AKGのワイヤレス N5 Hybrid / N9 Hybrid 最安値を探る
2024年5月発売。
N5 Hybrid
N5 Hybridの完全ワイヤレスイヤフォンは、スティック型のデザインです。
10mmのダイナミックドライバーには、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングが施され、強度を向上させています。
Bluetoothコーデックは、SBCやAACに加えて、ハイレゾ級の音質を楽しめるLDACもサポートしています。
さらに、低遅延と安定した接続を実現するLC3+にも対応しています。
また、ハイブリッドノイズキャンセリング(NC)機能も搭載しており、専用アプリ「AKG Headphones」でさまざまな設定を行うことができます。
充電ケースには、2.4GHz帯を使ってイヤフォンに音声を送信するドングルが内蔵されています。
このドングルをパソコンやゲーム機に接続すれば、N5 Hybridでゲーム音やPC音をクリアに楽しむことが可能です。
N9 Hybrid
ヘッドフォンのユニットは40mm径で、振動板にはPU+LCP液晶ポリマーを使用しています。
高い剛性により、共振や歪みを抑えたクリアな音質を実現しました。
付属のドングルは、ハウジングのスライド部分に収納できるため、持ち運びも簡単です。
AKGブランド
AKGブランドは誕生以来、1,200以上の音響機器関連特許を取得してきました。
世界中のアーティストに愛用されており、1985年にクインシー・ジョーンズがプロデュースした「We Are The World」では、マイケル・ジャクソンなどの著名アーティストたちが、AKGのモニターヘッドフォンを装着していたことは記憶に新しいのではないでしょうか。
伝説的なカプセルC12の特許が切れた際は復刻版やコピーマイクが数多く誕生しています。
このC12の特許が切れたタイミングかどうかはわかりませんが、AKGから分社活動が盛んになっており、2000年代はじめには、オーストリアンオーディオや、ルイットなどの素晴らしい新興オーディオメーカーも誕生しています。
新興オーディオができ、ルイットこそAKGからの脱却に成功しましたが、オーストリアンオーディオなどは、AKGとほぼ同じ、AKGサウンドをしっかり継承しています。
それほどオーディオ業界としては逃れられない一種の業界標準サウンドを構築したといえるのではないでしょうか?
こうしたAKGの音響技術、マイク技術は、N5 HybridやN9 Hybridにも存分に活かされています。
また、ノイズキャンセル機能にも一流の老舗オーディオメーカーならではの配慮がなされており、「不快な騒音を積極的にキャンセルしつつも、音質を損なわないよう、ノイズキャンセルの強度を適度に抑えている」と言われています。
ドングルによる送信機もセットにするなども、音質へのこだわりが感じられますよね。
ミラーレスに参入するのが遅れたニコンを彷彿とさせます。
ニコンは半導体メーカーですが、カメラメーカーとしての老舗の顔も持っています。
遅れたとはいえやはり老舗であることには変わりなく、良いカメラを作り続けていますよね。
AKGもそんな香りを感じます。
ワイヤレス業界への参入は遅くなった、だけど、老舗ならではのこだわりと、ブランド力、そしてそのブランド力を裏付ける確かな音響技術を持って、これからも私たちに新しい音響体験を提供してくれることでしょう。