【2024年最新:ボーカリストの必需品】おすすめのコンデンサーハンドマイク5選
この記事の目次
簡易紹介:こうたろう
1986年生まれ
音大卒業後日本、スウェーデン、ドイツにて音楽活動
その後金田式DC録音のスタジオに弟子入り
プログラミング(C)を株式会社ジオセンスのCEO小林一英氏よりを学ぶ
現在はヒーリングサウンド専門のピアニスト、またスタジオでは音響エンジニア、フォトグラファーなどマルチメディアクリエーターとして活動中
当記事ではプログラマー、音響エンジニアとして知識とスキルをシェアしていきます
コンデンサーマイクはファンタム電源を必要とし、ダイナミックマイクに比べてピアニッシモからフォルテッシモまでレンジが広く豊かな表現が可能になります。
ポッドキャスト用の高品質なマイクをお探しの方に!
おすすめの大口径マイクを4つ紹介しておきますね!
LCT 540 S
当サイトでずっとおすすめしているオーストリアの新興オーディオメーカーのマイク。
新興メーカーだからこそこの価格で買えます。
実際発売当初からどんどん値上がりしています。
LCT 540 S サウンドハウスでの価格音質をみても圧倒的なコスパを誇る最高の大口径コンデンサーマイクロフォンです。
E965
こちらはハンドタイプのコンデンサーマイク。
E965 サウンドハウスでの価格手持ちでも収録可能なので映像やロケなどにも便利でしかも大口径マイクにも匹敵するほどの性能を持つマイクロフォン。
ゼンハイザーはドイツの老舗オーディオブランドであり、決してオーディオファンを裏切りません。
LYRA USBマイク
もっと手軽に使いたい方はUSB
タイプもGOOD!
LYRA USBマイク サウンドハウスでの価格USBタイプであればオーディオインターフェイスと等も搭載されていてデバイスに接続するだけですぐに使えます。
しかも近年はその音質も向上しておりかなり高い水準の音声を録音することができます!
Profile
そんなUSBマイクの中でも2023年に発売されたゼンハイザーのものは特に水準が高いです。
USBマイクは左に紹介したLYRAかこのProfileの二択でOK!
Profile サウンドハウスでの価格繰り返しになりますがゼンハイザーはとにかくオーディオファンを裏切りません!
安心して高品質な音を刺すだけでGETしてください!
なぜ、ライブでハンドマイクを使うのか?
コンデンサーマイクには主に3種類に分類することができます。
- ショックマウントが別の大口径タイプ
- ショックマウント内蔵のハンドマイク
- 小型のラベリアマイク
どのタイプのマイクが音がいいのか?
というと、一概には言えません。
どれも特徴を持っており、素晴らしいマイクは音がいいです。
今回はハンドタイプのコンデンサーマイクの紹介ですが、ハンドタイプのコンデンサーマイクは一般的にライブ用という認識がありますが、ライブでは大口径のコンデンサーを使ってはいけないのか?というとそういうわけではありません。
なぜハンドタイプのマイクはライブ用だと言われるのでしょうか。
- 軽くて持ち運びがしやすい。
- 演者の顔がしっかり見える。
- 細かいマイキングが手元でできる。
演者の顔が見えるという点では昨今はヘッドセット型のマイクを耳掛けで歌うライブも一般的になっていますよね。
ただ、やはり三つ目の細かいマイキングが手元でできるというのはライブでハンドマイクを使う最大のポイント。
Christina Aguileraさん、Mariah Careyさん、それぞれマイクの使い方を見てみましょう。
かなり細かく手元でマイキングを操作しているのがわかります。
例えばデクレッシェンド(だんだん小さく)するときなんかも自身の声のボリュームを落としながらマイクを口元から離していく、そうすることで、声だけでコントロールするよりもグラデーションがより滑らかにデクレッシェンドできるわけです。
また発音によって微妙にマイクの角度を変えているのもわかるでしょうか。
音域によっても口元から水平なのか、角度をつけるのか、彼女たちクラスになってくるとほぼ無意識にコントロールしているでしょうが、ボーカリストはこういった細かい表現をハンドタイプのマイクを使い、手元でしっかりコントロールしていく必要があります。
スタジオに設営している大口径のマイクだと紹介した動画のように簡単にマイクをスタンドから取り外したりはできませんし、重さも桁違い。
ハンドタイプはライブに特化したマイクと言って差し支えないでしょう。
スタジオ収録だと顔を正面からしっかり見せる必要がなく音だけに集中できるため基本的には大口径マイクで収録するほうが編集での選択肢が増えるため最適だと思います。
NEUMANN ( ノイマン ) / KMS104
コンデンサー型のハンドマイクで筆者が真っ先に頭に浮かんだのがこのKMS104。
さすがはノイマンと言えるマイクです。
同じノイマンのペンシル型のマイクではKM184は名機の中の名機。
KMS104もノイマンらしいドイツサウンドを持ちながら、時にノイマンらしくなり透明感を持った素晴らしいマイクです。
より低域の特性を調整したと謳うKMS104 PLUSというモデルもありますが、こちらよりも掲載中のノーマルタイプ、KMS104の方が透明感が高いと個人的には感じます。
音響は常に足し算よりも引き算の美学があります。
ちなみにこちらはブラックモデルがあり、ライブの状況や映像表現のコンセプトによって色を使い分けられます。
