Soranik MEMS-3 |MEMSドライバー搭載のフルオープンバック型イヤホンが登場

2025年10月3日、ベトナムのIEMブランド Soranik(ソラニック) から新製品「MEMS-3」が発売されます。

世界的にも珍しいMEMSドライバーフルオープンバック構造を採用したハイエンドイヤホンで、一般のイヤホンでは体験できない広大な音場と高解像度サウンドを楽しめる注目モデルです。

Soranik MEMS-3はこんな人におすすめ!

  • 最新技術であるMEMSドライバー搭載イヤホンを体験してみたい人
  • スピーカーや開放型ヘッドホンのような広い音場をイヤホンで味わいたい人
  • クラシックや映画音楽、ゲーム音楽など壮大なサウンドを楽しみたい人
  • 重低音の迫力と高解像度の細やかさを両立したサウンドを求める人
  • ハイエンドIEMに投資して、唯一無二のリスニング体験を手に入れたい人
逆に、ボーカル主体の楽曲を自然に楽しみたい人や、外出先で完全な静寂性を求める人には不向きです。

Soranikとは?

Soranikは2012年にベトナム・ホーチミンで設立されたブランドで、ベトナム初のカスタムIEMメーカーとして知られています。

創業者のHieu Tran氏は、チタン音導管や静電ドライバーとのハイブリッド構成など革新的な設計を取り入れてきました。

近年はMEMSドライバー開発に力を入れ、世界初のデュアルMEMSイヤホン「MEMS-2」でも話題となりました。

その最新成果が今回の「MEMS-3」です。

MEMS-3の主な特徴

1. MEMSドライバー搭載

  • 半導体製造技術を応用した極小スピーカー「MEMSドライバー」を採用。
  • 高速応答と超高解像度が特長で、シンバルやホールの残響など微細な音まで表現可能。
  • これにより、従来イヤホンにはない「空気感」と「余韻のリアルさ」を体験できます。

2. ハイブリッド構成

  • MEMSフルレンジドライバー ×1
  • 6mmダイナミックドライバー ×1
  • 10mmダイナミックドライバー(サブウーファー)×1
  • 高域はMEMSで精密に、中低域はダイナミックで厚みと迫力を出す構成です。

3. フルオープンバック構造

  • イヤホン前面を開放することで、ヘッドホンやスピーカーのような広大な音場を実現。
  • 音がこもらず、頭の外に広がるような自然な定位感が楽しめます。
  • 長時間聴いても耳が疲れにくく、蒸れを抑える快適設計です。

4. 高い装着感とリケーブル対応

  • 3Dプリントによる有機的なシェルデザインでフィット感を追求。
  • 2ピン(0.78mm)着脱式コネクターを採用し、ケーブル交換にも対応。

専用エナジャイザー「AP1」同梱

MEMSドライバーは駆動に特殊な電圧が必要なため、通常のDAPやスマホでは鳴らせません。

そのため、MEMS-3には専用ポータブルアンプ「AP1」が同梱されます。

4.4mmバランス端子でDAPと接続し、そこからイヤホンへ電力供給する仕組みです。

コンパクトなため持ち運びも容易で、自宅でも外出先でも高音質を楽しめます。

音質傾向

  • 低音:10mmドライバーによる深く力強い重低音。ブーミーさを抑えつつ、EDMや映画音楽で迫力を発揮。
  • 中音:若干控えめなチューニングで、ボーカルは少し後ろに下がる傾向。ただし楽器の分離感や音の見通しは良好。
  • 高音:MEMSならではの繊細で伸びやかな表現。シンバルや弦楽器がクリアに響き、刺さりのないスムースな質感。
  • 音場:広大で奥行きのあるサウンドステージ。ゲームや映画、壮大な音楽との相性は抜群。

基本仕様と発売情報

  • ドライバー構成:MEMS ×1、6mm DD ×1、10mm DD ×1
  • 構造:フルオープンバック
  • コネクター:2ピン(0.78mm)、4.4mmバランスケーブル標準
  • 付属品:専用エナジャイザー「AP1」、4.4mmケーブル、ケースなど
  • 国内販売価格:約29万円(税込)
  • 発売日:2025年10月3日(予約開始 9月12日〜)
  • 取扱い:日本では飯田ピアノを通じて販売

まとめ|イヤホンの未来を体験できる一台

Soranik MEMS-3は、イヤホンの常識を覆す革新的なモデルです。
MEMSドライバーによる圧倒的な解像度、ダイナミックドライバーの重厚な低音、フルオープンバック構造による広がりのある音場——これらが融合することで、まるで耳元に小型スピーカーを置いたような没入体験を実現しています。

価格は約30万円と高額ですが、「イヤホンの未来」を先取りできる存在として、オーディオファンならぜひ体験してほしい一台です。