【超簡単解説】レコードの聞き方を初心者向けにやさしく伝授
この記事の目次
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この記事ではあなたのこんなお悩みを解決します!
- レコードが家にあるんだけど、どうやって聞けば良いかわからない。
- 最近発売されてるレコード盤って何?レコードなの?
- レコードプレーヤーを買ったのに音が鳴らない。
- アナログの世界を堪能してみたい。
レコードはどこで買うの?!
レコードはどこにいったら売ってるの?
結論次の4箇所がおすすめ!
- ヤフオクやメルカリなどのオークションサイト
- 街の中古レコードショップ
- amazonなどでレコード盤を探す
- 音楽好きな親戚のおじちゃんにもらう
基本的には中古で探すのがおすすめ。
これは後述しますが、音質を追求するためなんです。
最近だとamazonでもレコード盤というのが発売されています。
ただし、これは思わぬ落とし穴があるため解説をしっかりと読んでくださいね!
街の中古レコードショップなんかにいくと、大量に置いてあったり、とんでもない掘り出し物が見つかったりします。
アナログですので、商品そのものの状態はやっぱりみてみないとわからない。
中にはほぼ未開封のものまで状態は様々です。
レコード購入3つの注意点
中古で購入する際、amazonで新しく購入する際、それぞれ注意点がありますが、まずはレコード制作の過程を知っておいてください。
この原理原則を知っていると、自分の目的にあったレコードはどれなのか?がわかりますので、ちょっとだけ小難しい話もするのですが、レコードを趣味にするために是非マスターしてくださいね。
1、アナログレコードの作り方
アナログ時代のレコード制作の手順を確認しましょう。
本当にざっくりで申し訳ないですが、通常はこんな具合。
マルチトラックテープレコーダーで録音!
こんなやつですね。
この元音源をミキサーにかけてマスターテープを作成します。
そのマスターテープをカッティングマシーンというものでカッティングしてレコードが完成するわけです。
オーディオの専門スタジオなので一応厳密に違いを解説します。
現代ではDDPなどを総称してマスターファイルやマスターデータなどといったりしますが、アナログ時代はマスターテープとはレーベルが保管するまさに主しか持たないテープのこと。
ここからレコードにカッティングするためにはマザーテープと呼ばれるマスターテープからコピーされたものを使っていました。
後述しますリマスタリングというのもマスターテープからと言っていますが、厳密にはマザーテープから起こしています。
厳密な意味でのマスターテープが世の中に出回ることは基本的にはありません。
つまり、演奏&パフォーマンスから発信された音はそのまま、アナログのままテープレコーダーに記録され、アナログのままミキサーにかけられ、アナログのままマスターテープが完成し、アナログレコードがカッティングされます。
制作工程全てがアナログ。
そのため、マスターテープは劣化します。
保管状態にもよりますが、数十年も経てば確実に音は劣化します。
全部がアナログだから、本当に純粋にアナログを楽しみたいというのであればこの工程で作られた昔々に制作されたレコードを中古で購入するのがおすすめ!
2、現代で制作されたレコード盤の落とし穴
アナログレコードの制作過程をみていただきましたが、次は現代で制作されるレコード盤について知っておいてください。
先ほどのすべての工程でアナログ制作される昔のレコードに比べて、現代のレコード制作は少々複雑です。
これまで複雑な工程をざっくりとですがこのような感じ。
ADCと書いてあるのが、アナログ・デジタル・コンバーターというパーツで、アナログの音をデジタルに変換します。
これはフーリエ変換といいますが、このADCというパーツの性能によって96khz、192khz、より高音質なハイレゾ録音など様々な音質面でのクオリティーが決まります。
理論上は先述したすべてアナログで制作するレコードというのはデジタル換算ではDSDよりも音質が上ということになります。(厳密な比較は不可能)
つまり通常このADCに一度通した音というのは、すでに先述のアナログレコードよりは音質が落ちるということになるわけです。(というよりもアナログではない)
デジタルに変換された後、デジタルでミックスされ、マスタリングされます。
これはこれでちゃんとメリットがあって、やっぱり劣化しない・・・という点。
デジタルは一度そのクオリティーを確定すると、データ情報が破損しない限りクオリティーが落ちることはありません。
その後マスターファイルとしてDDPファイル(通常はエンジニアしか使わない形式)を作成し、CDや配信の際にプロデューサーとやりとりします。
レコードを制作する場合は当然DDPファイルを書き込むことはできませんから、もう一度デジタル情報からDAC(デジタル・アナログコンバーター)にかけてアナログの『音』に戻す必要があるんですね。
それをレコードとしてカットしていきます。
ここがとても重要なのですが、通常現代の録音エンジニアでもこのADC,DACというのはとても重要視しており、マイクアンプの次に音のクオリティーに直結する部分なわけです。
ですので、現代のデジタル録音されたレコード盤を購入する際はこのADCの部分DACの部分がどうなっているか不透明な場合、先述の宇多田ヒカルさんのレビュー欄にもありましたが、『アナログ的な感じが無いような?』音になってしまうわけです。
3、デジタルリマスター音源を知る
レコードを探していると、たまに見かけますが、デジタルリマスター音源というのがあります。
通常デジタルリマスターと言えば、CDになって発売されるわけですが、どういう理屈なのか、デジタルリマスター音源のレコード盤というのを見かけたことがあります。
デジタルリマスターとはそもそもなんでしょうか?
