【2026年最新版】ElevenLabs完全バイブル – 音声生成AIおすすめ〜サンプル多数あり

音声生成AIの進化は日進月歩。
日々新しい機能、新しい性能、新しい音質へと進化していっています。

プラットフォームも多数あり、日本語に特化したものなど様々ありますので、総合ランキングはこちらの記事で参照してください。

【2026年最新版】音声生成AIサービスおすすめランキング

個人的にはElevenLabsがクオリティー、総合力含めてかなり使いやすいと感じたので、今回はElevenLabsにスポットを当てて紹介していきましょう。

ElevenLabsとは

ElevenLabsは、最先端の人工知能技術を用いて、テキストから自然な音声を生成するプラットフォームです。

数分間のサンプル音声から本人と見分けがつかないほどリアルな音声クローンを作成できることが特徴で、29言語に対応しています。

また、リアルタイム音声変換やAPIによる他サービスとの統合にも対応しており、月額5ドルからのリーズナブルな料金で利用できます。

ElevenLabsが支持される理由

  • 超高品質な音声クローン生成:人間の抑揚やイントネーションを忠実に再現でき、自然なナレーションや音声合成が可能です。
  • 多言語対応:29言語に対応した音声生成機能を備えており、グローバル向けのコンテンツ制作に便利です。
  • リアルタイム音声変換機能:入力したテキストを即座に音声化でき、ストリーミング用途にも利用できます。
  • API連携:APIを利用することで、自社アプリやワークフローに組み込んで自動化が可能です。
  • Voice Design機能:感情やアクセント、トーンを細かく調整できるため、キャラクターに合わせた声づくりが容易です。

サービスラインナップと機能

ElevenLabsは、音声生成に関連する機能を大きく3つのカテゴリに分けて提供しています。

クリエイティブ機能

  • Speech:テキストを音声に変換する基本機能。数クリックでナレーションを生成できます。
  • Voices:既存の音声モデルから選択するだけでなく、ユーザー自身の声を基にカスタム音声モデルを作成できます。
  • Sound Effect:動画から効果音を自動生成し、映像制作やポッドキャストに活用できます。

ワークフロー機能

  • Projects:長文の書籍やスクリプトを効率的に音声コンテンツに変換するプロジェクト管理機能です。
  • Voiceover Studio (Beta):動画のナレーション制作を効率化するツールで、シーンごとに声の設定を調整できます。
  • Dubbing Studio:多言語への自動ダビング機能。オリジナルのタイミングやトーンを維持したまま、複数言語に吹き替えます。
  • Audio Native:記事やウェブコンテンツを音声化して配信する機能で、ブログやニュースサイトに最適です。

ツール機能

  • Voiceover Isolator:既存音声から不要なノイズや背景音を除去し、クリアなナレーションを作成します。

料金プラン

ElevenLabsは、個人から企業まで幅広く対応したプランを提供しています。

以下は代表的な月額プランの概要です。

プラン名月額料金含まれるクレジット (高品質テキスト読み上げ)主な機能
無料プラン$010kクレジット/月(約10分)テキスト読み上げ、音声テキスト変換、音楽、エージェント、スタジオ、自動吹き替え、APIアクセス。ただし商用ライセンスなし。
スターター$530kクレジット/月(約30分)無料プランの全機能に加え、商用ライセンス、インスタントボイスクローン、スタジオでの20プロジェクト、ダビングスタジオ、ソーシャルメディア・広告での音楽使用。
クリエイター月額$11 (初月は50%オフで$11)100kクレジット/月(約100分)スタータープランに加えてプロフェッショナルボイスクローン、追加クレジットの従量課金、192kbpsの高音質出力など。
プロ$99500kクレジット/月(約500分)クリエータープランの機能に加えてAPI経由での44.1kHz PCM出力が可能。
スケール$3302Mクレジット/月(約2,000分)プロプランの機能に加えてマルチシートワークスペースが利用可能。
ビジネス$1,32011Mクレジット/月(約11,000分)スケールプランに加えて低遅延TTSや複数のプロフェッショナルボイスクローンが使える、企業向けの大規模プラン。
エンタープライズカスタムカスタムビジネスプランの全機能に加え、カスタムクレジット数、SSOやHIPAA対応、無制限の同時実行など、企業向けの柔軟なプラン。

価格はドル建てであり、為替変動により円換算額は変動します。

使い方ガイド

ElevenLabsの基本的な利用手順は以下の通りです。

  1. アカウント作成 – 公式サイトでアカウントを作成し、Googleアカウントと連携することもできます。
  2. プラン選択 – 無料プランから始め、必要に応じて有料プランへアップグレードします。
  3. 音声生成 – テキストを入力し、希望の音声モデルを選択して「Generate Speech」をクリックします。
  4. カスタム音声の作成 – Voicesメニューから「Add a new voice」を選び、約30秒の音声サンプルをアップロードまたは録音してクローン音声を生成します。
  5. 上級機能 – SSMLを用いた感情制御、長文の自動分割、APIによるバッチ処理やリアルタイム生成などにより、より高度な音声制作が可能です。

