはオーディオインターフェイスと呼ばれる機材にマイクを挿しますが、音自体はPCまたはフィールドレコーダーのレコーディングソフトウェアに記録します。

フィールドレコーダーを分解

さて、録音機(フィールドレコーダー)を分解して解説すると主な機能として以下の機能が詰まっています。

  1. マイクアンプ
  2. オーディオインターフェイス(ADC/DAC)
  3. レコーディングソフトウェア
  4. ヘッドホンアンプ

超ざっくりと分けるとこの4つ。

この中からどれか一つでも抜けると録音は成立しません。

厳密にはヘッドホンアンプ(聞くところ)がなくても音は記録できますが、モニターできないと録音はできないという癖をつけておきましょう。

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ネットで検索すると録音にはオーディオインターフェイスが必要・・・
と出てくるけど、違うの?

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はい。
オーディオインターフェイスは録音作業の一部の機能であって、必要なものには変わりないですが、ネット上で言われるオーディオインターフェイスとは一般的にマイクアンプ、ヘッドホンアンプ、(そしてレコーディングソフトはPCまたはスマホのアプリ)がセットになったものを指します。
これは初心者向けのキットのようなものだと考えていただいて差し支えありません。
上級者やプロになってくると、これらすべては別々のパーツや機材で揃えたりします。

フィールドレコーダーと呼ばれる機材にはPCまたはスマホのアプリに相当するレコーディングソフトまで内蔵されているので一台でレコーディングが可能になります。

例えば2022年12月発売のZOOM M4なんかだと、録音に必要な機材はM4一台。

【M4 MicTrakレビュー】 M4 32bit ステレオリンクの問題点

一台で完結するM4ですが、中身はというと・・・

  • 指向性マイクロフォン×2
  • マイクアンプ
  • オーディオインターフェイス
  • ヘッドホンアンプ

ざっくりですが、これらがセットになっています。

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これらはプロのレコーディングエンジニアはすべて別で用意します。
もちろんカメラだって、モニターが内蔵されているけど、プロはモニターは外部に繋げたり、バッテリーは外部だったり、三脚をジンバルに変えたり、専門性が高くなってくるとそれぞれ別でパーツを用意しますよね。
それと同じです。

これらを知ることで、自分はどこまで音にこだわるのか?

どこで妥協するのか?

などなど慎重に検討していくことができます。

例えばM4の場合は記事でも紹介していますが、あえて内蔵マイクを使わずにプラグインパワーという機能を使ってバイノーラルマイクを使うこともできるわけです。

ROLANDバイノーラルマイクロホンイヤホンをサウンドハウスで見る

近年映像関係の方が選択するオーディオレコーダーは通常M4のようにすべてセットになったものが多いです。

M4のように入門向けの場合はマイクロフォンが搭載されたモデルが多く、同じZOOMさんでもフラッグシップラインのF6やF3などはマイクロフォンが搭載されておらず、自分でレンズ・・・じゃなく、マイクを選ぶ必要があります。

ZOOM ( ズーム ) / F3 Field Recorder をサウンドハウスでチェック
ポイントZOOM F3で例えると、F3がカメラボディに置き換えられます。

映像関係の方はこのソフトウェア内蔵の全部盛りフィールドレコーダーを選択するのがおすすめ。

特別なこだわりがない場合はタイムコードジェネレーターも搭載されていて、32bit録音ができるM4はやはり現状としては最高の選択肢の一つとなります。

当スタジオでもたくさん作例を用意しています。

記事内で是非チェックしてみてください。

【M4 MicTrakレビュー】 M4 32bit ステレオリンクの問題点

 ZOOM ( ズーム ) / M4 MicTrak マイクロフォン型オーディオレコーダー をサウンドハウスで見る ZOOM ( ズーム ) / M4 MicTrak マイクロフォン型オーディオレコーダー をサウンドハウスで見る

必要な機材:パソコン

当たり前ですが、忘れてはいけません。

使いたいソフトなどによってwinかmacか・・・

いろいろありますが、基本的に音声編集で使うスペックは限られていますので、映像編集ができるスペックのものであればなんでも構いません。(音声しかしないのであれば安いのでOK)