アナログレコードの作り方でお届けしたように、アナログレコードを作る際は通常すべての工程でアナログが確保されています。
それは事実上DSDよりもはるかに高音質であるメリットがある一方、唯一といっていいデメリットが劣化。
アナログである以上諸行無常・・・劣化はさけられません。
その昔、アナログで制作されたテープを2、現代で制作されたレコード盤の落とし穴で解説したようにADCでデジタル化し、ミックス&マスタリング、つまりリマスターとはリマスタリングのこと。
それをそのままDDPファイルからCDにプレスすると、見事もう劣化しないデジタル作品の出来上がりになります。
それを2、現代で制作されたレコード盤の落とし穴のように再びDACでアナログに戻してレコードにすると昔の音源をデジタルリマスターしたアナログレコードという、なんとも不思議な商品が出来上がるわけです。
写真で例えるならフィルムがあるのに一度デジタルスキャンして、そしてまたプリントするという感覚かな?!
3つの注意点まとめ
こういった事情があるため、アナログ本来の音、質感を楽しみたいのであればアナログ制作時代にすべてアナログ工程で制作されたレコードがおすすめ!
ただし、やっぱり実際に盤が回っているとか、所有感とか、そういう雰囲気や感覚を重視する方は2、3、の事情を理解した上でレコード盤を購入するのがいいですね!
おすすめのレコードプレーヤー
プレーヤーを買っても音がならない理由
レコードプレイヤーと一言にいってもレコードを聴くためにはそれはそれはピンからキリまで機材が必要になります。
主に4点。
- レコードプレーヤー
- フォノイコライザー
- アンプ
- スピーカー
この4点がそれぞれピンからキリまで。
実はこの4点はどれか一つがかけてもレコードを再生することはできません。
そしてこの4点が一つのデバイスにセットになったものから、『レコードプレーヤー+フォノイコライザ』と『アンプ+スピーカー』と2点で収まるセットまで様々です。
マニア度マックスまで上がると、レコードプレーヤーを回転させるためのモーターを別で用意したり、アンプに給電するための電柱を立てちゃう方まで様々です。
本日は初心者向けの解説記事ですので、初心者におすすめのレコードプレーヤーを中心にピックアップしますね!
ION Audioレコードプレーヤー スピーカー内蔵
- 昔買ったレコードを久しぶりに聴きたい
- 親戚のおじさんがレコードくれたから再生したい
- とりあえずレコード再生ってどんなものか知りたい
- この記事の解説2、3を理解している
こんな方におすすめです。
本機とレコードがあれば音質などにこだわりがなければとりあえずレコードが視聴できます。
RCA出力端子も付いていて、RCA入力端子があるスピーカーなどがあればそのまま再生できます。
とりあえず再生したいレコードがあるとき、どんなものか知りたい初心者にはおすすめのモデル。
デノン Denon DP-29F
- 昔買ったレコードを久しぶりに聴きたい
- 初心者だけど長期的な趣味にしたい
- スピーカーは持っている
- この記事での1、のアナログの本質も楽しみたい
こんな方におすすめです。
こちらは初心者向けですが、フォノイコライザー内蔵モデルであり、他に必要なものは、アンプとスピーカー。
アンプ内蔵のスピーカーであればRCA(赤と白の線)をそのまま繋げれば視聴できます。
また、ステレオコンボなどをお持ちの方であれば、3.5mmステレオオーディオイン端子へ接続
RCA→3.5mm変換プラグを使って接続することも可能。
交換針も販売されているので、中長期的にレコードを趣味にしたいけど、いきなり高級機は・・・という方にぴったりです。
スピーカーは初心者にはアンプ内蔵モデルがおすすめ。
例えばこういうやつならRCAケーブルから基本的に直差しで視聴できます。
MACKIE ( マッキー ) / CR3-X マルチメディアモニタースピーカー をサウンドハウスでチェックTRSやTSケーブルに変換して使うこともできますし、フォノイコライザーをオフにしてセッティングすることもできますので、デノン Denon DP-29Fなら中級者でも充分に楽しめるはず。
HOFEINZ 天然木材 蓄音機 純銅ホーン
- 昔買ったレコードを久しぶりに聴きたい
- 小規模の喫茶店など店舗経営をされている方
- インテリア重視の方
- レトロが好き
こんな方におすすめです。
なによりデザイン性が高すぎて、デザインしか意識が向きませんよね。
FMラジオをはじめUSBからハイレゾ音源を再生することもできるようですので、店舗経営の方もインテリアとして雰囲気作りにぴったり。
ちなみに営業目的でレコードを再生することはジャスラックの契約なしにできないので注意してください。
営業目的でクラシック音源を再生するならKotaro Studioの店舗経営者様向けの癒しの432hz調整のクラシックハイレゾ音源』をお使いください。
ジャスラックの契約をクリアにした店舗経営者様向け癒しのBGM
より高度なシステム?!
さて、ここはKotaro Studio の得意なところ。
本日ご紹介した記事内の情報は初心者向けの記事になります。
レコード再生に関してはKotaro Studio の音響顧問、五島昭彦氏にインタビューしながらマニア向けの記事も今後出していきます。
五島先生に尋ねると、金田式DCアンプで再生しなさいと言われそうですので、市販品で・・・レクチャーしてもらうようにお願いしておきます。
是非Kotaro Studio をブックマークしておいてくださいね。
では。
追記:おしゃれなシステム提案
このように内蔵フォノプリアンプが搭載されたスピーカーなども出ていますので、非常にシンプルに配線し、レコードを気軽に楽しむこともできるようになっています。
カナダのオーディオメーカーKantoの詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。