無指向性マイクの王者?『DPA 4006』 音質チェック

筆者が勝手に『無指向性の王者」』と呼んでいるデンマークのマイクロフォン&音響機器メーカー「DPA」。

DPAのマイクはデンマークの工場にて一本一本ハンドメイドで作られていることが特徴です。

今回はそんなDPAの中でフラッグシップモデルとも言える4006をチェックしていきましょう。

筆者も個人的にかなり好きなマイクロフォンの一つになります。

価格も性能もかなり気合の入った機種になります。

サウンドハウスさんでのリンクはこちら

DPA ( ディーピーエー ) / ST4006A

このマイクを聴いて裏方への道へ・・・

というと少しオーバーな表現ですが、音響や録音の世界へ誘われたきっかけとなりました。

録音に関することはほとんど知らないピアニスト時代、自身のピアノトリオの収録で、DPA4006を使った収録をした後日、別の収録で別のマイクを使用したものと比較したとき「どうしてここまで音が違うのか?」

と疑問を持ったのがきっかけで、録音の世界に足を踏み入れてしまいました。

DPA4006はこんな感じ

DPA4006公式サイト

音質の特徴

  • 透明感のある素直な音質
  • 素直な音質の中にある独特の個性
  • 音楽の感情そのものをしっかり捉える多次元性

が主な特徴。

特にこのDPA 4006は無指向性マイクロフォンでありながら、独特の個性を持っています。

この辺りはやはり百聞は一見に如かずですね!

チェックしてみましょう。

ピアノ音源のチェック

DPA 4006は数々のテストを重ねてきたため、音源が多数ありますが、その中でも特徴がよく表れている音源をピックアップしてみます。

筆者自身の演奏音源になりますので、録音エンジニアはすべて師匠:五島昭彦氏の録音です。

DPA 4006 + RME Fireface UC + YAMAHA CFⅢ

ジャズスタンダードナンバー
機材費用の目安

DPA 4006 × 2 →「約51万円(2019年10月最安値)」
RME Fireface UC  →「約13万 (2019年10月最安値)」
合計 : 64万円

現場の写真@:ガラス張りのホールです。

この環境では同じ現場でQTC30 とMKE-2のマイクロフォンも比較しています。

是非聴き比べてみてください。

EARTHWORKS QTC30 音質チェック(サイト内記事)

EARTHWORKS ( アースワークス ) / QTC30MATCED PAIR

Sennheiser MKE2 音質チェック(サイト内記事)

SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / MKE2P-C

DPA 4006 + Sound Devices 702T + Steinway B211 象牙鍵盤

noumenonより
機材費用の目安

DPA 4006 × 2 →「約51万円(2019年10月最安値)」
Sound Devices 702T →「約61万 (2019年10月最安値)」
合計 : 112万円

DPA 4006 + Sound Devices 702T + プレイエル1907年製ジャズピアノトリオ

ジャズスタンダードナンバー:枯葉
ジャズピアノトリオ:筆者オリジナルバンド
機材費用の目安

DPA 4006 × 2 →「約51万円(2019年10月最安値)」
Sound Devices 702T →「約61万 (2019年10月最安値)」
合計 : 112万円

こちらはMP3の160キロバイトなので音質が劣化してしまっていますが、それでも透明感は充分に感じられる録音となっています。

ポイントと注意

性能上の欠点は事実上見当たりません。

唯一あえて欠点を探すとすればお値段ではあります。

しかし、お値段も納得の録音結果!!

決して裏切らない性能です。

出てくる音はまさに王者の佇まい。

文句なしです。

本気で録音したい人のための本気のマイクロフォンです。

ここまで来ると、どのマイクアンプを使うのか?

どのADCを使うのか?

そこまで真剣に吟味する必要があります。

初心者の方が一念発起して購入する場合はは必ずよくオーディオを知っている人、録音エンジニアの方にアドバイスをもらってから購入しましょう。

フラッグシップマイクですので、フラッグシップレコーダーなり、 ADCを使うことで最大限性能を発揮することができます。

フルサイズのレンズをAPS機につけないように・・・

もう少しコストを下げたいという方はDPA2006もおすすめ!

金田式電流伝送DC録音 DPA 2006 での収録

こちらも超お気に入りのマイクロフォンです。

みなさんの参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

こうたろう

元ピアニストでフォトグラファー&サウンドデザイナー
ミュージシャンだった父の音楽スタジオと、モデルだった母の仕事場であるフォトスタジオの現像ルームが子供時代の遊び場という恵まれた環境で育つ。
音楽大学を卒業後ピアニストとして活動を開始。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてヨーテポリを拠点に活動するシンガーアーティストLindha Kallerdahlとセッションを重ね声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後単身ドイツ・ケルンへ渡独。
ドイツから帰国後ピアノソロ作品アルバムと共に同時リリース。
金田式電流伝送DC録音の第一人者である五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、活動を開始。
独立後、音楽プロデューサーとして音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックを中心としたアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
現在は元ピアニストの経験を生かしたミュージシャンのライブフォトを得意としながら、肖像写真、動物写真、自然写真を中心にミュージックビデオの制作などオーディオ技術も得意とするフォトグラファーとして活動中。