icon image

この記事は広告リンクを含みます。

RM-ATZ19を発表。

2023年5月発売。

プリモ製の小型コンデンサマイクロホンを搭載となっていますが、写真を見てみるとおそらくEM288Z1という素子かもしれません。

EM288Z1のスペック情報(PDF)

プリモの小型マイクロフォンはKotaro Studioの音響顧問:五島昭彦氏にEM158で組んでもらっているので様々なテストがあります。

金田式DC録音:五島昭彦氏の録音作品リスト(当サイト内)

EM288Z1のサンプルは用意できませんでしたが、近い音質であると想定されるEM158のサンプルがたくさんあります。

他社製バイノーラルマイクとEM158の比較などもありますので是非チェックしてみてください。

プリモのコンデンサーマイク自体は本当に素晴らしい性能。

例えばこちら、EM158 VS DPA4006と比較していかがでしょうか?

フォルクローレにて無指向性マイクロフォンの3パターン比較

こちらは雷の音をEM158で録音したもの。

【視聴音源あり】Sony Sony PBR-400 パラボラ集音器を使ったシネマティック雷雨サウンドの作り方

こちらはKotaro Studioの関連サイトCuranz Soundsに掲載している天橋立の波の音。

Curanz Soundsへ

例えばこちらはDPA4060ですが・・・

こちらがEM158の素子で録音した音声。

ZOOM ( ズーム ) / F3 Field Recorder をサウンドハウスでチェック

録音は他のテストと同じくZOOM F3を使用しています。

確かにDPA4060の実力は確かなものではありますが、EM158の実力はお値段を考慮するととんでもないコスパであることがわかります。

それをバイノーラルタイプに組み込んだものですから、それはそれは素晴らしい性能を発揮してくれるはず。

バイノーラルは無指向性のAB録音とは明らかに音場が違います。

こちらの音声はZOOM M4を使ったバイノーラルと、AB方式の比較テスト。

【M4 MicTrakレビュー】 M4 32bit ステレオリンクの問題点

RM-ATZ19のスペック

  • マイク感度が-43dB
  • 録音周波数特性が30Hz~40000Hz
  • インピーダンスが1.1kΩ
  • 最大入力音圧が127dB
  • S/N比が70dB

イヤホンの仕様

ダイナミック型
ドライバーが12.5mm径
出力音圧レベルが116±3dB
再生周波数特性が10Hz~20000Hz
インピーダンスが16Ω±15%
最大入力が100mW

となっています。

プラグインパワー(3.5mm 金メッキステレオミニプラグ)での駆動ですのでプラグインパワーに対応したレコーダーが必要。

こちらのDR05Xはフォルクローレの比較テストでも紹介しましたが、安価でとんでもないマイクアンプ性能を発揮してくれます。

DR-05X ハンディレコーダー をサウンドハウスで見てみる

イヤホン部分のモニター力がどうなのか?という点は非常に気になるところではありますが、バイノーラル録音でしっかりモニターしたところでそこまで微調整ができるわけがないので、割り切って考えてOKだと思います。

プラグインパワーの参考記事はこちら。

【保存版】プラグインパワーで使える高性能バイノーラルマイク4選

RM-ATZ19は市場想定価格は25,500円前後と、SOUND PROFESSIONALSなんかと悩むお値段SOUND PROFESSIONALSなんかも実はプリモの素子が使われたりしていることが多いので、プリモがあんまり好きじゃないという方は素直にROLAND / CS-10EM ASMRがベストバイかな?と思います。

ROLANDバイノーラルマイクロホンイヤホンをサウンドハウスで見る

一点注意してほしいのが、価格.comのページでもシェアされているこちらの写真。

当スタジオでも何度もお伝えしていますが、マイクをカメラに直接刺さないでくださいね。

もう一度言うよ!何度でも言うよ!カメラにマイクを挿さないで!

プロフィール

こうたろう
こうたろう
音大を卒業後ピアニストとして活動。
日本で活動後北欧スウェーデンへ。
アーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツ・ケルンに渡りAchim Tangと共にアルバム作品制作。
帰国後、金田式DC録音の第一人者:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入り。
独立後音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現:Kotaro Studio)」を結成。
タンゴやクラシックなどアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
大阪ベンチャー研究会にて『芸術家皆起業論~変化する社会の中、芸術家で在り続けるために』を講演。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにて『あなたのためのアートスタジオ』音と絵をテーマに芸術家として活動中。
2023年より誰かのための癒しの場所『Curanz Sounds』をプロデュース。

おすすめ記事