筆者が勝手に『無指向性の王者」』と呼んでいるデンマークのマイクロフォン&音響機器メーカー「DPA」。
DPAのマイクはデンマークの工場にて一本一本ハンドメイドで作られていることが特徴です。
今回はそんなDPAの中でフラッグシップモデルとも言える4006をチェックしていきましょう。
筆者も個人的にかなり好きなマイクロフォンの一つになります。
価格も性能もかなり気合の入った機種になります。
サウンドハウスさんでの購入はこちら。
DPA ( ディーピーエー ) / ST4006AちなみにDPA4006が無指向性のマイクに対し、DPA4011という指向性マイクがあり、こちらもさすがはDPAと言える最高峰の指向性マイクです。
この辺りまで来ると購入して失敗することはなく、あとは好みの問題、録音するジャンルの問題、用途の問題になってきます。
DPAサウンドが好きで最高峰の指向性マイクをお探しなら検討してみてください。
このマイクを聴いて裏方への道へ

というと少しオーバーな表現ですが、音響や録音の世界へ誘われたきっかけとなりました。
録音に関することはほとんど知らないピアニスト時代、自身のピアノトリオの収録で、DPA4006を使った収録をした後日、別の収録で別のマイクを使用したものと比較したとき「どうしてここまで音が違うのか?」
と疑問を持ったのがきっかけで、録音の世界に足を踏み入れてしまいました。
DPA4006はこんな感じ
この映像の収録の模様は金田式DCマイクのテスト収録特集にも別動画掲載していますので是非チェックしてください。
音質の特徴
- 透明感のある素直な音質。
- 素直な音質の中にある独特の個性。
- 音楽の感情そのものをしっかり捉える多次元性。
- 無指向性マイクのまさに完成〜他を寄せ付けない圧倒的存在感。
DPA 4006は無指向性マイクロフォンでありながら、独特の個性を持っています。
この辺りはやはり百聞は一見に如かずですね!
チェックしてみましょう。
ピアノ音源のチェック
録音エンジニアはすべて師匠:五島昭彦氏の録音です。
こちらの作品リストでは使用機材やマイクロフォンも明記していますのでたくさんの方の参考にしていただければ幸いです。
DPA 4006 + RME Fireface UC + YAMAHA CFⅢ

この環境では同じ現場でQTC30 とMKE-2のマイクロフォンも比較しています。
是非聴き比べてみてください。
EARTHWORKS QTC30 音質チェック(サイト内記事)
EARTHWORKS ( アースワークス ) / QTC30MATCED PAIRSennheiser MKE2 音質チェック(サイト内記事)
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / MKE2P-CDPA 4006 + Sound Devices 702T + Steinway B211 象牙鍵盤
フルバージョンをサウンドクラウドにアップしていますのでチェックしてみてください。
DPA 4006 + Sound Devices 702T + プレイエル1907年製ジャズピアノトリオ
こちらはMP3の160キロバイトなので音質が劣化してしまっていますが、それでも透明感は充分に感じられる録音となっています。
ポイントと注意
性能上の欠点は事実上見当たりません。
唯一あえて欠点を探すとすればお値段ではあります。
しかし、お値段も納得の録音結果!!
決して裏切らない性能です。
出てくる音はまさに王者の佇まい。
文句なしです。
本気で録音したい人のための本気のマイクロフォンです。
ここまで来ると、どのマイクアンプを使うのか?
どのADCを使うのか?
そこまで真剣に吟味する必要があります。
初心者の方が一念発起して購入する場合はは必ずよくオーディオを知っている人、録音エンジニアの方にアドバイスをもらってから購入しましょう。
フラッグシップマイクですので、フラッグシップレコーダーなり、 ADCを使うことで最大限性能を発揮することができます。
フルサイズのレンズをAPS機につけないように・・・
もう少しコストを下げたいという方はDPA2006もおすすめ!
こちらも超お気に入りのマイクロフォンです。
みなさんの参考になれば幸いです。
こちらは国産レンジファインダーカメラキャノンPで撮影しました。