確認はしてないですが、こちらのYoutubeのボーカルはKMS104だと思います。
AKG ( アーカーゲー ) / C5 コンデンサーマイク
こちらはスタジオのポッドキャストで使っていたマイクで、お値段の割にはなかなかいい仕事をしてくれるイメージです。
ただし環境依存と、低域の特性が個性的なので個人的には編集が大変だなと感じたマイク。
といいますのもやはり筆者の録音エンジニアとしての耳はDPAで育てられていますのでどうしてもフラット特性こそ最高の音響・・・神話が抜けきれないわけでございます。
フラット特性が好きな方はやはり先述のKMS104か、後述するDPAやアースワークスをチェックしてください。
ちなみにもうワンランク上のC7というモデルもありますが、こちらは3万円近くなってきますので、それなら別の選択肢かなとは思います。
C5はこのお値段に対してのコスパの面でGOODという枠で紹介しています。
ある程度EQの知識が必要だったりと、安いからこそ上級者向け。
コスパとのバランスもしっかり意識していきましょう。
DPA ( ディーピーエー ) / 4018V-B-B01
やっぱりDPAはノイマン同様最高なんです。
DPAのボーカル用ハンドマイクのモデルにはカプセル交換ができない2028モデルとこちらの4018Vモデルがあり、4018Vモデルはワイヤレスシステムにも多様に対応している点とカプセルが取り外しができるのが特徴です。
また、4018は2タイプのモデルがあり、サウンドハウスさんでは4018Vモデルの在庫がありました。
- d:facto 4018V:高域ブースト
- d:facto 4018VL:高域フラット
ただし、VLカプセルに交換することで変更可能です。
4018Vと4018VLの比較音源がありましたのでシェアしておきます。
2018年に名称を「d:facto II」から「d:facto」に変更していますので、Youtube等で検索すると出てくるd:facto IIの表記は2013年以降のd:factoという認識で大丈夫です。
DPA4011は指向性のマイクの中でもかなりおすすめの逸品。
DPAのフラット性があんまり好きじゃない方にとっては、総合バランス面でKMS104がいいですが、DPAサウンドが好きな方にとっては4018、d:factoは最高の選択肢になります。
SENNHEISER / E965 ボーカル用コンデンサーマイク
コンデンサー型ハンドマイクで忘れてはいけないのがE965。
ゼンハイザーらしさをしっかりと発揮してくれる素晴らしいマイクです。
単一指向性と超指向性を切り替えられるため、ハウリングを起こしやすい現場では超指向性にするなど柔軟に対応可能。
ただしゼンハイザーらしさがしっかりと乗っていますので好みが分かれるところではあります。
EARTHWORKS ( アースワークス ) / SR314S
いつも個性的で取り扱いの難しいメーカーだと感じるのがEARTHWORKS。
EARTHWORKSはアメリカのメーカーですが、どのモデルも非常に使い手を選びますし、使うジャンルをかなり選びます。
そのため、はまればとんでもない破壊力を生み出してくれますが、はまらなければ、高いのになんだか微妙・・・という感想になってしまうこともしばしば。
また、マイクセッティングによってもかなり変化し、マイクセッティングを誤ると及第点以下の結果になってしうまうこともありますので、かなり上級者向けのメーカーであるといえます。
EARTHWORKSはジャズをはじめとするアメリカ系のミュージシャンやスタジオに愛好家が多いのも特徴です。
馴染んでしまえば最高の武器となる。
そんなマイクロフォンです。
EARTHWORKSの特徴、要素としての滑るようなグラデーション、うまく例えられないですが、決してシルバーなどの貴金属ではなく、ステンレスといったニュアンスで、マイクセッティングでこの貴金属と合成金属の間を取ると言ったニュアンスです。
うまくはまれば最高ですがヘタをするとステンレス感だけが残ったような感覚になります。
音響が得意な方とのユニットやチーム、プラグインを使った加工や編集が得意でしっかり音を作り込んでいける方はSR314がおもしろいと思います。
ボーカリストが日常の活動用として選択するのであればやはりKMS104がベストでしょう。
KMS104であれば、どこのスタジオの録音エンジニアさんでも加工の工程、プロセスがある程度頭に入っていますので、持ち込みミックスやマスタリングを依頼してもスムーズに進みます。
まとめと注意点
- 悩むならKMS104で大きな間違いは起こらない。
- コンデンサーマイクなので保管にも注意。
- 平均予算は10万円くらい。
- Youtube等のサンプルは編集加工済みであることを前提に視聴する。
KMS104で大きな間違いは起こりません。
オーディオ系の中古市場はカメラ系に比べると大きくないですが、例えば後輩や生徒さんに譲ったりする際もKMS104であればそれなりのリセールバリューを示せます。
またコンデンサーマイクなので、取り扱い、移動、保管なども温度や湿度に気をつけましょう。
こういったカメラ系のドライボックスで十分ですし、筆者は長年ジップロックと除湿剤だけで保管しています。
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