Final Cut Pro 備忘録 『Anamorphic の作り方』

プロジェクト内で圧縮する

Anamorphic(アナモフィック)動画を作成する場合は、通常の非Anamorphic設定のプロジェクトの中でクリップごとに圧縮する方法と、プロジェクトの設定自体をAnamorphicに設定する方法があります。

まずは動画のクリップごとに設定する方法を見ていきましょう。

まずはクリップをクリックし、このクリップの調整レイヤーを出します。

調整レイヤーの中から「変形」を選択。

この変形レイヤーの中のY軸の数字を100%から75.19%に変更します。

左側の画面の通り、見事上下が圧縮され、Anamorphic(アナモフィック)動画になりました。

プロジェクトそのものをAnamorphicにする

プロジェクト全体をAnamorphic動画で構成する場合は、初期設定の段階から設定を変更します。

新規プロジェクトを立ち上げて・・・

プロジェクト設定画面を出します。

次にビデオ設定の部分をクリックし、カスタムを選択します。

するとこのように選べるようになるので、『5107 × 2106』になるように変更しましょう。

変更するとこのようになります。

フレームレートを25フレームに変更します。

これで動画を作成。

最後に今度は変形レイヤーでX軸を100%から133%に変更します。

アナモルフィックレンズ

本来はanamorphic lensを使用した撮影映像のことを指します。

映画フィルムでワイドスクリーンを撮影・再生するための特殊なレンズとなっており、日本語では円柱レンズとも呼ばれます。

2.39:1という比率ですが、「映画」などで多用されてきた2.35:1比率の「シネマスコープ」と、ほぼ同じ。

Final Cut Pro 備忘録 『シネマスコープの作り方』2.35:1比率(サイト内記事)

アスペクト比2.39:1は1970年に定められた規格で、一般的にシネマスコープのアスペクト比と言われる2.35:1は1957年に定められた規格です。

もちろんカラーグレーディングが前提とはなりますが、シネマ風動画などをanamorphic lensで撮影、またはanamorphicで圧縮編集ということが行われます。

ソニーEマウントレンズだとこちらが有名です。

マイクロフォーサーズだとこちらなど。

豆知識

元々は、フランス人天文学者アンリ・クレティアン氏が第一次世界大戦のとき、戦車の視界を良くするために開発した画角でした。

1952年に、20世紀フォックスがそのシステムの権利を買い取り、シネマスコープとして商業的に発展させます。

『聖衣』(1955年)は最初にこのシステムを用いた映画となっています。

レンズの特性上、画面左右には歪曲収差が出ますし、被写界深度が浅くなりやすいなどの特徴があり、強い光源に対しては独特の形のレンズフレアが得られます。

やはり上下がフォーカスされることで、人間の心理的に集中する意欲が高まりますので、伝えたい何かの画角にはいいですよね。

構造上どうしても通常のフルサイズのレンズですと圧縮の際に上下で捨てる画素が多くなるのでもったいない気がしますが、アナモルフィックレンズの場合だと最小限に抑えられます。

アナモルフィックレンズ、興味はありますが、性能はいかに??

アナモルフィックレンズを導入の際に自分の目で確かめてみたいと思っています。

導入の際は追ってレビューしたいと思います!

この記事を書いた人

こうたろう

元ピアニストでフォトグラファー&サウンドデザイナー
ミュージシャンだった父の音楽スタジオと、モデルだった母の仕事場であるフォトスタジオの現像ルームが子供時代の遊び場という恵まれた環境で育つ。
音楽大学を卒業後ピアニストとして活動を開始。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてヨーテポリを拠点に活動するシンガーアーティストLindha Kallerdahlとセッションを重ね声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後単身ドイツ・ケルンへ渡独。
ドイツから帰国後ピアノソロ作品アルバムと共に同時リリース。
金田式電流伝送DC録音の第一人者である五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、活動を開始。
独立後、音楽プロデューサーとして音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックを中心としたアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
現在は元ピアニストの経験を生かしたミュージシャンのライブフォトを得意としながら、肖像写真、動物写真、自然写真を中心にミュージックビデオの制作などオーディオ技術も得意とするフォトグラファーとして活動中。