クリエイティブプラットフォーム vs エージェントプラットフォーム(Agents)の違い

上のタブからモードを選択することができます。
まず、どちらのプラットフォームが何を目的としているのか、その違いを把握しておきましょう。

項目クリエイティブプラットフォームエージェントプラットフォーム(Agents)
主な用途テキスト→音声、音声クローン、ナレーション、オーディオブック、動画用音声、吹き替えなど「制作/生成」用途が中心。ユーザーと対話可能な音声エージェント(チャット+音声)を構築・デプロイ・運用する「対話/応答」用途が中心。
主な機能高品質TTS(Text-to-Speech)、音声クローン、ボイスデザイン、効果音生成、吹き替え、多言語対応など。Speech-to-Text(音声を文字化)+LLM(言語モデル)+TTS(音声出力)の統合、対話ワークフロー、ツール連携、知識ベース活用、チャット&音声応答、電話/ウェブ/アプリ展開。
想定ユーザー/シーンクリエイター、動画/音声コンテンツ制作者、ポッドキャスター、オーディオブック制作者など。コールセンター、自動応答システム、教育アシスタント、ゲームのNPC、チャット+音声対応AIアシスタントなど、運用・サービス展開側。
技術構成の違い主に「テキスト→高品質音声」「音声クローン」など生成にフォーカス。「聞く・理解する・話す」までを一気通貫で行える対話プラットフォーム。音声認識+言語理解+音声出力+ワークフロー管理。 例:説明に「Speech to Text (the ears)、LLM (the brain)、Text to Speech (the voice)」と記載あり。
運用/スケール面の設計生成用途なので、音声ファイルを書き出したり動画に使ったりという「静的な制作」が多い。高頻度/リアルタイム/対話型の用途を想定。マルチチャネル(電話・ウェブ・アプリ)、ワークフロー/モニタリング/分析機能を備える。

つまり、ざっくり言えば:

  • クリエイティブプラットフォーム=「音声を“作る”ためのツール群」
  • エージェントプラットフォーム(Agents)=「音声で“会話・応答”するAIを構築・運用するためのツール群」

記事ではこのような整理を冒頭で示すと、読者にとって理解しやすくなります。

エージェントプラットフォーム(ElevenLabs Agents)の機能解説

続いて、Agentsプラットフォームが提供する主な機能・特徴をもう少し詳細に解説します。

基本構成(音声エージェントの3つの要素)

Agentsは以下のパイプラインを持っています。

  • Speech to Text (STT):ユーザーの音声入力をテキスト化
  • LLM(Large Language Model):テキストを理解・処理し、応答を生成
  • Text to Speech (TTS):応答テキストを自然な音声で出力

この3つを統合して「音声で話しかけて返事をしてくれるAIエージェント」が実現できます。

何に使うの?対応シーン・具体例

利用者層想定される使い方具体例
🎮 ゲーム開発者NPC(ノンプレイヤーキャラクター)にAI会話機能を持たせるプレイヤーが話しかけると返答するAIキャラクター
🧑‍🏫 教育・トレーニング分野AI講師・チューター・面接練習相手英会話練習相手や、プレゼン練習AIコーチ
📞 カスタマーサポート企業音声自動応答・顧客対応ボット音声で問い合わせに答えるAIサポート
🧑‍🎤 クリエイター・YouTuber音声キャラクターやナレーションAIを会話化YouTubeで視聴者と話す“AI司会者”
🧍‍♂️ 個人利用者・研究者パーソナルアシスタント、実験用AISiriのような自分専用の音声AI

これらは公式ブログでも紹介されています。 ElevenLabs+1

おすすめのユーザーと活用シーン

ElevenLabsは幅広い用途で活躍します。特に以下のようなユーザーにおすすめです。

  • 動画クリエイター・YouTuber – ナレーションやキャラクターボイスの制作が簡単になり、多言語展開にも対応できます。
  • ポッドキャスター – 高品質なナレーションを手軽に生成し、多言語版ポッドキャストを配信できます。
  • オーディオブック出版社 – 書籍を短時間で音声化でき、複数言語版を効率的に制作できます。
  • 教育機関・EdTech企業 – AIアシスタントや教材のナレーションを個別にカスタマイズし、学習者に合わせたコンテンツを提供できます。
  • ビジネス/企業 – 多言語カスタマーサポートや社内トレーニングに利用でき、24時間のサポート提供や研修資料の効率化を実現します。
  • 個人ユーザー – ブログ記事の朗読やSNSコンテンツの音声化など、自分のブランドを音声で発信したい人に最適です。

他の音声生成AIとの比較と差別化ポイント

AI音声ツールは多数存在しますが、ElevenLabsは特に音声品質とカスタマイズ性で優れています。

AI音声技術比較サイトによると、ElevenLabsは少量の音声サンプルから本人と見分けがつかないほどのリアルな音声クローンを生成できると評価されています。

一方、他サービスは日本語の声質の安定性や言語カバレッジで優れている場合もありますが、自然さや感情表現ではElevenLabsが強みを持ちます。

ElevenLabs完全ガイドの記事でも、言語カバレッジやスケーラビリティ、エコシステム連携に改善の余地があると指摘されています。

他サービスとの簡易比較

  • Lovo.ai – 500以上の音声モデルと100以上の言語に対応し、コストパフォーマンスが高い。
    豊富な感情表現が特徴。
  • Murf.ai – プロ品質のナレーション制作に特化し、120以上の音声モデルと高度なカスタマイズが可能。
    企業向けにも適している。
  • PlayHT / Listnr / Voicebox – 超多言語・多アクセント対応の汎用型AI音声生成サービス。リアルタイムストリーミングやポッドキャスト特化機能を備える。
  • Respeecher – 映画やゲームでの超高精度な音声クローンに特化した企業で、故人の声の復元など独特の技術を提供。

ElevenLabsはこれらのサービスに比べ、リアルさと感情表現の精密さで一歩抜きん出ています。

逆に、言語数や大規模インフラの面では他サービスが優位な場合もあるため、用途に応じて使い分けると良いでしょう。

まとめ

ElevenLabsは、高度なAI音声生成技術により、人間と区別がつかないナレーションを実現する革新的なサービスです。

多言語対応や感情表現のカスタマイズが強力で、コンテンツ制作やビジネス支援に活用できます。

無料プランから始められるので、まずは試してみて、あなたのプロジェクトに合ったプランを選びましょう。