カメラレンズ作例集

【作例多数】SIGMA fp 45mm F2.8 DG DN Contemporary / シグマの描写力レビュー

この記事はAmazonをはじめとした各種広告を含みます。

Sigmaのカメラというとどんなイメージでしょうか?

筆者も長く写真、カメラを愛し続けていると各社メーカーのイメージというのは定着してきました。

Nikonは老舗カメラメーカーの一つではありますが、やはりミラーレスに乗り遅れたイメージが強く、オランダの有名な半導体メーカーと凌ぎを削るほどの世界的な半導体メーカーという印象が強くなってきました。

D810やD850などは一眼レフとして今でも心惹かれる存在ではありますが、やはり今購入するのは仕事用ととしても趣味用途としても現実的じゃないと思います。

ペンタックスはカメラを作っている会社。

カメラファンはこの一言ですべて伝わるのではないでしょうか。

筆者は基本的にはソニー派でやはりαシリーズが軸になっていますが、Sigmaといえば、孤高の天才・・・という印象が強かったんですね。

今回初めてFPを使ってみて印象は変わったのか?

現在はFPLというソニーでいうところのRシリーズの位置付けでしょうか、より高画素機が出ていますので、やはり高画素機は魅力的でおすすめになります。

今回はGOOPASSさんでレンタルしていますので、興味があれば、みなさんも是非レンタルしてみてください。

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写真の印象

45mm F2.8 DG DN Contemporaryというシグマのレンズを使っているわけですが、シグマのレンズ自体は初めてではないため、解像感に関しては懐かしさも感じるほど。

Sonyに鞍替えしてからはやはりソニー純正のGMレンズなどを使うことが増えたため、ここ最近はシグマのレンズはあまり使っていませんでした。

カミソリ的に出てくるエッジはやはりシグマらしさがあります。

暖色の出方

色の出方はボディの個性になるかと思いますが、暖色の出方、そして現像時の出し方は非常に独特であると感じました。

シャープネスを上げてはいますが、この葉っぱのギラギラ感はシグマのレンズを象徴する絵作りなのかな?と感じました。

暗所性能

暗い場所では基本的にライト当てるのでノイズ感などはどのカメラもよくわからないところがあります。

ただ、他のメーカーのカメラと明らかに違うところが、暗部とのグラデーションの滑らかさ。

色の階調グラデーションは弱いけど、暗部とのグラデーションには強い。

これもまたシグマのレンズ全般からも感じられるシグマの特徴の一種ではないでしょうか。

45mmなのでちょっとした景色もいけちゃう絶妙な画角。

操作感

操作感やGUIは他社のものと比べても極めてわかりやすく、使いやすいものになっているのではないかと思います。

物理スイッチでスチルと動画を瞬時に左右で切り替えられるも素晴らしい。

この辺りがソニーのαシリーズだと、Mダイヤルから動画ダイヤルまで距離があったりして、シームレス感はなかったりする。

スチルか動画の二択というシンプルな構造なのはとても好感が持てました。

もちろん絞り優先やシャッター優先などの各モードはGUIで切り替えられますが、マニュアル撮影前提のユーザー層向け設計なのかな?とも思います。

ファインダー

個人的には写真を撮る時はファインダーが欲しい。

画面を見ながらの撮影だとイマイチ構図が掴み取れないし、ホールド感も不安になります。

ソニーの場合はやはり必ずファインダーを搭載しているあたり、写真機であるという強い主張に感じますし、一方でシグマのファインダーはフルサイズ機なのにつけないというあたりは、動画機であるという主張の現れなのでしょうか。

ブラックマジックほど振り切ってくれればファインダーは不要かと思いますが、シグマのように写真もしっかりというか、写真メインの印象が強いメーカーだからこそ、フルサイズでファインダーは標準搭載してくれると嬉しかったです。

動画性能

少しですがVlog風に動画性能をシェアしておきます。

基本的には写真同様カミソリ感は健在の様子。

シャープネスは少し上げてます。

オートフォーカス性能に関してはお世辞にもいいとは言えません。

全く合わないし、迷うしで使うことはほとんどないかと思います。

基本的にはブラックマジックと同じような使い方になると想定してください。

そういう意味ではブラックマジックはそもそもAFなんて付いてませんと割り切っていますので、シグマFPも動画でAFは作動しませんという状態にした方が潔かったかもしれませんね。

MFでの撮影にはなりますが、当然シグマさん側もAFでの撮影は想定しておらずMFでの撮影になることがわかっていますので、MFでのフォーカスアシスト機能は素晴らしく充実し、また使いやすいものになっています。

また、タイムコードも常時走っているのがデフォルトになっていたりと、先述したファインダーがないという点も含めてやはり動画機としての立ち位置が強い機種になるかと思います。

こちらは外で撮影した様子。

全体がシグマらしいキリッとした映像に仕上がっています。

マイク性能

もちろんオーディオは別撮りしなければいけませんが、想像していたよりも良い!と思いました。

使い所が難しいですが、意外と良いマイクアンプが入っているのかもしれませんので、そこまでこだわらなければ外部マイクを間違えなければ運用できそうな感じです。

まとめ:全体の感想

本体もほどよい重量感で高級感もあり、所有感はかなり満たされます。

動画機としてのニュアンスが強い機種ですので、基本的に給電しながらの運用を想定しているようです。

内蔵のバッテリーはほとんど役に立ちません。

スチル中心だとしても旅行で1日持つのは厳しいかと思います。

電源の立ち上げも体感で結構待たされる感じがありますし、かなりの電力を使っているように感じますのでやっぱり携帯感は感じません。

このサイズ感でフルサイズというのはソニーで言うところのα7Cラインの感覚ですが、Rigまみれで外部バッテリーに外部マイクにフォーカスリングなどフルセットで使いたいシグマFPでした。

本当に素晴らしいカメラで写真が好きな方にはすぐに操作感含めて手に馴染む感覚になるかと思います。

今回はコンテンポラリーレンズでしたので、もう少しグレードが上のレンズを使うとまた全然違った絵作りになるのではないでしょうか。

ただしα7RⅣの解像度を経験してしまうと、おそらくSigma FPでは満足できず、Sigma FPLは必須となってくるのではないかと、想像しています。

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小型軽量フルサイズという特徴はありますが、やっぱりフラッグシップなので、スチルのAFも癖が強く、動画ではMF撮影になりますから、お子さんやペットの成長記録をかんたんに綺麗に残したいと言う方には向かないカメラになります。

かといって、仕事として使うにはシングルスロットですし、起動も時間がかかり、少し頼りない印象。

孤高の天才メーカーのフラッグシップはユーザーも使い手をしっかり選びそうな印象となりました。

気になる方は気軽にレンタルしてみてください。

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くれぐれも購入は慎重に・・・なカメラです。

こうたろう

音大を卒業後ピアニストとして活動。日本で活動後北欧スウェーデンへ。 アーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。 その後ドイツ・ケルンに渡りAchim Tangと共にアルバム作品制作。 帰国後、金田式DC録音の第一人者:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入り。 独立後音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現:Kotaro Studio)」を結成。 タンゴやクラシックなどアコースティック音楽作品を多数プロデュース。 大阪ベンチャー研究会にて『芸術家皆起業論~変化する社会の中、芸術家で在り続けるために』を講演。 その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。 村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。 祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。 現在はKotaro Studioにて『あなたのためのアートスタジオ』音と絵をテーマに芸術家として活動中。 2023年より誰かのための癒しの場所『Curanz Sounds』をプロデュース。