音響チャンレンジ:20日目【EQ実践編(ノーマライズまで)】DaVinci Resolveでの使い方

本日から具体的にイコライザーの調整方法をお伝えしていきます。

イコライザーは有料のもの、無料のもの、たくさん種類が出回っています。

ただし、当講座での需要は映像制作の方が気軽に30日で音響をなんちゃってマスターを目指していますので、今回はwinでもmacでも無料で使える動画編集ソフトである、DaVinci Resolve (ダビンチリゾルブ)を使って解説していきます。

DaVinci Resolveは動画編集ソフトの中でも無料で使える高機能ソフトとして人気の高いソフトで、動画制作の初心者でもノーリスクでトライできるため、非常に便利です。

ローカット・・・そして終わりです

まずはダビンチで編集画面を出していきましょう。

この辺りはは当ブログの写真&映像講座にて詳しくみていきますので、「なんだこの画面は!!!!!!!!」と思われた方はそちらもみてください。(2021年現在準備中)

早速サウンド編集ツールを出していきましょう。

本日からmacに変わりまして、スクショも慣れていないためみにくいかもしれません。。。

するとこのような画面が出てきます。

「ここをダブルクリック」の部分をダブルクリックするとイコライザーの画面が出てきます。

確か、古いバージョンのダビンチだと、「ここでその他のプラグインを出す」ボタンから毎回出す仕様だったと思います。

ここにイコライザーがデフォルト設置されているのはアナログ時代から変わりません。

この矢印の部分全体をミキサーと呼びますが、アナログミキサーにもデフォルトでイコライザーは設置されています。

それくらいすぐに使うし、ちょっと軽く使うという感覚です。

EQをダブルクリックするとこのようにEQが出てきます。

めっちゃ難しそうですよね。

しかしなんちゃって30日チャレンジで下部分の難しそうなつまみやパラメーターは使いません。

まずはこの通りに動かしてみて!

まずは2番のボタンを矢印の方向へゆっくり動かしてみてみましょう。

なんかすごくスッキリとした音響に変わっていくのがわかりますか?

モニターヘッドホンはもちろんHD25を使っていますか?!

音響チャンレンジ:14日目【続・モニターヘッドホンはおすすめが1つしかない件】モニターと視聴は分ける

これは俗にいうローカットと言って、音をスッキリさせるために使う領域です。

実はプロ用途ではないけど、ちょっと本気の録音機に搭載されているローカットスイッチというのは、内部でこの2番ボタンを落としていく処理が施されています。

音をスッキリ抜く他にノイズの処理までできちゃう万能必殺技・・・

波動拳みたいな感じ?!

です。

適当にポイントを探ってみる

それこそ音源の数だけポイントはあって、正解はありません。

NGポイント!

  イマイチ・・・ 

スペクトラム分析といって、スペクトラムを出して山型に整えましょうという専門学校もありますが、全員が同じ結果にしなければいけない授業だからそうしているのであって、はっきりいって超邪道です。

 

