Bluesound「PULSE M」――360°に音を広げるOmni-Hybridドライバ搭載スピーカーの実力とは?

ワイヤレススピーカー市場は多彩な選択肢がありますが、「部屋のどこでも同じように心地よく音楽が聴ける」という体験を実現した製品はそう多くありません。

カナダのハイファイブランド Bluesound が送り出すストリーミングスピーカー「PULSE M」は、独自の Omni-Hybrid™ドライバを搭載し、360°全方位に広がる音場を実現することを最大の特徴としています。

今回は、そのメーカー背景、特徴、使い勝手、メリット・デメリットを整理してご紹介します。

Bluesoundとは?(メーカー背景)

Bluesoundは、NADやPSBを擁するLenbrookグループのオーディオブランドです。
ハイレゾ音源のストリーミング再生を可能にするBluOSプラットフォームを核に、「ハイファイ志向のマルチルームオーディオ」を提案。

2023年にはMQAの資産を取得し、ハイレゾ再生や最新コーデック開発を継続するなど、オーディオ専業ブランドらしい真摯な姿勢を貫いています。

PULSE Mの特徴

1. Omni-Hybrid™ドライバで360°音場

  • 5.25インチ上向きウーファー
  • 0.75インチツイーター×2(45°オフセット配置)
  • 上部の反射板で高域を全方位に拡散

これにより、部屋のどこにいてもふわっと広がる自然な音場を楽しめます。

リビングや作業部屋で“ながら聴き”するユーザーに特に向いています。

2. 高品位アンプ&ハイレゾ対応

  • 80W DSPアンプ(ウーファー50W+ツイーター15W×2)
  • 再生周波数 60Hz〜20kHz(±1.5dB)
  • 24bit/192kHz再生/MQA対応

コンパクトサイズながら、余裕ある出力と高解像度サウンドを両立。

3. 多彩な接続性

  • Wi-Fi 5 / Gigabit Ethernet
  • AirPlay 2 / Spotify Connect / TIDAL Connect / Roon Ready
  • aptX HD Bluetooth(送受信対応)
  • 3.5mmコンボ入力(光/アナログ)/USB-A/ヘッドホン出力

有線・無線ともに柔軟。特にBluetooth送信でワイヤレスヘッドホン直結できるのは便利です。

4. 拡張性

  • 2台でステレオペア
  • リアスピーカーとしてホームシアター参加
  • 専用アクセサリ:WM230壁掛け/FS230スタンド

将来的にシステムを拡張できる余地が大きいのも魅力。

日本発売情報

  • 発売日:2025年9月1日予定
  • 価格:税込143,000円前後(税抜130,000円前後)
  • カラバリ:サテンブラック/サテンホワイト

メリット・デメリットまとめ

メリット

  • 部屋全体を包み込む広がりのある音
  • ハイレゾ/MQA/Roon Readyなどピュア寄り機能
  • アプリ操作性が高くマルチサービス横断に便利

デメリット

  • “定位の鋭さ”は前方放射型スピーカーに及ばない場合あり
  • 低域はサイズ相応で迫力重視ならサブウーファー追加推奨
  • 価格はややプレミアム。コスパ感は人による

こんな人におすすめ!

  • 広がりあるBGM再生を求める方(作業・家事・リビング向き)
  • 有線入力やRoon対応など柔軟性を重視する方
  • 将来的にホームシアターやサラウンド拡張を考えている方