忖度ゼロレビュー / ZOOM H1 XLR ~ 常に最高を更新し続ける最高のレコーダー

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2024年に発売のZOOM H1XLR

ZOOMのレコーダーはほぼすべて使ってきた筆者が感じるH1 XLRが最強な理由を徒然なるままにお届けしていきます。

音楽家・音響エンジニア 朝比奈幸太郎

音楽家:朝比奈幸太郎 Kotaro Studio/Curanz Sounds代表

1986年神戸生まれ。
音大卒業後、ピアニストとして関西を中心に活動、その後渡欧(スウェーデン・オランダ・ドイツ)。
ドイツにてAchim Tangと共に『ピアノとコントラバスのためのソナタ』をリリースし、ケルンの名門ライブハウス:ロフトにて、ステファン・デザイアー氏よりマルチマイク技術を習得

帰国後、金田式DC録音の巨匠・五島昭彦氏に弟子入りし、音響学の真髄を学ぶ。
現在はCuranz Soundsにてヒーリング音響を研究しながら、「演奏家の呼吸」まで切り取る自作マイクP-86Sを開発。
音の世界を探求、発信している。

まずは音

最初に大口径指向性マイクのモノラル、途中から無指向性AB方式でのポッドキャストをお届けしています。
音質チェックに役立ててください。

記事の後半ではBGM等なしのお化粧なし音声も公開しています。

F3との区別

H1 XLR ハンディレコーダーをサウンドハウスでチェック

F3も32bitであるわけで、やはり比較してしまうと思います。
まずは、音質は置いておいて、ハードの面からじっくりと攻めていきたい。

F3との比較で大きく改善されているのが、microSDの出し入れと、単三電池の出し入れであります。

F3の電池交換はびっしり詰まっているという表現がぴったりのかなり面倒な仕様で、バッテリーを無理矢理抜くためのリボンテープが入っていたほど。

そういう気づかいは嬉しかったわけですが、やはりデザイン上あのサイズで・・・
というところを考えると仕方がなかったし、あのサイズであの性能であの値段でというのを考慮すると、特に文句も不便さも感じていませんでした。

しかしH1 XLRはその電池部分を大幅に改善されており、非常にスムーズに交換がしやすい。

加えてmicroSDカード部分も、挿入感がしっかり感じられて交換に不便を感じることが全くなくなりました。

とはいえ、microSDも128GBとか入れていると交換することが一日であるかどうかというところはありますね。

痒いところに手が届いた3つのポイント

ここからは、「あっ、いいな~」と思ったポイントをお伝えしたい。

まずは、電源。

1,電源のオンとオフ

もう本当に素晴らしい。

電源のオンは、電源方向にスライドさせるだけで素早く起動。

F3は長押しで起動でしたが、この素早く起動というのは、よく考えられている点です。

で、「なるほど、電源オフの時には、このスライドを長押しだね?!」と思って試してみると、確かに長押しで電源オフになっています。

オンの時と同じ感覚でオフになられたらたまりませんものね。

もちろんちゃんとホールドボタンもあるわけですが、こういうところが、本当に現場のことをよく理解しているな~と感じるポイント。

H1 XLR ハンディレコーダーをサウンドハウスでチェック

2,物理ボタンもしっかり

物理ボタンは多くなっているような印象を持ちますが、micとlineの切り替えもボタンでできます。

これはいい具合に適切に設置されていると思います。

また、mixやマーカーの位置も非常に使いやすくデザイン性も追求した非常に素晴らしい設計になっているように思いました。

3,すべてのファンタムをオフ

ソフトウェアの部分ですが、このすべてのファンタムをオフボタンは最高ですね。

F3では特に気にしていませんでしたが、やはりマイクを交換するときは、ファンタムをオフにしますよね、その時に、F3では左右でそれぞれGUI上でオフにしてから交換という形でしたが、すべてのファンタムをオフ機能があることで安心して交換することができますし、交換のスピードも全然違う世界観になっていると思います。