信頼できるのは自分の耳だけ

最高のアナライザーはあなたの耳であり、あなたの耳以外に信頼できるアナライザーはありません。

仮に、他の分析ツールやアナライザーで山型に整えたからと言って、あなたの耳に違和感があるのであればそれは失敗です。

常に自分の耳だけを信じましょう。

世界的に活躍するどんな音響エンジニアも、スティービーワンダーも、マイケルジャクソンも、オノ セイゲンも、正解を知りません。

みんな探りながらやっています。

そして正解がなんなのかさえ誰にもわかりません。

後は共感者がいるかどうか

あとは共感してくれる人がいるかどうか。

ここは音楽も音響も同じ世界観だと思います。

ただし、間違えたくないのは、お仕事で依頼を受けて制作している場合、クライアントの趣味趣向に寄り添っていかなければいけません。

ミドルとハイは極小で動かす

例えば5番のボタン。

これをあげていくと、「サー」というノイズが入ってくるかと思います。

もしくはナレーションやボーカルなどの音源だと「サ行」が非常に独特(筆者は汚いと感じます)な音に変わっていくのがわかります。

画像4番はミドル周波数帯を触りますが、ここはまさに前回お伝えした針の最終ポイント。

ボタンを持って動かしながらどこに血栓があるのか探して、見つけたらそのポイントにおいてください。

順番をまとめましょう

まずは、2番で全体のノイズを調整。

音のこもっている部分を抜いてスッキリさせる。

次に5番で発音が綺麗かどうかをチェック、フィールド音であれば、この周波数帯にノイズがあるかどうかチェック。

あれば動かして確認してください。

最後に4番で最終調整。

針を刺します。

順番や方法に決まりはありません。
これは筆者のやり方であって、みなさんそれぞれにやり方を見出してくれるのがベストです。

ノーマライズ

さて、最後にオーディオのノーマライズ処理ですが、こちらは結構簡単で深いので、22日目の講座にて考え方などを解説していきたいと思います。

一般的には0dbで書き出すのが当たり前になってきていますが、筆者の個人的な考え方では0dbはおすすめしません。

もちろんこれは個人的な考え方ですので、0dbでもいいかと思います。

おすすめは-1db, -2dbなどですが、音源によってこのピーク値は変えなければいけないと思っています。

例えるなら・・・

寿司を握る時のわさびの量・・・という感覚なのでしょうか。

わさびってネタによって量が変わりますよね?

ネタやシャリの具合によって微妙に量を調整して握っておられるかと思います。

全部が全部同じ量というのもおかしな話。

22日目にて解説します。

 

オーディオを右クリック

このようにオーディオトラックを右クリックするとメニューが現れますので、そこからノーマライズを選択してください。

選択するとこのような画面に切り替わります。

ターゲットレベルは現在のレベルが表示されているはずです。

(おそらく-10dbなどそれ以上?の-での大きな数字かもしれません)

これをできれば-1db, -2dbあたりを・・・ややこしいですね。

-2dbにしましょう。

-2dbでノーマライズしてください。

すると音が均一化されて、どのデバイスで聞いても小さすぎて聞こえない!なんてことは起こりません。

おすすめの有料プラグイン

いえ、ダビンチに内臓されてるイコライザー、めっちゃいいですよ。

これで充分です。

充分なんて言葉失礼なくらい。

最高です。

ただ、参考までに一つ有料のものを挙げるとすれば・・・

筆者はもうかなり長い間Native Instrumentsのイコライザープラグインを使っています。(画面右側のプラグイン)

SUPERIOR MIXING TOOLSというシリーズの一つにイコライザーが入っており、イコライザーだけ単品でも買うことができたと思います。

SUPERIOR MIXING TOOLS公式ページ

これもなんでか知りませんが、音がいいんですよね。

ただし注意して欲しいのが、昔から使っているからという理由で使い続けているだけの可能性はあります(笑)

エンジニア気質の人って結構、昔から使ってるものが最高だ!と思い込むバイアスにかかりまくってしまう性質があるので注意です。(筆者のこと・・・)

なので、もし有料版を揃えたい!

という方は他のサイトなども検討しながら自分なりのベストを見つけてください。

さいごに:イコライザーは使わないでください

何言ってんだこいつ。。。

すみません。

ただし、当講座の最終章でもお伝えしますが、基本的に使わないでおくのが一番なのです。

特に、リバーブ、ディレイなどはマイキングだけで表現できればそれにこしたことはない。

最高の音とは、何も加えない豊洲の本マグロであることはお伝えしたと思います。

これは決して否定しているわけではありませんし、そういうコンセプトも大事だと思いますが、「編集で後からどうにでもなる」という言葉は、当講座とは相性が悪いです。

筆者が修行したタイムマシンレコードで師匠に音源を聞いてもらうときには3段階のレベルに分かれています。

1、「ノーマライズのみです」というのが最高の状態。

2、「ちょっとEQ触ってます」という言葉はできるだけ使いたくない反省の言葉でした。

3、「編集前提です。」

という3つのレベル。

今は受注していませんので言えちゃいますが、「3」の音源は、クライアントに聞いてもらうのが前提の超お仕事的音源。

3、の音源は超じゃがりこ飯的職人作業なので、師匠に聞いてもらうことはまずありません。

音場を大事に、音のエントロピーに一滴のしずくさえ落としてはいけません。

ほんのわずかに針を刺す。。。

自然のエントロピーの姿を大切にしていきましょう。