【保存版】プラグインパワーで使える高性能バイノーラルマイク4選
この記事の目次
本日は超簡単セッティングが魅力のバイノーラルマイク特集です。
小型でありながら臨場感あふれる録音ができ、しかも高音質で録音できるものがたくさんリリースされています。
その中からKotaro Studioが厳選して紹介!
この記事を担当:こうたろう
1986年生まれ
音大卒業後日本、スウェーデン、ドイツにて音楽活動
ドイツで「ピアノとコントラバスのためのソナタ」をリリースし、ステファン・デザイアーからマルチマイクREC技術を学び帰国
金田式DC録音のスタジオにて音響学を学ぶ
独立後芸術工房Pinocoaを結成しアルゼンチンタンゴ音楽を専門にプロデュース
その後写真・映像スタジオで音響担当を経験し、写真を学ぶ
現在はヒーリングサウンド専門の音楽ブランド[Curanz Sounds]を立ち上げ、ピアニスト, 音響エンジニア, マルチメディアクリエーターとして活動中
当サイトでは音響エンジニアとしての経験、写真スタジオで学んだ経験を活かし、制作機材の解説や紹介をしています。
♪この記事には広告リンクを含みます♪
BME-200
東京を拠点に約30年の歴史がある音響会社、アドフォクスのバイノーラルマイク作品です。
純日本製だけに細部にまでこだわりが感じられる創りと音質は素晴らしいです!
SR3D
こちらもプリモ製の素子を使っているようですが、バイノーラルスタンドに組み込まれている形になります。
ノイマンのバイノーラルスタンドだとかなり高額になりますが、こちらはそれに比べると安価でバイノーラルスタンドを楽しむことができます。
Free Space
こちらもダミー型スタイル。
電池交換が必要にはなりますが、音質は非常に良いです!
ROLAND / CS-10EM ASMR
やっぱりこれです。
マイクロフォン性能は最高。
お値段も高性能マイクロフォンの中では比較的お安く入手できます。
CS-10EM ASMRをサウンドハウスで見てみるプラグインパワーのレコーダーのステレオミニプラグに赤い方を、イヤホン端子に黒い方を刺したら準備完了!
他の無指向性マイクのAB方式での録音と比較してもその臨場感が異常に高いのがわかります。
最安でマイクアンプの性能が最高なレコーダーを使うならDR-05Xです。
DR-05X ハンディレコーダーをサウンドハウスで見てみる【吹奏楽部や合唱部の必需品?!】”Tascam DR-05X + バイノーラルマイク”
32bit録音、つまり本当にレコーダーに挿して耳に装着したらあとはどんな大きな音が鳴ろうが音が割れたりしない録音がしたいならZOOM M4が最高です。
ZOOM ( ズーム ) / M4 MicTrakをサウンドハウスで見てみる【M4 MicTrakレビュー】 M4 32bit ステレオリンクの問題点
SOUND PROFESSIONALS / SP-TFB-2S
サウンドプロフェッショナルズもバイノーラルマイクのメーカーとして有名です。
2Sはスタンダードモデルとなっています。
SP-TFB-2Sをサウンドハウスで見てみる2Hの方が高感度モデルになります。
SP-TFB-2Hをサウンドハウスで見てみる選び方のコツは、DR-05Xなど32bit録音に対応していないレコーダーを使う場合はスタンダードモデル。
ZOOM M4のように32bitモデルに対応している場合で、自然界の音を収録したりする場合は高感度モデルを選択してください。
音楽収録をする場合はドラムやパーカッションなどの打楽器系はスタンダードじゃないと音が割れてしまうと思います。
MS-TFB-2
予算がある方でサウンドプロフェッショナルズを選ぶ方はこちら!
スペックもお値段もワンランク上です。
ただし、スタンダードモデルとDR-05Xを買うくらいのお値段になっちゃうのでお財布と相談してね!
OKM / II CXS A3
オーディオ大国ドイツのメーカー。
こちらのA3はアダプターセットモデル。
他の方のレビューでも見かけましたが、特に理由がない場合はアダプターモデルを購入した方が表現の自由度が増すと思います。
ちなみにアダプターなしモデルは若干お安くなっています。
アダプター無しモデルをサウンドハウスで見てみるこちらは試聴音源を聴いてみただけですが、かなり自然なニュアンスで録音できるマイクです。
MICROPHONE MADNESS / MM-BSM-8
マイクロフォンマッドネスのMM-BSM-8は、海外のYoutuberさんの参考音源を参考にしました。
自然界の収録で使っておられたのですが、筆者が愛用しているPrimo EM158系の音がしており、とても素直な音であると思いました。
【視聴あり】DPA4060 vs EM158 音声テスト比較
プラグインパワー対応レコーダーのおすすめ
これらはXLR端子ではなく、3.5mmステレオミニプラグとなっていて、プラグインパワーに対応している機器でないと動作しません。
AUX INと間違えやすいので注意しましょう!
