本日はDR-40Xの音質チェック!
内蔵マイクの性能に注目です!
2023年時点では、ZOOM Mシリーズなども内蔵マイクが優秀でおすすめですので併せて参考にしてみてください。
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入門用セットとしてはお値段を考慮してもこちらのTascam DR-05Xとバイノーラルマイクの組み合わせはおすすめです。
セッティングも耳に付けるだけで簡単なので初心者でもステレオ方式を気にすることなくハイクオリティーなステレオ録音が可能になります!
小さくてもプロ仕様

小さくてもプロ仕様というキャッチコピーで紹介されています。
Neutrik社製ロック付XLR/TRSコンボ入力端子を2系統装備。
Neutrik社といえば確かVRマイク用のコネクタも開発していたと思います。
間違っていたらごめんなさい。
さて、DR-40Xですが、内蔵マイクは駆動式になっており、X-Y方式、またはA-B方式から選ぶことができます。
【ステレオ録音】各種セッティング方法について(サイト内記事)
音源によってマイクセッティングを選択できるのは非常にありがたいです。
内蔵マイクも年々進化していっており、指向性マイクの一つの種類として確固たる地位を確立しつつあります。
内蔵マイク+外部マイクと合計4チャンネル収録できるのもポイント。
DR-100MKIIIでは、どちらかの2チャンネルのみ収録でした。
【音源試聴】ビールの音 & 波の音 Tascam DR-100MKIII
もちろん補助マイクとしても機能させることもできますし、外部マイクのマイクケーブルを長くとれば、オンマイクとオフマイクの組み合わせで非常に柔軟なサウンドメイキングが可能になります。
今回の音質チェックでは内蔵マイクと外部マイクの比較ということで、同じ位置での収録テストをしてみました。

ちょっとブレてしまっていますが、このようにコンパクトにセッティング。
レンズフードが邪魔になるので、この写真を撮った後にレンズフードを外しています。
基本的にマイキングはDR-40Xの内蔵指向性マイクを基準にセット。
和楽器なので、倍音の混在を避けられる指向性マイクが最適かもしれません。
吉備楽「高砂」
ちなみにこちらは外部マイクは音源。
倍音の影響もあり、指向性の方がコンパクトにまとまる印象です。
深みや迫力を求めるのであればやはり無指向性ですね。
西洋楽器

こちらも(リハーサル)音源のみです。
この比較だけでも内蔵マイクの性能がなかなかのものだと感じることができますね。
イマイチな点・気になる点

イマイチな点や気になる点も挙げておきます。
しかし後述しますが、このイマイチな点は逆にメリットになる人もいます。
SDカードの格納部
これはちょっと厳しい。
SDカードはダブルスロットになっていないため、こまめにバックアップを取る必要があります。
おそらく現場によっては複数枚の入れ替えもありえると思います。
しかし、このスロット部のゴムカバーが固い+外れにくい。
「これ防水か?」と思うくらいに頑丈にガードされています。
深爪が基本の演奏家の指ではまず開けるのは不可能だと思います。
かなり長い爪を喰い込ませて開けるか、ドライバーか何かを噛ませて開けるしかありません。
SDカードの交換が非常に時間がかかります。
いくらなんでも出し入れができなさすぎるのは難点。
ヘッドホンアンプの位置
タスカムの他のレコーダーは基本出来にヘッドホンアンプのボリューム調整がヘッドホンアウトのすぐそばにマウントされています。
そのため、モニターをしやすいのが特徴でした。
音楽録音の現場で最も重要なポイントはやはりモニターなので、少しアクセスしにくいと感じました。
まとめ:内蔵マイクを駆使しよう。
基本的にはこの機種は内蔵マイクを駆使して使用するのがコスパがいいと思います。
外部マイクももちろん使えますが、ADCこそ同じもののマイクアンプはやはり価格相応のものが当てられているかと思います。
実際に外部マイクで繋いでもマイクアンプが弱すぎてマイク自体の能力を発揮できません。
ただそこはこの価格帯なので外部XLRのマイクアンプは本当におまけ程度に考えておくべき。
内蔵マイクに特化した創りになっているのと、内蔵マイクのコーディネートは素晴らしいものがありますので、内蔵マイクを駆使するような使い方をするのがベストだと思います。
オススメな人
- 野外+自然界の収録がメインの人
- ASMR録り
- ギターをはじめとした減衰系楽器の録音
- 演奏家の方のライブ収録
2万円前後という価格なのでコスパは最高です。
みなさんの参考になれば幸いです。
サウンドハウスさんでの購入はこちら
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プロフィール

-
音大を卒業後ピアニストとして活動。
日本で活動後北欧スウェーデンへ。
アーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツ・ケルンに渡りAchim Tangと共にアルバム作品制作。
帰国後、金田式DC録音の第一人者:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入り。
独立後音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現:Kotaro Studio)」を結成。
タンゴやクラシックなどアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
大阪ベンチャー研究会にて『芸術家皆起業論~変化する社会の中、芸術家で在り続けるために』を講演。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにて『あなたのためのアートスタジオ』音と絵をテーマに芸術家として活動中。
2023年より誰かのための癒しの場所『Curanz Sounds』をプロデュース。
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