プロが厳選 おすすめヘッドセットマイク / プロ配信者向けマイク4選!
音響の専門家であるKotaro Studioのプロデューサー:こうたろうがマイクをピックアップしてお届けします。
この記事を読むだけで収録中にアクティブな配信者の方やゲーム配信者の方の音質アップは間違いなしです。
こんな人におすすめ!
- ゲーム実況者。
- 料理系コンテンツ配信者。
- スポーツのレクチャー配信者。
- キャンプやソロキャン配信者。
基本をマスター
ヘッドセットというとヘッドホンとセットになっているものを思い浮かべるかもしれませんが、基本的にはヘッドにセットできるマイクロフォンという広義で考えていきましょう。ビジネス目的のテレワークや、会議用のセットの場合はヘッドホンもセットになっているものを選ぶ必要がありますが、テレワークや会議の場合はそこまで音質を気にする必要はないかと思いますので無線のものでもOKですが、音質を守るためには現状ではまだ無線という選択肢はありません。
今回の記事では両手をフリーで使えて且つ音質にもこだわったセットを選んでみました。
- 両手を開けたい場合。
- マイクスタンドやマイクセットをするスペースさえ節約したい場合。
- 水物のそばで収録する場合。
- 外での収録など。
主にこんなシーンで使いますが、やはり基本的には機動力が高い分大口径のコンデンサーマイクよりは音のクオリティーは犠牲になってしまう傾向にあります。
ただし近年のラベリアマイクの性能は指向性までも高い能力を発揮してくれるようになりましたし、性能が良いものを購入しておけば幅広い制作をカバーできるようになります。
中身はラベリアマイク
ヘッドセットに搭載されるマイクロフォンは基本的にラベリアマイクと呼ばれる小型の素子を調整したものになります。仮にヘッドセットになっていなくても、ラベリアマイクという種類のマイクは針金などで改造し、口元に固定して使うなんてこともできますので、ご自身の用途などよく考察して選んでいってください。
プロ仕様のほとんどのヘッドセットマイクでは、同タイプまたはかなり類似のラベリアマイクの素子がそのまま使われていることがほとんどです。
配信者やコンテンツ制作者向けセット
さて、ゲーム配信を始めとする配信者向けのヘッドセットマイクとなると、やはり最重要項目はビジネス目的とは正反対の『音質』、つまりクオリティーが最優先になります。
近年はハイクオリティーな再生環境も安価で手に入る時代となっており、視聴者側もオーディオにはこだわった再生環境を持っています。
手を抜かないようにしましょう!
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まずは王者:DPA / 4488-DC-R-F00
まずはやっぱり王者DPAから4488。
サウンドハウスで見てみる→DPA ( ディーピーエー ) / 4488-DC-R-F00 ヘッドセットマイク単一指向性マイクですので無指向性に比べると位置がずれたりしないようにちょっとだけ気を使う必要がありますが、より声にフォーカスしてほしい時などには大変便利に機能します。
似たようなマイクロフォンで4066素子を採用したものがあり違いに困惑するかもしれませんが、こちらは無指向性マイクになります。
サウンドハウスで見てみる→ DPA ( ディーピーエー ) / 4066-OC-A-F10-LH-Sただし、この4066はDPAのラベリアマイクである4060の調整版だと思いますので(推測です)、4066のヘッドセットマイクを購入するのであれば4060を購入して口元に固定するアイディアを考えた方がお得なんです。
4066はヘッドセットになっているだけで10万、4060だと一個で5万。
4060をステレオペア(2個購入)しても4066一個の値段です。
4060というと、無指向性マイクの中でもかなりの実力者。
サウンドハウスで見てみる→ DPA ( ディーピーエー ) / 4060-OC-C-B004060は音楽収録にも第一線で活躍するクラスのマイクで、こんなに小さいのにすごい音で録音できます。
クラシック音楽などのコンサートの場合そのコンセプトのためにマイクなどが立てられない場合があります。
そんなときはバウンダリーマイクといって床にマイクを設置します。
バウンダリーマイクの選択肢としては4060は最高のマイクです。
さらに4488のFOOの端子はMicroDotになっています。
それぞれ接続端子に注意してください。
MicroDotを通常のXLR端子で使おうとすると変換アダプターが必要になります。
そのため一般的なオーディオインターフェイスに採用されている3ピンXLRで使用する場合はアダプターを購入してください。 サウンドハウスで見てみる→ DPA ( ディーピーエー ) / DAD6001-BC決して裏切らない:SENNHEISER / HSP2-3
サウンドハウスで見てみる→ SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / HSP2-3DPAときたら次はやはりゼンハイザーです。
ゼンハイザーは基本的に裏切りません。
6.5gと非常に軽量に作られており、激しい動きをしてもずれる心配はありません。
端子の情報がありませんのでショップに確認してから購入するようにしてください。
無指向性タイプなので、多少口元からずれてもそこまで音質に大きな変化はありません。
ただし、こちらも先ほどのDPA同様、もし自分で改造する時間のある方で配信だけではなく音楽の収録などにも使いたいと言った場合にはやはりMKE2のステレオ2個買いで改造するスタイルがおすすめになります。
