【音響の基礎】マイクロフォンの種類を知る

マイクロフォンの種類

音の良し悪しを決める重要な部分の一つがマイクロフォン。

良い音を創るためには、マイクアンプ+ADC(オーディオインターフェイス)と同じくらい大切です。

ここで一般的に使うマイクロフォンの種類をざっくりと把握してみましょう。

大きく分類すると2種類に分かれます。

基本的に初心者であれば、この二つを使い分けることになりますし、上級者になっても基本的にこのどちらかのマイクを使い分けることになります。

また、指向性マイクの中でさらに大きく分類することができます。

ざっくりとまとめると・・・

  • 無指向性マイク
  • 指向性マイク
  • 超指向性マイク

の三種類からマイクを選択することになります。

他にも双指向性などがありますが、あまり一般的に使うマイクではありませんので当講座では割愛します。

無指向性マイクの特徴

全方向で収録されますので、収録現場の外部の影響を受けやすい傾向があります。
例えば録音場所の外、遠くの方で車が通過する音も、指向性マイクならなんとか防げるかもしれない小さな音も収録されてしまいます。

ワンポイント録音方式で採用するエンジニアが多いマイクロフォンですが、それだけマイキングが難しいのが特徴です。

あとから編集で加工や誤魔化しをつけにくいため、現場でのマイキングがすべてになってしまいます。

用途によって使い分けることもできますが、一言で説明するとハマればすごい破壊力を持っているけど、ハマらなければ取り扱いが非常に難しい種類と言えます。

加えてコスパを把握するのが難しい面があり、安いマイクが高級マイクの音質を超えることもしばしば。。。

向いている収録は、オーケストラ, コーラス, アコースティックのアンサンブルなどなど。。。

Sennheiser MKE2 音質チェック(サイト内記事)

無指向性マイクの王者?『DPA 4006』 音質チェック(サイト内記事)

EARTHWORKS QTC30 音質チェック(サイト内記事)

指向性マイクの特徴

ポイント

狙った音を収録できるため、外部の影響を受けにくいという特徴があります。
また、収録でマイキングに多少失敗しても後から編集でなんとかなるケースが多々ありますので、予め編集でなんとかする前提でマイクを設置することもできます。

一言で表すと、取り扱いしやすいので初心者にオススメ・・・

だけど、良いモノは高い。

残念ながら指向性マイクは安くて良いモノを探すことがかなり難しい傾向にあります。
基本的に価格相応の性能を発揮してくれる存在です。
そのため、初心者がしっかりした音を収録したい場合、どうしても初期投資がかさんでしまいます。

向いてる収録・・・対談, バンドのマルチ録音, ポッドキャストなどなど。。。

【NEUMANN KM 184】各マイク位置でのピアノ音源テストや比較なども!(サイト内記事)

【コスパ最強!】LEWITT ( ルウィット ) / LCT440PURE 音質チェック(サイト内記事)

ASTON MICROPHONES Origin レビュー ( アストン・マイクロホンズ )(サイト内記事)

超指向性マイクの特徴

ポイント

俗に言うショットガンマイクというもので、通常の指向性マイクよりもさらに絞って狙った音を収録することができます。
映画やドラマなどの撮影で長い棒を持っている音声さんの先についているのがこの超指向性マイクです。

撮影中の演者の声はもちろんですが、野鳥の収録や、肉食動物の鳴き声等などのあまり近づけない音源を狙うのに最適です。

望遠レンズのように捉えると分かりやすいかもしれません。

インタビュー等、ゲストにピンマイク(小さい無指向性マイク)をつけてもらうのが申し訳ない場合や、街の音が相当大きな報道などのシーンで活躍します。

マイクロフォンを選ぶ際はスーパーカーディオイド、ハイパーカーディオイド、ウルトラカーディオイドの順に指向性が狭くなっていきます。

向いてる収録・・・インタビュー, スポーツ収録, 野鳥などの自然界の収録, 報道, 映画やドラマの撮影などなど。。。

【マイクレビュー】DEITY S-Mic2 を買ってみた(Youtubeへ移動)

オススメのタイプは?!

もちろん用途にもよりますが、初心者~中級者までは指向性マイク、また目的に沿えば超指向性マイクがいいと思います。

無指向性マイクはハマれば凄まじい威力を発揮してくれますが、無指向性マイクが得意とするオーケストラやコーラスやアコースティックなアンサンブルなどは指向性マイクでも収録可能というのがあります。

この辺りは同価格帯の指向性マイクと無指向性マイクで室内楽の収録をしたサンプルがありますので、是非聴き比べてみてください。

NEUMANN KM184 vs Earthworks QTC30 西洋室内楽での比較音源 Vlog 11 (Youtubeに移動します)

また、用途としてはオーケストラやコーラス、室内楽の収録よりもインタビューやスポーツなどの方が仕事としての需要も高そうです。

音楽収録の需要があればその時にまたセットを考察していけばいいのではないでしょうか。

指向性はやはり持っておくと損することはありませんし、ほとんどの現場で重宝します。

指向性と無指向性の違いについてはVlogでも解説していますので、是非一度ご覧ください。

できるだけわかりやすく解説できるように心がけています。

【初級オーディオ講座】指向性マイクと無指向性マイクの違い 前編(Youtubeへ移動)

【初級オーディオ講座〜体験音源あり】指向性マイクと無指向性マイクの違い 後編(Youtubeへ移動)

この記事を書いた人

こうたろう

元ピアニストでフォトグラファー&サウンドデザイナー
ミュージシャンだった父の音楽スタジオと、モデルだった母の仕事場であるフォトスタジオの現像ルームが子供時代の遊び場という恵まれた環境で育つ。
音楽大学を卒業後ピアニストとして活動を開始。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてヨーテポリを拠点に活動するシンガーアーティストLindha Kallerdahlとセッションを重ね声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後単身ドイツ・ケルンへ渡独。
ドイツから帰国後ピアノソロ作品アルバムと共に同時リリース。
金田式電流伝送DC録音の第一人者である五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、活動を開始。
独立後、音楽プロデューサーとして音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックを中心としたアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
現在は元ピアニストの経験を生かしたミュージシャンのライブフォトを得意としながら、肖像写真、動物写真、自然写真を中心にミュージックビデオの制作などオーディオ技術も得意とするフォトグラファーとして活動中。