ちなみに筆者は2010年代は自作組立のwin PCでしたが、M1が搭載されてからはAppleに乗り換え、Macbook airを使用しています。

Winに関しては特にオーディオ分野でASIOドライバーの取り扱いにめんどくささとストレスを感じるシーンが多かったのが正直なところであります。

ただし、ドライバーの切り替え等に関して特にストレスを感じない方やゲーム音楽や、ゲームサウンドを制作する方などはWinもいいと思います。

例えばMacでは起こらないトラブルもWinでは起こったりもあります。

【トラブルメモ】Windowsでオーディオインターフェイスがフリーズするとき・・・(サイト内記事)

出口

出口はとっても大事。

そして、録音する際、マスタリングする際もこの出口をどこに想定するかで大きく変わるかと思います。

オーディオの編集はこの出口をまずは決めてから編集するケースも多々あります。

できれば様々な環境をしっかりイメージして編集していくのがベストですが、そうはいってられませんので、自分なりに標準となる出口を決めなければいけません。

解説の難しい分野になりますので、とりあえずこれでOKなセットを紹介します。

視聴環境に関しては、まずここをベースに構築していってください。

【激安最高峰】音楽視聴環境はこれでいい~FX-AUDIO-DAC-X3J PRO + HD25

必要な機材:ヘッドホン

さて、ヘッドホンは出口の重要な部分ですが、実は入り口のモニターにも非常に重要です。

特に映像関係の方に多いのが、ヘッドホンでモニターをせずにマイクを立ててしまうケース。

実はヘッドホンなしというのは、カメラで例えるとファインダーやモニターを見ずに撮影する様なものなんです。

映像収録ではファインダーやモニターはしっかりチェックするのに、音声はヘッドホンなしで適当に録るという方は意外にも結構多いのかもしれません。

ヘッドホンは入り口と出口両方で必ず必要になることを覚えておきましょう。

HD25は当スタジオの音響最高顧問:五島昭彦氏も激しく推薦の一本です!
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / HD25 PLUS モニターヘッドホン

あると便利な機材

ミキサー

通称「卓」とも呼ばれる機材で、アナログ時代のマルチチャンネル収録などでは必須のアイテムでした。

これは筆者の学生時代の部屋。

この巨大なタスカムの卓はなんと12チャンネルです。

ミキサーは現代では特に映像関係者の方にとってはマストアイテムではありません。

もう完全にコンピューターの中で操作してしまいますので、基本的には覚える順番としては最後の方だと思います。

しかし、基本的な構造や仕組みがわかっていれば、ライブ会場でのPAや、ポッドキャストのホストなど様々なケースに柔軟に対応していくことができます。

スピーカー

実はこちらも近年ではマストアイテムではないと思っています。

現代の視聴者層のほとんどの想定出口はヘッドホンやイヤホンなどのアイテムを経由することになるかと思います。

ステレオスピーカーの場合、設置の難易度が非常に高いため現代ではあまりおすすめできません。

ポイントスピーカーはどちらかというと、クライアントにプレゼンするためのアイテムというニュアンスが個人的には強いです。

もちろん本格的な音響スキルを今後も身に付けていきたい方は必要になります。

より専門的にスタジオを構築して、音響一本で仕事をしていきたい場合はスピーカーシステムも良いモノを揃えなければいけませんが本日は割愛します。

まとめ&ちょっぴりコラム

本日は揃えなければいけない機材を把握するためにまとめてみました。

常に出口あっての入り口であり、入り口あっての出口なのです。

これらを理解したところで、じゃあ『私はマイクを買いたい』という方はどういう種類のマイクがあるのかこちらの記事でみて行きましょう。

【初心者向け】マイクロフォンの種類をざっくり把握しよう

この記事もいかがですか?

マイクの接続にお困りの方は参考にしてください!

マイクとオーディオインターフェイスの繋ぎ方

Kotaro

音大を卒業後ピアニストとして活動。 自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてシンガーアーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。 その後ドイツへ渡りケルンにてAchim Tangと共に作品制作。 帰国後、金田式電流伝送DC録音の名手:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、録音エンジニアとしての活動開始。 独立後、音楽レーベルを立ち上げ、タンゴやクラシックなどのアコースティック音楽作品を多数プロデュース。 その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。 村上宏治氏の元で写真、映像技術を学ぶ。 祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、介護で使えるプログラムをM5Stackを使って自作。 株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。 現在はKotaro Studioにてアルゼンチンタンゴをはじめとした民族音楽に関する文化の研究、ピアノ音響、さらに432hz周波数を使った癒しのサウンドを研究中。