手持ちのダイナミックマイクやモニターをワイヤレス化する方法
この記事の目次
イヤホンやヘッドホンをはじめワイヤレス化の進む機材関係。
ここ10年くらいで現場の無線化は一気に進みました。
マイクをワイヤレス化するには主に2種類の方法があります。
- ワイヤレスマイクを買い直す。
- 受信機と送信機をペアで購入し、機能を増設する。
今回は②をチョイスしましょう!
やはりお気に入りのマイクロフォンの音というのはなかなか手放せないですよね。
本日は手持ちのワイヤレスマイクを無線化するアイテムを紹介します。
音の感じ方はもちろん個人差がありますので、許容範囲というのは人それぞれです。
ただ、個人的にはやっぱり音楽収録や制作にはまだまだ有線だと思っています。
今回の記事ではライブやイベントでのMCマイクや、トーク番組やトーク系のマイクをワイヤレス化したり、PAさんに送ったりといった目的を想定しています。
ちなみにマイクロフォンの有線接続の場合はモガミの2549ケーブルを使ってください。
劇的に音が変わります。
MOGAMI 2549 (0.5m)
0.5mは自宅スタジオやミキサー、マイクアンプなどを経由する際にとても重宝する長さです。
音質にこだわりがあればいつか必要になることになるので、用意しておきましょう。
MOGAMI 2549(2m)
一般的なセッション録音などに最適な長さです。
1.5mでは少し心配なシーンもありますが、2mという絶妙な長さのケーブルは様々な現場に対応できる柔軟性の高い長さになります。
MOGAMI 2549(3m)
自宅スタジオでは少し長いと感じる3mですが、自然界の収録や、ホールでのセッション録音や、ライブ会場でのステレオペアセッティングには最適な長さになります。
お仕事でオーディオを取り扱う方は次の5m以上と必須の長さになります。
MOGAMI 2549(10m)
10mあればほとんどの現場で対応可能になります。
自宅スタジオではよほどのことがない限りほとんど使うことがないでしょう。
小さい規模のスタジオやホールの録音でも景観を考慮した配線には5m以上のケーブルが必須です。
簡易紹介:こうたろう
1986年生まれ
音大卒業後日本、スウェーデン、ドイツにて音楽活動
その後金田式DC録音のスタジオに弟子入り
プログラミング(C)を株式会社ジオセンスのCEO小林一英氏よりを学ぶ
現在はヒーリングサウンド専門のピアニスト、またスタジオでは音響エンジニア、フォトグラファーなどマルチメディアクリエーターとして活動中
当記事ではプログラマー、音響エンジニアとして知識とスキルをシェアしていきます
関連サイト
小規模イベントなどに!Xvive / XV-U3 ダイナミックマイク用ワイヤレスシステム
エックスバイブさんのXV-U3。
ダイナミックマイク専用のワイヤレスシステムです。
送信機をマイクロフォンに挿し、受信機をミキサーに挿すだけの超簡単設計がポイントです。
Bluetooth接続ではないので、アプリでマッチしたりせずにすぐに繋がります。
最大伝送距離も約27m(環境により変化)とライブやイベント、スタジオ放送などには十分な距離が確保されています。
音質は24bit/48kHzですので、ZOOMのR4 MultiTrakなどのサンプリング周波数が48khzのものと合わせたいですね!
R4 MultiTrak
中規模〜大規模イベント!SENNHEISER / XSW-D XLR BASE SET
こちらはオーディオの名門老舗ブランドゼンハイザーのワイヤレスシステムです。
こちらは最適な条件が揃えば最大で75mもの伝送を実現していますので、さすがはオーディオトップブランドのスペックだと言えます。
送受信機どちらからでもミュートが可能というのは地味に有難い機能ではないでしょうか。
伝送距離やチャンネルの切り替えやすさなども考慮すると中規模〜のイベントで性能を発揮できそうです。
逆に自宅で簡単ワイヤレス化をしたい方や、小規模イベントや自宅配信等でよければ先述のXV-U3でOKですね!
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / XSW-D XLR BASE SET をサウンドハウスでチェック選挙や講演会のモニター用!XV-U4 インイヤーモニター
注意してください。
こちらはモニターをワイヤレス化させる装置です。
これは結構大事なんです。
というのも、オーディオに慣れていない方も慣れている方も、マイクを通してモニターせずに話すとどうしても声が大きくなっていきます。
場合によっては声を張り上げてしゃべってしまうこともあります。
ボーカリストが歌っている時もモニターがしっかり聞こえないと無駄に力んだ声になっていったりもします。
しかも無意識であり、本人は自分が声が大きくなっていることに気づかないケースが多いです。
この演者さんのモニターというのは非常に重要で、ライブパフォーマンス時にはもちろん、選挙や講演会でも力んだイメージを定着させないためにもリラックスして、しっかり自分の声が聞こえる環境で話すことが大切。
講演している方が無意識に声が大きくなっていってしまうとマイクロフォンのパフォーマンスにも影響します。
マイクロフォンを最高の状態で性能を発揮させるためにもモニター環境はしっかり整えておきましょう。
ライブの規模や状況にもよりますが、演者さんへのモニター返しがこのようにワイヤレスになるとPAさんはめっちゃ楽ですし、PAと演者との間のケーブルが少なくなり現場はすっきり見栄えもよくなります。
ボーカリストの方、講演会を企画する方やモニター返しに四苦八苦しているPAさんは是非導入してほしい逸品です。
政治家の方も演説の際は必ず自分の声をモニターしていれば、ゆったり落ち着いた雰囲気で話をすることができるようになります。
Xvive ( エックスバイブ ) / XV-U4 インイヤーモニター をサウンドハウスでチェックおすすめのダイナミックマイク
ダイナミックマイクはコンデンサーマイクと違い送電の必要がないため、ノイズが入りにくいのが特徴。
定番且つ絶対のおすすめはやっぱりSM58。
どんな音楽家に『ダイナミックマイクのおすすめはなんですか?』と尋ねてもほぼ十中八九以上でSM58が返ってきます。
1966年の発売以降それほどまでにベストセラーで業界の定番中の定番。
ダイナミックマイクは基本的に58があれば失敗することはありません。
SHURE SM58 / おすすめ定番ダイナミックマイクをサウンドハウスでチェックこのSM58にスイッチを付けたSM58Sというのがありますが、個人的にはスイッチ付きはあまりおすすめできません。
基本的に58は壊れにくいです。
ただしスイッチの不良というのは起こりやすく、もちろん修理や改造はできますが、スイッチがない方が永く使えます。
筆者は1970年代に製造された今とは材質の違う58を持っていますが、未だになんのトラブルも抱えていません。
スイッチ付きだとそういうわけにはいかないでしょう。
ただし状況によってはスイッチがあったほうが円滑に現場が進むケースもありますので、ケースバイケースで選択していきましょう。
SHURE SM58 スイッチ付きをサウンドハウスでチェックその他のマイクはダイナミックマイク特集でお届けしますので、記事作成までしばらくお待ちください。
ダイナミックマイク特集(準備中)