FINAL CUT備忘録 レコーダーの音を映像と合わせる方法 “クリップの同期”

オーディオレコーダーで録音した音を映像と合わせる方法を備忘録として置いておきます。

主に音楽作品の収録で使います。

ちょうど先日映像編集、カラーグレーディングだけの依頼がありましたので、画面に沿ってお届け。

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当スタジオでは何度もお伝えしていますが、カメラに直接マイクを挿したり、レコーダーのライン出力からカメラのオーディオインに入れたりしないように注意してくださいね!
詳しい解説記事はこちらから!

もう一度言うよ!何度でも言うよ!カメラにマイクを挿さないで!

カメラのメモとレコーダーの音を合わせる

このようにオーディオマスターとカメラのメモは別物です。

この波形を使って合わせていきます。

クリップの同期

ダビンチの場合はオーディオマッチという名前だったような気がしますが、FINAL CUTの場合はクリップの同期という機能でオーディオを自動で合わせることができます。

FINAL CUTの素材クリップのエリアで、同期させたい映像と音を読み込み、選択します。

シフトを押しながら選択することで選択が維持されます。

素材の上で右クリックすると、このように画面が出てきますので、その中のクリップを同期を選択。

重要な設定項目

次の設定画面では AVクリップのオーディオコンポーネントを無効にする に必ずチェックが入っていることを確認してください。

ここにチェックが入っているとカメラのメモ用オーディオが消えます。

ここにチェックが入っていないとカメラのメモ用オーディオが残ります。

注意しましょう。

新しいクリップをタイムラインに追加

実行すると同期したクリップという名称で新しいクリップが作成されますので、これをドラッグ&ドロップでタイムラインに追加すればOK!

あとは楽しい楽しいカラグレの時間です。

音楽作品の場合手動も検討

声や打楽器、またカチンコ(1拍手でも代用可)がある場合、また、スレートトーンというカチンコの代わりになる機能がレコーダーに搭載されている場合は任せてしまってOKです。

ほぼ完全に合います。

ポイントスレートトーンを使用する場合はレコーダーのフレームレートも必ずカメラの設定フレームレートと合わせるようにしてください。
フレームレートがずれていても基本的には合いますが、思わぬトラブルに発展する可能性もあるため、潰せるリスクは潰しておきましょう。

ただ音楽作品の場合は、波形がはっきりくっきり出ないものもありますし、わずか0.01フレームでもずれると気持ち悪くなったり違和感を感じたりします。

実際に筆者は基本的に音楽動画の編集をすることが多いですが、基本全部手動です。

完全に合わさった状態だと出ないグルーブ感とか、そういう絶妙なニュアンスはソフトウェアにはまだ任せられないというのが本音です。

それはiZotopeの自動マスタリングは素晴らしいけど、まだ現段階では絶対に任せられない・・・というのと似ています。

音楽の場合躊躇なく手動で合わせることも検討してください。

手動の方法はこちら

手動の場合は、カメラのメモ用の波形と、オーディオ波形を合わせた後、映像のクリップを右クリックし、オーディオを切り離すを選択。

すると分離します。

元カメラメモ音源のクリップは削除してしまいましょう。

そのあと、マスター音源と映像を同時選択し右クリップ。

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このとき、わずかでも二つのクリップがずれると合いませんので注意して選択してくださいね。

出てきたメニューから新規複合クリップをクリック。

で二つは完全に同期されます。

手動で波形がみにくいとき・・・

波形がみにくいときは右下のこのマークをクリックして波形を縦に伸ばすことができます。

だいたい筆者は左から2番目くらいで合わせます。

一番見やすいと思います。

では。

Kotaro
Kotaro
服部 洸太郎
音大を卒業後ピアニストとして活動。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてシンガーアーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツへ渡りケルンにてAchim Tangと共に作品制作。
帰国後、金田式電流伝送DC録音の名手:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、録音エンジニアとしての活動開始。
独立後、音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックなどのアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、介護で使えるプログラムをM5Stackを使って自作。
株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにてアルゼンチンタンゴをはじめとした民族音楽に関する文化の研究、ピアノ音響、さらに432hz周波数を使った癒しのサウンドを研究中。
2022年9月より豊かな暮らしをテーマとしたウェブサイト『レンタルdeクラセル』も発信中〜