【コスパ最高】 COUNTRYMAN ( カントリーマン ) / B3 を無指向性ペアマイクとして試してみて!
この記事の目次
しかし、稀に安い価格帯のマイクでも高価格帯と同等もしくは超えてしまうような奇跡が誕生しやすいのも無指向性マイクの特徴とも言えます。
そんなカントリーマンのB3も価格に見合わない素晴らしい音が録れるマイク。
とはいえ、ステレオペアでのワンポイント録音以外の用途で使う場合は注意点などありますので、購入ガイド的にお届けします。
まずは音聴いてください。
当スタジオで音響顧問をしてくれている五島昭彦氏の録音。
カントリーマンB3のステレオペアのみで録音しています。
このシンプルな構成にシンプルな音楽、これこそステレオペア録音の真髄。
本当に理想的なアコースティック録音です。
音楽家:朝比奈幸太郎 Kotaro Studio/Curanz Sounds代表
1986年神戸生まれ。
音大卒業後、ピアニストとして関西を中心に活動、その後渡欧(スウェーデン・オランダ・ドイツ)。
ドイツにてAchim Tangと共に『ピアノとコントラバスのためのソナタ』をリリースし、ケルンの名門ライブハウス:ロフトにて、ステファン・デザイアー氏よりマルチマイク技術を習得。
帰国後、ピアノソロアルバム作品制作を機に金田式DC録音の巨匠・五島昭彦氏に弟子入りし、ステレオペア録音や音響学の真髄を学ぶ。
現在はCuranz Soundsにてヒーリング音響を研究しながら、「演奏家の呼吸」まで切り取る自作マイクP-86Sを開発。
2025年よりビンテージオーディオのRevoxのレストア技術を習得し、オーディオ文化の保全継承にも尽力している。
COUNTRYMAN B3
「コスパ最高」と評判のラベリアマイク、COUNTRYMAN(カントリーマン) B3。
しかし、このマイクを単なる「安いマイク」だと思ったら大間違いです。
実は、劇団四季やブロードウェイのミュージカルなど、「失敗が許されないプロの舞台現場」で最も愛用されているのが、このB3なのです。
直径4.8mmの極小ボディ、水没しても壊れない驚異的な防水性、そしてキャップ交換による音質補正。
これだけの機能を持ちながら、上位機種(B6)や他社ハイエンド機よりも手頃な価格を実現している点は、まさに「コスパ最強」と言えるでしょう。
本記事では、B3がなぜプロに選ばれるのかを徹底解説。
さらに記事後半では、同じく極小ダイヤフラムを持ち、楽器録音・有線接続に特化した「Kotaro Studio X-86S」との比較試聴も行い、それぞれの得意分野を明らかにします。
1. COUNTRYMAN B3 が「最強」である3つの理由
B3は、現場のエンジニアが抱える「悩み」をすべて解決するために設計されています。
① 「水没」すら耐える防水性能 (IP500)
舞台では、役者の大量の汗や、演出上の雨、ヘアスプレーなどがマイクを直撃します。
B3は業界最高水準の防水・防塵性能を持っており、極端な話、水の中に落としても壊れません。
「汗で音がガサガサになる」というトラブルから解放される。これだけで、エンジニアにとっては価格以上の価値があります。
② 「どこに隠しても良い音」を作るキャップ交換
髪の中や衣装の裏にマイクを仕込むと、どうしても高音が籠もってしまいます。
B3は、先端のプラスチックキャップを交換するだけで、高域の特性(クリスプ感)を物理的に調整可能です。
EQで無理やり持ち上げるのとは違い、位相の崩れない自然な音で「隠してもクリアな声」を実現します。
③ 圧倒的なコストパフォーマンス
通常、これだけの耐久性と音質を持つプロ用ラベリアマイク(例:Sennheiser MKE 2やDPA 4060など)は、5万〜7万円クラスが相場です。
しかしB3は、その半額近い価格帯でこれらと渡り合える性能を持っています。消耗品として扱われることもあるラベリアマイクにおいて、このコスパは驚異的です。

上位機種B6と同等のサウンドとして発売されているB3はその小型性から舞台などの仕込みマイクとして定番となっています。
B6はB3よりもさらに小型。

水に強い設計になっているのでこんなことも可能とアナウンスされています。
できるよと言われても精神衛生上あんまりしたくはないですが、これだけの強さがあると大は小を兼ねるというわけで、汗や結露、雨の中など、いろんなシーンで収録できます。
こんなに柔軟なシーンで録音できるのに冒頭のジャズバンドのようにあんな繊細な録音もできるかなり驚きのマイクなんです。
ステレオペアはない
ステレオペアセットは見当たらないのでラインナップされてなさそうですので、個別で2個購入する必要があります。
もちろんメインマイクではない場合の演者さんや舞台でのモノラル使用であればいいですが、音楽収録をはじめ、録音の基本軸として、ステレオ収録は現代では必須になります。
B3を個別に2個購入することに関しては、特に特性に大きなズレはないため、マッチされてなくても大きな問題にはならないと思います。
ただ、B3は逆相なので編集方法だけは理解しておきましょう。
正相マイクとの組み合わせには注意
B3は逆相です。
なのでB3ステレオペアにてワンポイント録音する場合は全く問題ないのですが、正相マイクと組み合わせて使う場合は甚大な問題が発生する可能性もあるため注意が必要です。
解決策
逆相のB3を正相に変換する位相変換プラグ、または毎回編集で反転させてください。
【Audacity or Python?】逆相で録れたステレオ音源を「正相」に戻す、世界一簡単な方法位相変換プラグはクラシックプロ(サウンドハウスオリジナルブランド)のものもありますが、コネクタ類としてはNEUTRIKというブランドが一流ブランドで世界中から信頼も厚いですので、NEUTRIKのものがおすすめです。
もちろんミキサーやマイクアンプに位相変換機能がついている場合はそちらを使ってください。
用途など
- 無指向性ステレオペア録音。
- ステレオ補助マイクとして。
- 舞台などの仕込みマイク。
- 自作のヘッドセットなどに。
このサイズ感はもちろんお値段を考えてもコスパは非常に高いB3。
是非試してみてはいかがでしょうか。
結論:用途で選ぶ「2つの正解」
COUNTRYMAN B3は、その耐久性と隠しやすさにおいて、右に出るもののない傑作です。
もしあなたが「舞台で使う」「ワイヤレスで使う」「汗対策が必要」なら、迷わずB3を選んでください。
ゼンハイザーMKE2もおすすめではありますが、コスパの面でみると、これ以上のコスパを持つマイクはありません。
もっとシンプルで、音質に特化した選択肢があります。
水も汗も怖くない最強のタフネス。
身体に仕込むならこれ一択。
ワイヤレス送信機(TA4F等)との相性も抜群。
B3と同等の極小サイズながら、防水機構を省き「音の純度」を追求。
有線(ファンタム電源)で楽器を美しく録るなら、このコスパは最強。
過酷な現場の「お守り」なら COUNTRYMAN B3。
純粋な「音」の記録なら X-86S。
あなたの現場に最適な一本を選んでください。