TASCAM DR-40X 内蔵マイク VS 外部マイク 音質チェック

本日はDR-40Xの音質チェックをしてみたいと思います。

TASCAM ( タスカム ) / DR-40X ハンディレコーダー USBオーディオインターフェース

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小さくてもプロ仕様

小さくてもプロ仕様というキャッチコピーで紹介されています。

Neutrik社製ロック付XLR/TRSコンボ入力端子を2系統装備。

電源供給にも対応しているためコンデンサーマイクも使用することができます。

内蔵マイクは駆動式になっており、X-Y方式、またはA-B方式から選ぶことができます。

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音源によってマイクセッティングを選択できるのは非常にありがたいです。

一昔前はこの手のタイプの内蔵マイクというと、ちょっと積極的に使おうかなとは思えない感じでしたが、さすがタスカム。

内蔵マイクも年々進化していっており、指向性マイクの一つの種類として確固たる地位を確立しつつあります。

内蔵マイク+外部マイクと合計4チャンネル収録できるのもポイント。

DR-100MKIIIでは、どちらかの2チャンネルのみ収録でした。

もちろん補助マイクとしても機能させることもできますし、外部マイクのマイクケーブルを長くとれば、オンマイクとオフマイクの組み合わせで非常に柔軟なサウンドメイキングが可能になります。

今回の音質チェックでは内蔵マイクと外部マイクの比較ということで、同じ位置での収録テストをしてみました。

ちょっとブレてしまっていますが、このようにコンパクトにセッティング。

レンズフードが邪魔になるので、この写真を撮った後にレンズフードを外しています。

基本的にマイキングはDR-40Xの内蔵指向性マイクを基準にセット。

和楽器なので、倍音の混在を避けられる指向性マイクが最適かもしれません。

映像は、中古で揃えれば5万円程度と、かなり低予算セットとなっています。

テスト動画:吉備楽「高砂」

ちなみに外部マイクは音源のみですが、こちら。

DR-40X+WM-61A(無指向性ペアマイク)

倍音の影響もあり、指向性の方がコンパクトにまとまる印象です。

深みや迫力を求めるのであればやはり無指向性ですね。

しかし、実際には指向性でコンパクトにまとめた方が喜ぶクライアントは多いです。

西洋楽器でも音質チェック

西洋楽器と言っても少し変わった編成ですが、バイオリン+アコーディオン+カホン+コントラバス。

という編成で比較やってみました。

こちらも(リハーサル)音源のみです。

DR-40X内蔵マイクのみAB方式
DR-40X+WM-61A(無指向性ペアマイク)

この比較だけでも内蔵マイクの性能がなかなかのものだと感じることができますね。

今回は比較のため両方同じ位置で収録しましたが、この編成の場合はDR-40Xでピックアップポイント(バイオリンや、アコーディオンとの中心位置)にオンマイクでセットし、外部マイクにてオフマイクセットをミックスしてやるのが正解なのだと推測しています。

イマイチな点・気になる点

イマイチな点や気になる点も挙げておきます。

しかし後述しますが、このイマイチな点は逆にメリットになる人もいます。

一つはなんといってもSDカードの格納部。

これはちょっと厳しい。

SDカードはダブルスロットになっていないため、こまめにバックアップを取る必要があります。

おそらく現場によっては複数枚の入れ替えもありえると思います。

しかし、このスロット部のゴムカバーが固い+外れにくい。

「これ防水か?」と思うくらいに頑丈にガードされています。

ポイント

野外や自然界での収録も想定されているため、防滴のためや、大切なデータへのリスペクトなどは非常に伝わるのですが、もう少しライトなガードでもいいんじゃないでしょうか?と思いました。

深爪が基本の演奏家の指ではまず開けるのは不可能だと思います。

かなり長い爪を喰い込ませて開けるか、ドライバーか何かを噛ませて開けるしかありません。

SDカードの交換が非常に時間がかかります。

ヘッドホンアンプのボリュームノブをアウトの周辺に着けてほしい。

タスカムの他のレコーダーは基本出来にヘッドホンアンプのボリューム調整がヘッドホンアウトのすぐそばにマウントされています。

そのため、モニターをしやすいのが特徴でした。

音楽録音の現場で最も重要なポイントはやはりモニターなので、少しアクセスしにくいと感じました。

イマイチな点を逆手に取ったオススメポイント

オススメな人

・野外+自然界の収録がメインの人
→上記で挙げたイマイチな点は主に音楽制作や演奏家がいる場合となります。
自然界での収録がメインの人は、SDカード部分は非常に頑丈+ヘッドホンアンプ周りは簡素に仕上がっているため、モニターの精度よりも、ゲインコントロールメインの方にとっては、移動時の荷物も非常に少なくすることができます。

・ASMR録り
→XY方式とAB方式を選択できるため、AB方式を使い、ASMRの収録にも最適です。
加えてオーディオインターフェイス機能も搭載されており、IOSとの接続もOKなので、収録から編集までの時間も非常に短縮することができます。

・ギターをはじめとした減衰系楽器の録音
→内蔵指向性マイクの性能が非常に優秀ですので、ギターやそのほかの減衰系楽器の収録であれば、当機は最強コスパではないでしょうか。

・演奏家の方のライブ収録
→内蔵マイクでライブ前に置いておいてもOKですし、PAの入るライブなどだと、ミキサーからバランスケーブルで音をもらうこともできますので、ライブ前にPAさんにお願いしてみましょう。
※ライブハウスによってはPAのラインアウトは有料の場合があるので、きちんとPAさんと相談しましょう。

確かに小さくてもプロ仕様。

内蔵マイクと外部マイクの4チャンネル収録によってかなり柔軟で幅広いセッティングができるので、本格的な音楽制作にも対応可能。

で、2万円前後という価格なのでコスパは最高です。

みなさんの参考になれば幸いです。

サウンドハウスさんでの購入はこちら

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この記事を書いた人

こうたろう

元ピアニストでフォトグラファー&サウンドデザイナー
ミュージシャンだった父の音楽スタジオと、モデルだった母の仕事場であるフォトスタジオの現像ルームが子供時代の遊び場という恵まれた環境で育つ。
音楽大学を卒業後ピアニストとして活動を開始。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてヨーテポリを拠点に活動するシンガーアーティストLindha Kallerdahlとセッションを重ね声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後単身ドイツ・ケルンへ渡独。
ドイツから帰国後ピアノソロ作品アルバムと共に同時リリース。
金田式電流伝送DC録音の第一人者である五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、活動を開始。
独立後、音楽プロデューサーとして音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックを中心としたアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
現在は元ピアニストの経験を生かしたミュージシャンのライブフォトを得意としながら、肖像写真、動物写真、自然写真を中心にミュージックビデオの制作などオーディオ技術も得意とするフォトグラファーとして活動中。