あったらよかった機能

一点だけわがままを言うと、M4などに搭載されていた、本体内ノーマライズ機能。

購入前に「あるかな~、あったらいいのにな」と思いながら購入しましたが、さすがに搭載されていませんでした。

やはりメモリ等の問題で、ハイレゾの場合特に時間がかかってしまうというデメリットもあり使いにくかったというのもあるかと思います。

確かに96khzなどを大量にノーマライズする場合は、制限された本体内で行うよりもPythonでフォルダ指定して一括でかけてやれば早いのでファイルが大量に在る場合などは、Pythonの方が効率的ですね。
今だとAIに聞けばすぐにコードを書いてくれるのでなんらかのデバイスを使って実装してもいいかもしれません。

また、特筆するものではないかもしれませんが、なんと、このサイズで簡易スピーカーまでついているんですね。

これはF3などのフラッグシップシリーズでは搭載されていないものです。

プロの現場で使うことはないかもしれませんが、音声メモなどの簡易確認などには便利な機能であると言えますん。

シンプル、それが最高

Bluetoothやタイムコード同期なども搭載されていません。

サンプリングレートも96khzまで。

F3は192khzですので、そこはさすがにフラッグシップの優位性はありますが、日常使い、そしてだいたいの録音現場では96khzで充分です。

今となっては当たり前に感じてしまってもうしわけないくらいですが、32bitなので、あれこれ考えずにそのままマイクを然して96khzでドーン!

あとは、音質ですよね!

さて、ここから音質のレビューにいきましょう!

音質のレビュー

音質についてもしっかり忖度なしにお届けしたい。

まずは、ヘッドホンアンプであります。

筆者は個人的にF4の使用歴がもっとも長いわけであります。

F4のヘッドホンアンプのトラウマがあるので、ZOOM製品を購入したときは一番最初にヘッドホンアンプの性能をテストします。

結論このH1 XLRのヘッドホンアンプは、90点。

かなり素晴らしいと感じます。

音楽鑑賞にも耐えれるものであると思います。

録音テスト

今回は音楽録音の機会が購入とはなかったので、音声テストになりますが、順番に聞いてみてください。

音質はかなり圧縮していますが、320kbpsにしていますので、概要はつかめるかと思います。

まずは、指向性大口径マイクロフォン、一般的にポッドキャストやオーディオブック、ナレーション録りに使われるシステムであると思います。

次に、Kotaro StudioのオリジナルマイクP-86Sを使用。
無指向性のAB方式での収録です。

ぜひ試聴!

ZOOM H1 XLRも当サイトのP-86Sがばっちり使えますので、ぜひ他の参考音源も試聴してみてください。

まだ、その音質で満足していますか?
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あんまり参考にならないかもしれませんが、一応無指向性マイクのモノラル。

未来につながる理想を創り続けるZOOM

一人のユーザーとして、どんなレコーダーがこれからほしいか?

はっきりいって現在のラインナップでもZOOM製品は住みわけがしっかりされていて、パーフェクトです。

でもやっぱり毎回新製品が出るたびに最高を更新し続けてくれるZOOMさん。

次がどんな製品か非常に楽しみです。

あとは、MEMS(メムス)マイクの進化が非常に楽しみであります。

MEMSはMicro Electro Mechanical Systemsの略で、現在のバックエレクトロを使った小型マイクロフォンよりもさらに小型のマイクロフォンとなります。

つまり、今回のH1 XLRほどの大きさに、大きさを変えずに内臓マイクを搭載できる可能性も秘めているということ。

また、デジタル入出力が搭載されれば、鬼に金棒。

現状でもマイクアンプ、そしてヘッドホンアンプ、そしてADC、文句の付け所がない最高の製品です。

最安値

おそらくAmazonとサウンドハウスさんは基本的に僅差だと思います。

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掘り出し物が見つかるかもしれませんし、Youtuberさんなどが、レビューだけして中古で販売していたりすることも多いです。

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