AUX INとプラグインパワー対応のLINE INは別物!
Tascam DR-05X
- 安いのに素晴らしいマイクアンプ。
- ヘッドホンアンプも最高で視聴用としても最高。
- 小型軽量で機能を限定したシンプル設計。
- 単3形電池2本またはUSBバスパワーで駆動。
32bitでないことを除けばほぼ完璧なレコーダーです。
マイクアンプとヘッドホンアンプがこの価格帯としては信じられないくらいのレベルとなっており、コスパの面ではなかなかこれを超えるレコーダーは考えられません。
ただし内蔵マイクはおまけです。
お世辞にも内蔵マイクは良いとは言えないのでそこは諦めてください。
プラグインパワーでバイノーラルマイクを使用する場合に特化したレコーダーです。
入力感度などを調整できる方は最初はまずはこれで間違い無しです。
DR-05X ハンディレコーダー USBオーディオインターフェースをサウンドハウスで見てみるZOOM M4 MicTrak
- 32bit収録が可能。
- 内蔵マイクが指向性XY方式の中でも優秀クラス。
- タイムコード同期可能で映像と合わせやすい。
- 握りやすいデザイン。
DR-05Xも同じですが、内蔵マイクとプラグインパワーでのバイノーラルマイクは同時録音できないので注意してください。
こちらのM4の場合はバイノーラルマイクをプラグインパワーで使いつつ、ショットガンマイクやパラボラ集音器のピックアップした音を足したりできますので、DR-05Xよりもお値段がかなり張りますが、制作の幅は一気に広がります。
【視聴音源あり】Sony Sony PBR-400 パラボラ集音器を使ったシネマティック雷雨サウンドの作り方
DR-60D MKII リニアPCMレコーダー
- 優秀なマイクアンプ。
- カメラと合わせやすいデザイン。
- プラグインパワーでの2chとXLR端子でのステレオペアで同時録音可能。
- ボディが頑丈。
DR-60D MKIIは筆者が駆け出し録音エンジニアだった頃にこれを肩にかけて走り回っていた機種。
長くボロボロになるまで使いました。
なんども落下させたり、時には数メートル規模の崖から落ちたり、波瀾万丈な環境で使ってきましたが、結局壊れずに人に譲っています。
比較的古い機種にはなりますが、マイクアンプ性能も素晴らしく、形状がロケに向いているので個人的にはかなりの名機であると認識しています。
はじめての入門機としてもおすすめで、入門用でありながら、音楽収録含めて十分に仕事として使っていけるレコーダーでもあります。
DR-60D MKII リニアPCMレコーダーをサウンドハウスで見てみるWM-61Aをプラグインパワーで使用した音源や、XLRで指向性マイクをステレオリンクした音源等たくさん用意していますので、是非試聴してみてくださいね!
【DR-60D MKII音源試聴】モンゴル伝統楽器とピアノ音源
ZOOM ( ズーム ) / H1n
- 優秀なマイクアンプ。
- 小型軽量。
- ZOOMのフラッグシップの空気感が若干感じる音。
- コスパがGOOD。
こちらもDR-05X同様プラグインパワーでバイノーラルマイクを使う場合限定ですが、かなり穴場のレコーダー。
こちらはのマイクアンプはかなり優秀で、価格を知った上で聞くとびっくりします。
内蔵のXYステレオマイクはオンマイクで使う分にはかなりの水準まで録音できるので、経験豊富な方が工夫して使うととんでもないコストパフォーマンスを発揮する可能性を秘めたレコーダーです。
ZOOM ( ズーム ) / H1nをサウンドハウスで見てみるまとめと注意点
- 基本的にローランドのCS-10EM ASMRは激しくオススメ。
- バイノーラル録音では鼻呼吸は禁止。
- 音割れが心配なら32bit録音。
- 初心者にも上級者にもおすすめ。
32bitだとやっぱり電車なんかの録音で重宝します。
そして最大の注意点。
これは様々な記事の中でも書いていますが、カメラにマイクを挿さないでください。
カメラにはプラグインパワー対応のステレオミニプラグインが備わっています。
ここにバイノーラルマイクを挿して使うのはやめましょう。
マイクの性能を正しく発揮できないばかりか場合によっては大きなダメージを与えることにもなりますので、必ずオーディオレコーダーを使用して録音してください。