例えポッドキャストや配信の収録だったとしてもやはりステレオだと全然印象が違います。
MKE2はそれほどよくできたかなり完成されたマイクロフォンです。
サウンドハウスで見てみる→ SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / MKE2P-C意外と知らない!?:COUNTRYMAN / E6DP5L2
マイクロフォンを選ぶ際に意外に盲点になるのがCOUNTRYMAN。
サウンドハウスで見てみる→ COUNTRYMAN ( カントリーマン ) / E6DP5L2舞台や演劇等で仕込み用マイクとしては定番のB6(またはB3)。
ただし、先述の2つのケース同様、じゃあB6を改造する感じで購入した方がいいんじゃないか?とも言えます。B6は演劇や舞台などではそのサイズ感故に、よく使われるマイクロフォンになりますので、用途が合えばB6を買ってヘッドセットっぽく改造というのがいいかもしれません。
サウンドハウスで見てみる→ COUNTRYMAN ( カントリーマン ) / B6サイズにこだわりがなければ(といっても極小です)音質は同等と言われるB3も最高。
B6(B3)の音質はDPAなんかと比べるとどうしても作られた感のある音にはなりますがこのサイズと存在感から見ると驚異的な音を提供してくれます。
このサイズ感なのでうまく仕込めば完全にマイクを隠し切ることが可能になり、周囲からはまさかマイク使っているとはわからない状態で仕込めます。
映像美が最優先の収録や、マイクの存在が視聴者に見られたくない場合、かなり激しい動きが入るイベントなどでは大変便利に使えます。
接続端子はそれぞれXLR3ピン。
ZOOM F6やF3なんかとセットで使うと最高です。
その辺りはB3の記事にて紹介していますので参考にしてください。
【コスパ最高】 COUNTRYMAN ( カントリーマン ) / B3 を無指向性ペアマイクとして試してみて!
サウンドハウスで見てみる→ ZOOM ( ズーム ) / F3 Field Recorder予算を抑えたい方:JTS / CM-8015F
予算をできるだけ抑えたい方に伝えたい最大のポイントは、低予算マイクを購入する場合は無指向性マイクにすること。指向性マイクはお値段と同程度かそれ以下の音質が返ってきますが、無指向性の場合は、お値段以上の音質が返ってくるケースが多々あります。
加えてJTSの無指向性マイクはまさにお値段以上の性能が返ってくる素晴らしいマイクです。
低予算で抑える方は中途半端にAKG買うんじゃなくて、JTSの無指向性にしておきましょう。
サウンドハウスで見てみる→ JTS ( ジェーティーエス ) / CM-8015F 耳掛けコンデンサーマイクマイク選びは割とゼロヒャク思考が大切です。
基本的に行く時はちゃんとがっつり行く、予算削るなら中途半端なところは狙わずに徹底的に削って工夫して収録するという思考回路が大切です。
これはマクロで見るとカメラのレンズやピアノ選びにも通ずるところがあるのかもしれませんが、売却時のことも考慮する必要があるわけです。
中途半端なのを購入してしまうと中途半端に高くて音も中途半端で売却時に値崩れする・・・といった結果に悩まされます。
レコーダー
さて、レコーダーですが、先ほども紹介した通り、ZOOM F6 やF3を使うと最高です。
他にもおすすめのレコーダーがありますのでご紹介しておきます。
マイクロフォンの性能はまず最初にマイクアンプ、そしてADCの順で音が決まってきますので、コンテンツのクオリティーを上げるためにはマイクアンプもしっかり選ぶようにしていきましょう。
ZOOM F6
ZOOM F6はこういったハンディタイプのレコーダーの中でも最高におすすめの機種の一つ。
サウンドハウスで見てみる→ ZOOM ( ズーム ) / F6 +専用プロテクティブケースPCF6セット32bitフロートモードも選択できるので、突発的に大きな音や声が入ってしまっても後から処理することができます。
ここは本当に大きなポイントなのではないでしょうか。
入力数を抑えたF3というモデルもありますが、こちらは手に入りにくいようです。
今回の記事ですと圧倒的にポケットに入るF3が有利。
SOUND DEVICES MixPre-3 II
こちらも32bitフロート収録が可能です。
サウンドデバイスというと、一昔前までは個人ではなかなか受注仕事がないと思い切って購入できない代物でした。
ブランドものです。
やっぱり憧れのサウンドデバイスといった具合です。
音はZOOMのFシリーズに比べてもう少しねっとりした感じです。
F6に比べてもお値段が倍くらいしていますが、倍ほどの音質の差があるのか?と言われると確実にあるとは言えない感じですので、好みに分かれると思います。
サウンドハウスで見てみる→ SOUND DEVICES ( サウンドデバイス ) / MixPre-3 II ポータブルミキサー&レコーダーその場合はオーディオインターフェイスの記事(準備中)を参考にしてください。
番外編
番外編としてプラグインパワー専用機としてTascam DR-05Xというのがあります。
こちらのセットを工夫して使ってみるのも面白いかもしれません。
【完全ガイド】ワンポイントデビューの決定版 “Tascam DR-05X + ROLAND CS-10EM ASMR”
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