まずは、マイクケーブルが必要

「テレビで歌手が登場して歌っているけど、いつもマイクに線はついていないけど?」
いえいえ、マイクには必ずケーブルが必要です。
テレビでケーブル無しで歌っている歌手は、「ワイヤレスマイク」を使用しています。
最近だとBluetooth接続も一般的になってきましたが、昔は受信機と送信機のペアで、互いに信号をやりとりしていました。
ただし、ワイヤレスシステムはどうしても音が悪くなってしまいます。(2022年現在の筆者の感覚)
なので、音質を追求するのであればワイヤレスシステムは除外するべきだと個人的には考えています。
XLR(マイクケーブル)の選び方

マイクケーブルは筆者は長い間サウンドハウスさんのオリジナルを使っています。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / MIX030 マイクケーブル 3m XLRキャノンこのマイクとオーディオインターフェイスを繋ぐケーブルをXLRケーブルと言います。
読み方は「エックス・エル・アール」でOK!
たまに開発社の名前からキャノンケーブルと呼ぶ人もいます。
基本的にどちらでも通じます!
良いモノは高いです、加えてブランド力のあるものは高いです。
そして、中途半端に塗装や加工が加えられているモノは中途半端に高いです。
サウンドハウスさんのマイクケーブルは基本的にパーツをそのまま繋げただけ。
そう、これがいいんです。
この何もしないパーツ。
というのがピュアな音を産んでくれます。
CLASSIC PROというのがサウンドハウスさんのブランド名になっています。
Amazonでさくっと購入したい方はHOSAのケーブルも安くて人気です。
豆知識
さて、マイクケーブルだけではなく、ほぼすべてのケーブル類の名称に共通することですが、「オス」と「メス」で表します。
ピンが尖っている側、つまり挿す側がオス。
ピンを迎え入れる側、つまり穴がある側がメス。
これは誰が言い出したのかはわかりませんが、日本全国共通の呼び方として統一されています。
複雑なマルチチャンネルを収録する現場では音の出入りのセッティングが大変です。
現場で「XLRのオス持ってきて」と言われて間違えてメス持って言ったりしたら大変です。
数メートルならいいんですが、コンサートホールとかなら、数十メートルや数百メートルもありえますので昭和仕込みの現場監督さんなどからは「オスとメスもわからんのか!ハメなおしてこい!!!!」と怒鳴られてしまいます。。。
挿しましょう

さて、オーディオインターフェイス側はメスになっています。
オーディオインターフェースのメスに、マイクケーブルのオス側を差し込みましょう。
音の流れはオスが「出す」、そしてメスに「入れる」が基本。
生き物と同じで逆はありません。
同じようにスピーカーに出す際も出す側は常にオスとなっています。
マイクにはメスを挿します。
こちらもやはり音が出る(マイク側)方がオスになっていますね。

これで、マイクロフォンとオーディオインターフェイスがXLRケーブルで見事結ばれたはずです。
無事に以下のような図になったでしょうか?!

これでとりあえず準備完了というわけです。
というわけで、XLRケーブルを覚えたところで次回は「XLRケーブルについてのもう少し詳しい解説と、その他のケーブルについて基礎的な知識」を一気に頭に叩き込んで、いよいよオーディオインターフェイスを使って、「ズームやSkypeなどの通話をしてみよう」へ行きたいと思います。
【一応知っ得?!】ちょっぴり専門的なケーブルの話(サイト内記事)
【実践編突入】オーディオインターフェイスを使って通話する(サイト内記事)

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服部 洸太郎
音大を卒業後ピアニストとして活動。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてシンガーアーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツへ渡りケルンにてAchim Tangと共に作品制作。
帰国後、金田式電流伝送DC録音の名手:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、録音エンジニアとしての活動開始。
独立後、音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックなどのアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、介護で使えるプログラムをM5Stackを使って自作。
株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにてアルゼンチンタンゴをはじめとした民族音楽に関する文化の研究、ピアノ音響、さらに432hz周波数を使った癒しのサウンドを研究中。
スタジオでは「誰かのためにただここに在る」をコンセプトに、誰がいつ訪れても安心感が得られる場所、サイトを模索中。