ハッセルブラッドの選び方 / 私がHasselblad 503CXを買う理由

この記事についてデジタルカメラの競争も2020年に入り落ち着いてきました。
フィルムカメラのブームもじわじわと起こっている昨今ですが、本日は筆者が愛用している中判フィルムカメラハッセルブラッドについて。
ハッセルブラッド使いたいけど結構いっぱいあってどれを選べばいいかわからない・・・という方もこの記事でだいだいの目星が付けられます。

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21世紀に503CX

フィルムの質感はやっぱり良い

情報量という言い方をすれば、アナログ情報というのは文字通りデジタルとは別の次元で存在しています。

両者は全く別物で考えるべきであり、フィルムの質感が良いといっても、高性能なデジタルより良いとか、優れているとか言っているわけではありません。

ただ、良いんです。

もちろんBlogやVlogで写真を公開するためにはデジタルにコンバートしなければいけませんが、誰かとシェアする以前に、「なんのために写真を撮るのか?」という問いにいつも明確に答えてくれる存在が筆者にとってのフィルム写真でした。

選び方

ハッセルブラッドを選ぶ基準としては、大きく分けてレンズシャッター式(500シリーズ)とフォーカルプレーン式(2000・200シリーズ)があります。

おすすめはレンズシャッター式のハッセルブラッド。

500シリーズです。

2000・200シリーズは本体にシャッター機構が搭載されているためレンズアダプターを使って様々な種類のレンズを楽しめるという利点がありますが、反面故障のリスクはやはり上がってきます。

その点500シリーズであれば、仮に故障してもレンズだけで被害が済みます。

というりも500シリーズ自体がどこか故障しても全体に広がらないよう工夫されています。

宇宙モデルとなった頑丈なハッセルブラッドも500シリーズがモデルになっています。

メモ世界で初めて地球を飛び出したカメラがハッセルブラッドの500Cでした。
500Cは500シリーズの元祖的存在です。
出典と引用:Hasselblad System Compendium (Scan:Kotaro Studio)
代替テキスト

詳しくはこちらの記事でかなり詳しくハッセルの歴史を紹介していますので是非チェックしてください。

Hasselblad (ハッセルブラッド)の歴史を徹底解説!

500CM or 503CX

出典と引用:Hasselblad System Compendium (Scan:Kotaro Studio)

500CでももちろんOKですが、やはり完成度という意味では500CM以降がおすすめです。

ポイント500Cの最大の難点はアキュートマットを自分で交換できない点です。
500CMからはユーザー自身で交換できるように改良されています。

改良が加えられた1970年発売の500CMが現在中古のハッセルブラッドとしては多くの方が狙っている機種になるかと思います。

代替テキスト

500CMこそ至高のハッセルブラッドだ!と感じるハッセルファンは多く、500CM以降はどうしても現代のフィルムカメラ派にとっては余計な機能と感じる機能がついていることが多いです。

503CXはそんな完成度の高い500CMから18年ぶりに改良されたモデルでした。

フィルムカメラですから基本的に同調発光が可能になったことを除けばそこまで飛躍的な進化をしていないと言えます。

この1957年以来ずっと変わらないという点がHasselbladを不動の王者として君臨する所以なのかもしれません。

基本構造は変わらないのですが、筆者が503CXを選んだ理由としては主に2点ありました。

パルパス材

500CMからの改良点として、パルパス材の採用があります。

これはボディ内の材質に関してであり、よりしっかりとレンズからの光を反射させることなくフィルムに届けるための改良点と言えます。

ここは個人的には結構大きなポイントでした。

やはり構造上どうしてもボディ内の空間が広い反射の影響は大きいと言えます。

極限まで光を集中してフィルムに届けるためにもパルパス材は重要なパーツとなってきます。

この時期の他のモデルもパルパス材が採用されています。

交換可能なミノルタ製アキュートマット

503CXからアキュートマットがミノルタの明るいものに変わりました。

Hasselbladのファインダーを考える・503CXを極限まで見やすくする方法

やはりファインダーは明るい方がいいです。

まとめ:最高のフィルムライフ

パルパス材などは経年とともにほぼ必ずヒビ割れが起こるわけですが、この辺りはOH前提で考えています。

中判を気軽に日常で使いこなすというのはやはり写真愛好家にとって究極の贅沢ですね。

503CXはストロボ同調機能(調光機能はストロボから給電)がついていますが、現在ハッセルブラッドのストロボを手に入れるのはかなり困難なことや、昨今の省電力ビデオライトなどでスタジオ撮影などもカバーできるため、スタジオで使いたいという方もどうしてもストロボ同調が必要というわけではないかと思います。

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であればよりシンプルな構造の方がいいということで500CMを選択する方も多いみたいです。

あとは、レバーのなめらかさ。

500CMのなめらかさは503CXには引き継がれておらず、500CMの巻き上げ感から抜け出せないという方も多いです。

503CWはアキュートマットDを標準装備した500シリーズの集大成とも言われていますが、個人的には503CXをベースでもいいのかなと思っています。

実際に筆者の503CXはアキュートマットDに交換しています。

フォーカルプレーンシャッター機は状態の良い1600Fが見つかればコレクションとして手に入れたい逸品。

実用目的であれば500CMか503CXを検討してみてはいかがでしょうか。

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服部 洸太郎
音大を卒業後ピアニストとして活動。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてシンガーアーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツへ渡りケルンにてAchim Tangと共に作品制作。
帰国後、金田式電流伝送DC録音の名手:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、録音エンジニアとしての活動開始。
独立後、音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックなどのアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、介護で使えるプログラムをM5Stackを使って自作。
株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにてアルゼンチンタンゴをはじめとした民族音楽に関する文化の研究、ピアノ音響、さらに432hz周波数を使った癒しのサウンドを研究中。
スタジオでは「誰かのためにただここに在る」をコンセプトに、誰がいつ訪れても安心感が得られる場所、サイトを模索中。