【保存版】WAV?FLAC?MP3?何を選べばいいの?

みなさんは音楽は購入派?サブスク派?

実は最近サブスク疲れ・・・のような現象が若い世代でブームとなっているようです。

サブスクはやっぱり手元に残らない、音楽を聴くためには毎月必ずお金が発生するというまさにプラットフォームに縛られたような気分が窮屈だと感じる人も少なくないようです。

みなさんはいかがでしょうか?

この記事ではそんなサブスク疲れをし、音楽を購入したい人のためのガイドです。

サブスクよりも音楽購入の方がいい理由の一つに高音質があります。

サブスクの配信だといい音!といっていても、実はかなり圧縮されているんです。
Amazonミュージックの高額なプランだと高音質をローカル環境で視聴できるようになっていたりしますが、やはりそれも指定のアプリで、かつ最近もプライムの仕様変更が続いていますが、月額料金自体もいつ変更になるかわかりませんし、この不安定かつ上昇し続ける物価状況では値上がりし続けることが予想されます。

筆者のおすすめはやはり音楽は買う!

じゃあどんなファイルを買えば音質がいいのか?
じっくり見ていきましょう。

Profile

この記事を担当:こうたろう

1986年生まれ
音大卒業後日本、スウェーデン、ドイツにて音楽活動
ドイツで「ピアノとコントラバスのためのソナタ」をリリースし、ステファン・デザイアーからマルチマイクREC技術を学び帰国
金田式DC録音のスタジオにて音響学を学ぶ
独立後芸術工房Pinocoaを結成しアルゼンチンタンゴ音楽を専門にプロデュース
その後写真・映像スタジオで音響担当を経験し、写真を学ぶ
現在はヒーリングサウンド専門の音楽ブランド[Curanz Sounds]を立ち上げ、ピアニスト, 音響エンジニア, マルチメディアクリエーターとして活動中
当サイトでは音響エンジニアとしての経験、写真スタジオで学んだ経験を活かし、制作機材の解説や紹介をしています。
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まずはざっくり3つに分けよう

分類特徴フォーマット例
非圧縮音の情報をそのまま保存WAV
可逆圧縮音質を保ちつつサイズを小さくFLAC, ALAC
非可逆圧縮音の一部を削って軽量化MP3, AAC, OGG Vorbis

もしも、WAVか、FLAC, ALACで悩んでいるなら、FLAC, ALACでも十分かもしれません。
WAVはどちらかというと、私たちエンジニアがマスタリングや編集をしたりする際に同業者とやり取りするフォーマット。

もちろん音質はいいので、選択してもいいですが、FLAC, ALACだとファイルサイズが圧縮できるのでスマホの容量を圧迫せずに済みます。

よく使われる6つのフォーマット比較表

フォーマット圧縮音質サイズ対応機器備考
WAVなし◎(最高)ほぼすべて編集・録音・CD制作向け
FLAC可逆圧縮◎(WAVと同等)一部機種不可高音質+タグ管理に優れる
ALAC可逆圧縮Apple製品向けiTunes・iPhoneと好相性
MP3非可逆圧縮△〜◯すべて古くから使われる軽量形式
AAC非可逆圧縮◯(MP3より上)スマホ・Appleストリーミングでよく使われる
OGG Vorbis非可逆圧縮一部対応FLACと同じ開発元・オープン

MP3は誰でも聞いたことがあるかもしれません。

かなり昔からある古いフォーマットであり、いろんなソフトやアプリに対しての互換性は抜群です。

自作でアプリを作ったりしている方もまずはMP3で動くかテストしているのではないでしょうか。

MP3は160kbpsと320kbpsとがあり、一般的にMP3というと、前者を指しますが、後者の320kbpsは音質がかなりいいです。

もしも購入の際に選べるのであればMP3 / 320kbpsにしましょう。

筆者が運営する音楽レーベル Curazn Soundsでは誰でもどんなアプリでも再生できて、かつ音質がいいMP3 / 320kbpsになっています。

どれを選べばいい?シーン別おすすめガイド

あなたの用途おすすめフォーマット理由
高音質で保存・アーカイブしたいFLAC / WAV音の劣化なし・元の音をそのまま残せる
Apple製品で管理したいALAC / AACiTunesやiPhoneと高い互換性
スマホで聴く・たくさん持ち運びたいAAC / MP3軽量で扱いやすい
YouTubeや動画素材に使いたいMP3(320kbps)高音質と軽さのバランスが取れている

高音質での保存、アーカイブ目的だと最近は1bitのDSDというフォーマットがあります。
こちらは2025年時点では一般的にほとんど使う機会がないですし、特別なDACが必要になってきます。

この辺りについて知りたい方は、音楽家・オーディオマニアを目指す方々向けのオーディオアカデミーのサイトへ遊びにきてください。

スタジオのサブサイト「オーディオアカデミー」

圧縮って音が悪くなるの?可逆 vs 非可逆の考え方

  • 可逆圧縮(FLAC・ALAC)
     → 「音の情報を一時的に圧縮しても、再生時に元に戻る」=音質は一切劣化しない
  • 非可逆圧縮(MP3・AACなど)
     → 「人間の耳に聞こえにくい部分を削る」=ファイルは軽いが、音質は少し落ちる

日常使いでは違いが分かりにくいですが、高音質なスピーカーやヘッドホンを使えば違いを感じることもあります

しかし、MP3の320kbpsくらいのレベルになってくると私たちでもかなり集中して聴かないとCD音質(44.1khz / 16bit)と違いがわからなかったりします。

CD音質、CD音質よりちょっと上くらいでOKという方はMP3 320kbpsで十分だと思います。

音楽を購入するときのチェックポイント

  • ダウンロード形式が選べるサイトでは、用途に合った形式を選ぶ
  • 再生環境(スマホ・オーディオ・Apple製品など)に合わせる
  • 容量に余裕があるなら、FLACなどの高音質形式をおすすめ
  • 迷ったらMP3 / 320kbpsでOK

よくある質問(FAQ)

Q. MP3とAACはどちらが良いですか?
→ 同じビットレートならAACのほうが音質が良い(新しいフォーマット)とされています。

Q. WAVって最高音質なのに、なぜあまり使われないの?
→ ファイルサイズが大きく、タグ管理やスマホ対応に弱いからです。

Q. FLACとMP3の違いって聴いてわかる?
→ 高音質な再生環境や音源によっては違いがわかることもありますが、日常利用では気づかない人も多いです。

まとめ:あなたにぴったりの音楽フォーマットを選ぼう!

音楽フォーマットを正しく選べば、音楽ライフはもっと快適で楽しくなります。

  • 音にこだわるなら:FLAC / WAV
  • Apple製品中心なら:ALAC / AAC
  • 軽くて便利さ重視なら:AAC / MP3

音楽を「どう聴くか」「どこで楽しむか」によって、ベストなフォーマットを選んでいきましょう!