本日は、中南米メキシコ原産の超絶珍味酒、メスカルをご紹介。
これ、お酒の中ではなかなかの珍味だと思います。
しかし、舶来の蒸留酒と言えばウイスキーといった感じで、 日本での知名度はまだまだそんなに高くないのではないでしょうか?
みなさん、、、ご存知でしたか?メスカル ・・・
メキシコ=テキーラ?!

テキーラといえば、もちろんメキシコの代表的なお酒なのですが、メスカルの中のテキーラというカテゴリーなんですね。
メキシコ産の蒸留酒の総称をメスカルと言います。
焼酎の中にも、芋焼酎、麦焼酎、米焼酎と様々な種類があるのと同じように、メスカルにも、テキーラをはじめとする様々な種類があるんです。
メスカルとは、ナワトル語のリュウゼツランを意味するメトル(metl)と「料理した」を意味するイスカリ(ixcalli)を合成した言葉。
「料理されたリュウゼツラン」という意味だそうです。
蒸留酒を指してメスカルと呼ぶ場合が多いのですが、リュウゼツランを食材として料理したものもメスカルと呼ぶこともあります。
リュウゼツランとは

サボテンを代表とする植物で、リュウゼツラン属と呼ばれています。
メキシコ国内だけでも200種類以上のリュウゼツラン属の植物があると言われています。
その中でも、メキシコ公式規格(NOM)によって、次の5品種で作られた蒸留酒のみがメスカルと名乗ることを許されています。
- Agave angustifolia
- Agave esperrima
- Agave weberi
- Agave potatorum
- salmiana Agave
メスカルの歴史

16世紀、スペイン人(コンキスタドール)が現地で飲用する酒を確保するため、現地で調達できる材料を使った蒸留酒の製造を始めたのがきっかけでした。
当時すでに主要穀物で、現在ウイスキーの原料とされるトウモロコシは、デンプンの糖化が必要で利用できなかった。
現在、メキシコでの蒸留酒生産の70%がラム酒となっており、伝統的なメスカルはテキーラを含めても16%とあまり人気がなさそうです。
観光用としてのイモムシ
一部の製品では瓶のなかにチリ(唐辛子)や、イモムシ、サソリの抜け殻などを入れてインパクトを出し、販売促進への話題づくりとして工夫を凝らしています。
特にイモムシ(グサーノ、ワームの意味。ここではリュウゼツランに住むボクトウガの幼虫)を入れた商品は日本でも有名。
僕が購入してみたメスカルにもイモムシがばっちり入っていました!
便の底の方に静かに佇んでいます。

販売促進用とはいえ、このイモムシ、もともとメキシコでは昆虫食が盛んで、粉状に挽いたグサーノと唐辛子を混ぜた塩(サル・デ・グサーノsal de gusano)が、ライムと共に肴として用いられています。
このメスカルもしっかりとイモムシの風味を感じられるかなり独特な味を楽しめます。
相当珍味に強い方でないと、ちょっと抵抗があるかもしれません。
ちなみに、メキシコでは、仲間と共に飲む場合、最後にこのイモムシがグラスに落ちた人には幸運が訪れると言われています。
最高におすすめのメスカルはこれ!

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さて、上記のイモムシ入りメスカルも珍味好きにはたまらないのですが、いきなりヘビーな珍味はご免だ!
もっと気軽にメスカルを楽しみたい!という方のために、こちらがおすすめ!
こちらは6名の女性により創業、運営されているとのこと。
2016 年からメスカル生産を始めたということで、まだまだ新しい蒸留所です。
工程においても一貫して化学的なものは加えず、土壌を重んじながらのアガヴェ栽培を行っています。
セニソ アガヴェはドゥランゴの土着品種で希少な指定品種です。
ドゥランゴ州、ハリスコ州、プエブラ州、そしてミチョアカン州などの乾燥した地域で 2600m までの標高に見られるアガヴェの一種です。
メスカル・アハルに使用されているアガヴェはまず 4 年ハウスで苗づくりを行い、畑で6年栽培。収穫までに12年を要しています。
一本一本丁寧に作られているのを感じるのがこちら
↓↓↓

このようにボトルの底の方に手書きで収穫年が記載されています。
品質に対する管理と愛情を感じますよね。
これ、かなりすっきりと飲みやすく、且つメスカル独特の風味はしっかりと残っていて、かなり美味しい。
食前酒としてはもちろん、どのシーンでもぴったりとはまり込んでくれる柔軟性を持っているのも特徴で、ボトルのデザインも非常に可愛いので、女子会などでもオススメ!
まだまだ日本での知名度はそこまで高くないので、メスカルを知っていると自慢できるかも?!

2018年収穫のものと比較すると2022年に購入したものはボトルデザインが変更されており、味がちょっと変化したかな?と感じました。
レシピを大幅に変更することは考えにくいので収穫期によって味がかなり結構左右されるのかもしれません。

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服部 洸太郎
音大を卒業後ピアニストとして活動。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてシンガーアーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツへ渡りケルンにてAchim Tangと共に作品制作。
帰国後、金田式電流伝送DC録音の名手:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、録音エンジニアとしての活動開始。
独立後、音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックなどのアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、介護で使えるプログラムをM5Stackを使って自作。
株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにてアルゼンチンタンゴをはじめとした民族音楽に関する文化の研究、ピアノ音響、さらに432hz周波数を使った癒しのサウンドを研究中。
スタジオでは「誰かのためにただここに在る」をコンセプトに、誰がいつ訪れても安心感が得られる場所、サイトを模索中。