Microphone

【このマイク、凄いです】SENNHEISER MKH8040, MKH8020を徹底分析

ゼンハイザーのマイクロフォンと言えば筆者の場合MKE-2が非常に印象的に残っています。
他にもハンドタイプのマイクロフォンや放送用マイクの標準値とも言われるMKH416、そして何よりHD25というモニターヘッドホンの最強の名機を作り上げた最高のオーディオメーカー。
本日はそんなゼンハイザーから8040、8020をそれぞれチェックしていきましょう。
このマイク、すごいです。
  1. 最高のワンポイントペアマイクをお探しの方。
  2. クラシック録音を極めたい演奏家の方。
  3. 組織や団体からオーディオ設備を任されちゃった方。
  4. オーケストラやブラスバンドの日々の録音に。

比較対象マイクロフォン

MKH8040 STEREOSET

さて、MKH8040は単一指向性マイク。

MKH8020は無指向性マイク。

それぞれお値段はこんな感じ。

ちょうど価格帯としては単一指向性マイクのMKH8040の場合はVS NEUMANN KM 184となります。

そして無無指向性タイプのMKH8020では同価格帯でいくと、DPA2006のペアになってきます。

二つともそれぞれの指向性タイプのマイクロフォンとしてはかなり優秀なゾーンとなっており、性能は申し分なく好みの問題というレベルまで高められてくるマイクロフォンになります。

MKH8040、8020がそのあたりと比較してどうか?という点がポイントになってくるのですが、海外のエンジニアの方がとんでもない動画を公開していましたので、シェアしていきます。

音の違いが徹底的にわかる動画

とんでもない比較動画ですよね。

このマイクバー、凄まじいと思いませんか?

単なるマイクロフォンの比較だけに止まらず、各種セッティングも自在にリアルタイムで変更できるため、比較としては非常にわかりやすく、なんというかもう完璧な比較音源となるわけです。

また、この動画の場合はマイクアンプもオーディオエンジニアが選んだものを使用しているため、マイクロフォンの性能は最大限に発揮されており、とても有難い比較となっているわけです。

ポイント動画の最初に、加工はなしと明言されていますので安心。
まさに至上の音源比較。

MKH8020(無指向性)

まずは初動、AB方式の80cmから開始。

一般的には最大で1mの間隔を空けるケースもあります。

無指向性AB方式の場合は基本的には30cm以上の間隔を空けないとステレオ感が出ないというのが一般的で、セッティングとしては30cmが軸となってきます。

その後60cm、40cmと狭くなっていきますが、みなさんはどの幅が好みでしょうか?

どの動画の検証では個人的に40cmが最強かな?と感じました。

ただし、60cmの芳醇さの要素は欲しいところ、なので40cmから60cmの間に凄まじいポイントがあるような気がします。

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Kotaro Studioが企画している音楽家育成塾のピアノ録音講座でも間隔については詳しく解説しているので是非チェックしてくださいね!

MKH8040(指向性マイク)

NOS30cm、90°からスタート。

一般的に指向性ペアというとこのNOS(オランダ放送)式が主流ではないでしょうか。

もう個人的にはこの時点で感動。

無指向性の芳醇さや場の膨らみなども素晴らしいですが、指向性ならではの音の質感、細かい粒、鍵盤の駆動音なども加わって、これはこれで素晴らしいストーリーとなっており、無指向性との完全な使い分けができることを示唆していますね。

ORTF(フランス放送)式の音も素晴らしいですよね。

XY方式までコンピューターから一発指示で動いてくれるなんて圧巻です。

マイクよりもこのマイクバーが欲しいくらいですよね。

みなさんはどのセッティングが好みでしたか?

ちなみにこちらのオーケストラ音源も参考になります。

凄まじく参考になります。

ゼンハイザーらしさをどこまで求めるか

8040、8020両方ともしっかりとゼンハイザーらしい重厚なカーペット感といいますか、らしさが詰まっており、ここに好感が持てる方にとっては選択肢としては最高です。

一方でKM184などはノイマンの中でも極めて良い意味でノイマンらしくない独特の透明感が得られたり、DPA2006の音はやはり雑味という視点でみると、8020よりも素直な感覚もあります。

筆者の場合はゼンハイザーの音はかなり好みなので、8040は狙っていきたいマイクだと感じました。

編集で音声加工するのは個人的にあまり良しとはしていませんが、やはりゼンハイザーの場合はそのままでもOKだし、いざとなれば削れる中低域があるという意味では優位性が高いのかなと感じます。

DPAや184だと後から足すなんてことはご法度なので、現場でセッティングを追い込む難易度は高くなるかと思います。

現場で楽をしたいという意味ではないですが、セッテイングの幅があるという意味ではMKH両方の場合ロケや自然音収録の際にも便利に使えるかと思いました。

最低限のモニター環境やセッティングに制限がある場合も、やはりこの中低域の幅は強い味方になってくれるのではないかと思います。

こうたろう

音大を卒業後ピアニストとして活動。 日本で活動後北欧スウェーデンへ。 アーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。 その後ドイツ・ケルンに渡りAchim Tangと共にアルバム作品制作。 帰国後、金田式DC録音の第一人者:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入り。 独立後音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現:Kotaro Studio)」を結成。 タンゴやクラシックなどアコースティック音楽作品を多数プロデュース。 大阪ベンチャー研究会にて『芸術家皆起業論~変化する社会の中、芸術家で在り続けるために』を講演。 その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。 村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。 祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。 現在はKotaro Studioにて『あなたのためのアートスタジオ』音と絵をテーマに芸術家として活動中。 2023年より誰かのための癒しの場所『Curanz Sounds』をプロデュース。