EARTHWORKS QTC30 龍笛ソロ & 室内楽&ピアノソロでの音質チェック

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執筆:こうたろう / 音楽家・宗教文化研究家

音楽大学で民族音楽を研究。
卒業後ピアニストとして活動。
インプロビゼーション哲学の研究のため北欧スウェーデンへ。

ドイツにて民族音楽研究家のAchim Tangと共同作品を制作リリース。
ドイツでStephan Schneider、日本で金田式DC録音の五島昭彦氏から音響学を学ぶ。

録音エンジニアとして独立し、芸術工房Pinocoaを結成。
オーストリア、アルゼンチンなど国内外の様々なアーティストをプロデュース。

現在はヒーリング音響を研究するCuranz Soundsを立ち上げ、世界中に愛と調和の周波数を発信中。

EARTHWORKS(アースワークス)は、1979年にデヴィッド・ブラックマー氏によって設立されました。

レコーディングマイク、測定用マイクなどを手掛ける、アメリカのオーディオメーカーです。

アメリカ発のマイクロフォンメーカーということで、多くのジャズミュージシャンが愛用していることでも有名です。

そんなアースワークスの音質チェックを紹介!

一般向けマイク

QTC30は他にもQTC40,QTC50とシリーズがある中で、サードラインの位置づけになります。

2022年(8月)時点では価格が大幅に改定されており、QTC30も40も価格差がほぼなくなっていますので、現時点で購入するのであればQTC40が絶対にお得です。

 EARTHWORKS ( アースワークス ) / QTC40MATCED PAIR をサウンドハウスでみてみる
ポイント

QTC50は30と比較すると全くの別物、40と比較してもお値段が張るだけあると言えるレベルなので、QTCを気合いの一本として選択する場合は、やはりQTC50がベストだと思います。

音質チェック

ここからは実際に音質をチェックしていきましょう。

QTCらしさを存分に活かした音響になるように工夫されています。

DPA 4006 + RME Fireface UC + YAMAHA CFⅢ

現場の写真:ガラス張りのホールです。
ジャズスタンダードナンバー

こちらの収録は同じ現場にて同時にMKE2とDPA4006のマイクロフォンでも収録しています。

レコーダーが違っていたりと、厳格な比較音源とはいきませんでしたが、是非聴き比べてみてください。

Hulu

Piano + Cello + CL教会録音

Piano + ソプラノ歌手 教会録音

ポイントマイクアンプはZOOM F4のものを使用。
現在(2022年8月時点)だとF6やF3などもおすすめです。

こちらの教会収録の分は以下の記事で指向性マイクKM184の音源を掲載していますので、是非比較試聴してみてください。

龍笛ソロ:吉備楽

意外でしたが、日本の古楽器などとの相性はいいように感じました。

他に笙の収録などをしましたが、やはり笙などの空間を演出する楽器には無指向性マイクが合いますよね。

QTC30

QTC30の次にKM184も聞いてみてください。

KM184

まとめ

生産ロットによって、木箱のものと、プラケースのものと違うそうです。

木箱の場合は高級感がありますが、持ち運びに苦労しますし、プラケースは高級感は劣りますが携帯に便利です。

購入の際は木箱かプラケースかどちらの発送になるか、必ず販売店に確認しましょう。

QTC30のポイント

QTC無指向性フラッグシップマイクロフォンの中でも最も安価で入手できるモデル。
音は間違いなくQTCクオリティー。
無指向性の中でもセッティング次第で音が化ける可能性を秘めたシリーズの真髄をお手軽価格で体験できます。

QTC30ステレオペアの価格比較

QTC40のポイント

フラッグシップシリーズの中では中間に位置するQTC40は30と比較しても圧倒的な音の差があるため、少し高くてもそれだけの価値は十分にあります。
ジャズサキソフォーンのブランフォードマルサリスもこのQTC40が好みであるという噂を聞いたこともあるほど、確かにサキソフォーンの音とかなりマッチするように感じます。
サックスをよく録音する方やサックス奏者の方はかなり有力な選択肢となります。

QTC40ステレオペアの価格比較

QTC50のポイント

フラッグシップシリーズの中では頂点に君臨するQTC50
お値段しっかり、音質もしっかりです。
ただし、この辺りにお値段になってくるとDPAやショップスなど他の選択肢も十分に考慮するべきで、QTCの音質に対して、自分はどこに惚れているのか?じっくり検討する必要があります。
QTCの音に惚れているのであれば一生涯のパートナーともなりえる存在です。

QTC50ステレオペアの価格比較

音質の特徴としては、滑らかなヌメりのあるQTC音質。

好き嫌いがはっきりと分かれる音質ではあります。

はまれば最高だし、好みに合わなければ取り扱いが難しいマイクロフォンとなります。