もう迷わない!ラジオ配信デビューセット、教えます
この記事の目次
これまでスタジオの記事ではポッドキャストにおすすめのマイクやセッティング例をいくつか紹介してきましたが、『結局どれを買えばいいの?』という質問をいただいたので、【普通】と【高級】の二択で選べるようにデビューセットを提案します。
簡易紹介:こうたろう
1986年生まれ
音大卒業後日本、スウェーデン、ドイツにて音楽活動
その後金田式DC録音のスタジオに弟子入り
写真・映像スタジオで音響担当を経験し、写真を学ぶ
現在はヒーリングサウンド専門のピアニスト、またスタジオでは音響エンジニア、フォトグラファーなどマルチメディアクリエーターとして活動中
当記事ではプロのピアニスト、音響エンジニアとしての知識とスキルをシェアしていきます
必要なものリスト
- マイクロフォン
- スタンドなどのパーツ類
- リフレクション
- 編集周り
編集周りにはPCやオーディオインターフェイス、編集ソフトなど総合して書いています。
基本的にはこの4つでOK。
では順番に見ていきましょう。
マイクロフォン
マイクを選びは一番難しい。
難しいからこそ、音響経験豊富なKotaro Studioの間違いが起こらない選定に頼ってください。
高級のオススメ
ノイマンの大口径マイクは103からスタートです。
音響機器はNEUMANNで揃えたい人集合!ノイマンファンによるノイマン特集
【NEUMANN KM 184】各マイク位置でのピアノ音源テストや比較!
102は完全に妥協した音になります。
102買う決心があるのであればがんばって103を買ってください。
TLM103 Studio Setをサウンドハウスでチェック普通のオススメ
ノイマンの103に比べると半分くらいのお値段で購入できるマイクですが、このマイク本当にすごいです。
ルイットに関してはこちらの記事で細かく見ていますので是非音質などチェックしてみてください。
【保存版】LEWITTっていいマイクですか? 大口径マイクシリーズの選び方
普通のオススメカテゴリーで紹介していますが、特別にオススメなマイク。
本当にコスパがいい素晴らしいマイクロフォンです。
新興メーカーなのでブランドにこだわりがなければこちらを選択してください。
LEWITT ( ルウィット ) / LCT 540 Sをサウンドハウスでチェックスタンドなどのパーツ類
音も絵もスタンドというのはとても大切なもの。
ここを妥協してしまってはいい音になりません。
ここも経験上一択ずつになっているので安心してください。
卓上マイクスタンド
もっと安いのあるけど、それでいいんじゃない?
いえ、ダメです。
これにしてください。
音が全然違います。
K&M ( ケーアンドエム ) / 23325 卓上マイクスタンド をサウンドハウスでチェックリフレクションガード
あるのとないのとでは全然違います。
吸音設備はいろいろやり方があったり方法も様々ですが、まずはデビューセットということでいうと、このSEのもので充分です。
Youtubeなどの映像付きではない純粋な音声配信の場合は何枚も吸音材を買って試行錯誤する必要はありません。
しっかり吸音してくれますので、あなたの声をダイレクトに届けることができます。
SE ELECTRONICS ( エスイーエレクトロニクス ) / RF-X をサウンドハウスでチェックポップガード
ポップガードも様々なものがありますが、このステッドマンのポップガードは別格。
これ一択でOKです。
ポップノイズはこれで解決します。
STEDMAN ( ステッドマン ) / PROSCREEN 101 をサウンドハウスでチェックマイクケーブル
マイクケーブルはこだわればキリがない世界ですが、重要な点はシンプルな構成になっていること。
クラシックプロのものは余計な加工がされていないので、とてもシンプル。
耐久性こそブランドものに劣る点はあるかもしれませんが、宅録目的であれば非常に信頼できる性能です。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / MIX050 マイクケーブル 5m XLRキャノン をサウンドハウスでチェックレコーダー等や編集周り
オーディオインターフェイスかフィールドレコーダーのいずれかが必要になります。
PCでの編集がメインの方はオーディオインターフェイス。
オーディオインターフェイス
ここは年々更新していく必要がありますが、2023年4月時点ですとこちらがおすすめ。
これまでフィールドレコーダーで32bitはありましたが、オーディオインターフェイスで32bitは初めての製品です。
32bitは技術的なことは難しい話になるのでおいておいて、簡単にいうと、ゲイン調整しなくても(マイクを挿すだけで)失敗せずに、音割れせずに録音ができるという優れもの。
初心者、デビューセットとしては32bitを強くおすすめします。
音響を専門に学ぶ方は24bitでのゲイン調整の録音も学ぶ必要がありますので、そこは注意してください。
ZOOM ( ズーム ) / UAC-232 オーディオインターフェイスをサウンドハウスでチェックフィールドレコーダー
ラジオ配信用のフィールドレコーダーであればZOOM F3がオススメ。
ZOOM ( ズーム ) / F3 Field Recorder をサウンドハウスでチェックこちらのレコーダーはマイクアンプの性能が抜群です。
今回の記事の趣旨とは離れますが参考までにF3とDPA4006(ここまでのセットは初心者には不要です)を使った残響コントロール可能なスタジオで収録した音声が冒頭に流れます。
編集ソフトは?!
編集ソフトは主にDTM、DAW系のソフトと、波形編集マスタリングソフトの二種類に分かれます。
これらの違いはまた長くなるので割愛。
音声配信の編集は結論どちらでも構いません。
音がいいのはDTM,DAW系のソフトだとLogic、Cubaseのオーディオエンジンは個人的に信用しています。
波形編集はWinですとサウンドフォージという選択肢もあります。
macですとwinでも動くWaveLabがおすすめ。
オーディオデータの書き出すファイル形式『2種類に絞って解説』
今回はデビューセットということですので、適当に無料で使えるソフトでもOKだと思います。
上記で紹介した機材を使えば基本的にノーマライズ処理だけで充分すぎる音質が得られるはず。
最近だとiZotope OzoneシリーズがAIによる自動マスタリングに対応しており、初心者に便利だと言われています。
iZotope ( アイゾトープ ) / Ozone 10 Standardをサウンドハウスでチェック筆者も使ってみたことがありますが、モノラルの音声配信のマスタリングでここまでのソフトがいるかどうかは正直疑問です。