こんにちは!
いつもKotaro Studioを応援してくださりありがとうございます。
このカテゴリーではスタジオの日常レポとして徒然なるままに投稿していっています。
バイノーラルマイクの改造から自作まで
当スタジオでは録音スタイルの基本軸として無指向性マイクのAB方式でのステレオペア録音を軸としています。
その延長にはやはりバイノーラル録音というものがあるわけですが、その二つは一体どう違うのか?
それが、やはり人の耳、頭が作り出す特殊な音響環境にあると言えます。
通常無指向性のAB方式だと、すべての空間の音を捉えるという認識で大きな誤解はないかと思いますが
人間が音を感知する時には実際この無指向性のAB方式で捉えてはいないんですよね。
耳というのは詰まるところパラボラの役目を果たしているわけですし、頭の形状は音場を作り出します。
AB方式とバイノーラルの圧倒的な違いなどに関してはこちらのZOOM M4マイクのレビュー記事にて詳しくサンプルなど紹介していますので是非チェックしてみてください。
ROLAND CS-10EM ASMRを分解
現在市販品として販売されているマイクロフォンはすべてステレオミニプラグでのプラグインパワーモデルのみ。
例えばスタジオでも最高コスパであると推奨しているROLAND CS-10EM ASMRもプラグインパワーモデルになります。
サウンドハウスの価格このマイクはとにかくコスパが良く、この価格としてはありえない素晴らしい音が録音できます。
一説によると・・・WM-61Aが搭載されているとかいないとかでやはりオーディオスタジオとしては追求する必要があります。
すぐに分解して中身を知りたがるのはエンジニアの本能なのかもしれませんね。
音響顧問に突撃
というわけで五島先生にヘルプを。
五島先生の金田式DC録音に関してはこちらのページでまとめています。
当サイト限定で一曲丸々視聴できる音源もありますので是非覗いてみてね!
ある日・・・
こうたろう『五島さん、ROLAND CS-10EM ASMRなんですけど、ステレオミニのプラグインパワーじゃなくて、XLR端子(ミニ)に改造できないですかね?改造できたらF3のマイクアンプで使えることになるので、さらにすごいことになると思うんですよ。』
五島さん『やってみるわ!』
とのことで2ヶ月ほど奮闘してもらったのですが、いろいろと問題が発生し、改造は断念することに。
こうたろう『ROLAND CS-10EM ASMR壊れたのは全然問題ないのでせっかくなら隅々まで分解して、自作できないか探ってくれません?』
とお願いしたところ連絡がありました。
ROLAND CS-10EM ASMRの分解


イヤホンに無指向性の素子が入っています。
WM-61A説はこれでなくなりました。
おそらくWM相当品か、類似のシンガポール製の素子である可能性が高いわけですが、100均のイヤホンに手持ちの素子を組み込めば、ROLAND CS-10EM ASMRを改造するよりも自作した方が早いとのこと。
なるほど、確かに配線や半田などなどを切った貼ったするよりも、最初から組み込んだ方が速そうです。
今後のスタジオのバイノーラルマイク
一つくらいならプリモのEM158で制作できるとのこと。
それ以降はWM-61A相当品素子で制作できる可能性が高いと見解をもらっています。
EM158は個人的には無指向性の中でもDPAなどと匹敵するほどの性能を感じており、F3のマイクアンプと組み合わせたバイノーラル音響だと世界一、、、クラスになるのではと思うわけであります。
当然オーディオマニアたちが考えることは同じ。
昨今だとラディウスからプリモ製の素子を使ったバイノーラルマイクが発売されています。
しかし、こちらもやっぱりステレオミニのプラグインパワー。
どうしてもF3のマイクアンプで使いわいわけです。
今後もこちらの制作は追ってレポートしていきます。
バイノーラルマイクの用途
スタジオでのバイノーラルマイクはKotaro Studio の音楽ブランドCuranz Sounds にてヒーリング音響の録音に使用します。
シンギングボールや、ティンシャ、クリスタルシンギングボールなどなど。
モデルさんにバイノーラルマイクをつけてもらい、癒しの音楽を世界最高の音質で録音するというところを目標にしています。
五島先生とも少し話しましたが、おそらくWM相当品でうまく安定して組むことができれば、金田式バイノーラルDC録音というのは極自然に可能になっていくと思われます。
音響の専門スタジオだからこそ、世界一の音響を目指したい。
Curanz Sounds の今後の音響作品もご期待ください!
Curanz Soundsにも是非お越しください!
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プロフィール

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音大を卒業後ピアニストとして活動。
日本で活動後北欧スウェーデンへ。
アーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツ・ケルンに渡りAchim Tangと共にアルバム作品制作。
帰国後、金田式DC録音の第一人者:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入り。
独立後音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現:Kotaro Studio)」を結成。
タンゴやクラシックなどアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
大阪ベンチャー研究会にて『芸術家皆起業論~変化する社会の中、芸術家で在り続けるために』を講演。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにて『あなたのためのアートスタジオ』音と絵をテーマに芸術家として活動中。
2023年より誰かのための癒しの場所『Curanz Sounds』をプロデュース。
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