MIDI

【再現VTRの音作り】Universal Audio / ビンテージサウンドを再現するプラグイン

アナログの質感というのは一体どこからくるのだろうか?

ハイレゾ音源や、DSDになればなるほどアナログに近くなってはくるが、デジタルの情報量をどんなに増やしても今のところアナログには遠く及ばない。

それは音を受容する側の人間がある種特殊なフィルターを持っているのかもしれない。

デジタル時代に移行した際は挙って高音質になると言われたものですが、今のところ、デジタルでアナログの質感を完全再現するのは不可能である、、、というよりも別の世界、別のジャンルであると考えるのが、オーディオ、またカメラの業界では通説となっている。

ならばシュミレーションしてみよう。

というわけで、過去様々なアナログエフェクト、ビンテージエフェクトが誕生してきたわけだけど、Universal Audioから10種のエフェクトを収録したプラグインエフェクト、Verve Analog Machinesがリリース。

声を使ったサンプル

テープや真空管のサチュレーション、小さいスピーカーを通したような音、高級真空管機器を通したようなリッチなサウンドなどが搭載されており、わかりやすいGUIでユーザーは迷うことなく簡単にエフェクトをかけることができます。

過去に収録したポッドキャストから1フレーズ取り出してエフェクトをかけてみます。

エフェクトなし

warmエフェクト

vintagizeエフェクト

thickenエフェクト

sweetenエフェクト

Youtubeなどのエフェクト

音楽で使うとなるとジャンルは限られてくるかと思います。

vintagize系のエフェクトは変声に使うと良いかもしれないですね。

  1. 都市伝説系Youtuber
  2. ドキュメンタリー作家
  3. 再現VTR
  4. 飛び道具

特に再現VTRのラジオ音声なんかにはぴったりじゃないでしょうか?

また、都市伝説系Youtuberも最近こういうエフェクトよく使っているのを見かけますよね。

Logicや他のDAWソフトなどには似たようなプラグインがすでに入っていることが多いですが、Universal AudioのVerve Analog Machinesは確かに、ビンテージ感が強めな印象があります。

気になる方は是非使ってみてください。

こうたろう

音大を卒業後ピアニストとして活動。日本で活動後北欧スウェーデンへ。 アーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。 その後ドイツ・ケルンに渡りAchim Tangと共にアルバム作品制作。 帰国後、金田式DC録音の第一人者:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入り。 独立後音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現:Kotaro Studio)」を結成。 タンゴやクラシックなどアコースティック音楽作品を多数プロデュース。 大阪ベンチャー研究会にて『芸術家皆起業論~変化する社会の中、芸術家で在り続けるために』を講演。 その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。 村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。 祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。 現在はKotaro Studioにて『あなたのためのアートスタジオ』音と絵をテーマに芸術家として活動中。 2023年より誰かのための癒しの場所『Curanz Sounds』をプロデュース。