【2026年版】吹奏楽・合唱を高音質で録音するマイク配置とおすすめ機材まとめ
この記事の目次
吹奏楽や合唱の録音で、こんな経験はありませんか?
- 音がこもって全体がよく聞こえない
- 強弱の差が大きすぎて、盛り上がる部分で音割れしてしまう
- マイクをどこに置けばいいのか分からない
せっかくの演奏を記録しようと思っても、「なんだかプロが録音したみたいにきれいに録れない…」と悩む方はとても多いのです。
でも安心してください。
実は、マイクの配置とレコーダーの選び方さえ知っていれば、初心者でも驚くほど高音質な録音が可能です。
この記事では
🎵 2025年最新版のおすすめレコーダーと最高のマイク
🎵 吹奏楽・合唱に最適なマイク配置のコツ
🎵 初心者でも失敗しないセッティング例
を、わかりやすく整理してご紹介します。
「演奏の感動をそのまま残したい」
「指導や練習の振り返りに、もっとクリアな音が欲しい」
「録音業者に依頼する予算を削減したい」
そんな吹奏楽や合唱の関係者の方にこそ、ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。
この記事を担当:朝比奈幸太郎
1986年生まれ
音大卒業後日本、スウェーデン、ドイツにて音楽活動
ドイツで「ピアノとコントラバスのためのソナタ」をリリースし、ステファン・デザイアーからマルチマイク技術を学び帰国
帰国後、金田式DC録音専門レーベル”タイムマシンレコード”て音響を学ぶ
独立後芸術工房Pinocoaを結成しアルゼンチンタンゴ音楽を専門にプロデュース
その後写真・映像スタジオで音響担当を経験、写真を学ぶ
現在はヒーリングサウンド専門の音楽ブランド[Curanz Sounds]を立ち上げ、音楽家, 音響エンジニア,として活動
五島昭彦氏より金田式DC録音の技術を承継中
当サイトでは音響エンジニアとしての経験、写真スタジオで学んだ経験を活かし、制作機材の解説や紹介をしています。
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【さらなる専門家の監修】録音エンジニア:五島昭彦
学生時代に金田明彦氏に弟子入り。
ワンポイント録音の魅力に取り憑かれ、Panasonic半導体部門を経て、退職後金田式DC録音の専門スタジオ:タイムマシンレコードを設立。
ジャズは北欧系アーティストを中心に様々な美しい旋律を録音。
クラシック関係は国内外の様々なアーティストのレコーディングを担当しており、民族音楽にも精通。
現在は金田式DC録音のDSDレコーディングを中心にアコースティック楽器の収録を軸に活動中。
世界で唯一、金田明彦氏直系の弟子であり、金田明彦氏自らが手がけた金田式DC録音システムを使用している。
吹奏楽・合唱の録音でよくある失敗
吹奏楽や合唱の録音では、次のような失敗がよくあります。
- マイクをステージ前に置きすぎて、一部の楽器や声だけが強調される
- 体育館やホールの響きが多すぎて、全体がこもった音になる
- 盛り上がりで「バリッ」と音割れしてしまう
これらは、機材のせいではなく マイクの配置と録音設定 が原因です。
正しいセッティングを知れば、初心者でもプロのような録音が可能になります。
高音質録音の鍵は「マイク配置」と「レコーダー選び」
録音のクオリティは「マイクの置き方」が7割を占め、置き方でその録音の良し悪しが決まります。
残りの3割は機材選定ですね。
ただし、どんなに優れたレコーダーを選んでも、マイクの性能が不足していれば本当の高音質は得られません。
そこでおすすめしたいのが、当スタジオのオリジナル無指向性マイクです。
プラグインパワー対応で、後述します記事内で紹介しているすべてのレコーダーにそのままケーブルを一本刺すだけで接続可能。
しかも価格は13,900円ながら、業務用、プロ仕様の80万円以上する高級マイクであるDPA4006と比較しても驚くほどの解像度と自然さを誇ります。
正直手前味噌ですが、このマイクを使っていただくことで、プロの録音業者に今後依頼する必要は一切なくなります。
また、機材の録音レベルの設定を間違えると、どれだけ配置が正しくても音割れしてしまいます。
録音レベル?
楽曲のピーク値を推察しながら現場で調整する必要があったり、リハーサルでピーク値を予測しても本番では盛り上がって音割れを起こしたりと録音エンジニアが現場で神経をすり減らす作業の一つなのです。
なんだか難しそう・・・ですよね。
でももう現代ではその心配はなくなったんです。
この機能も録音業者が消滅していく原因にもなっているかもしれませんが、32bitフロートというもの。
32bitフロート録音対応レコーダーを使えば、入力レベル調整を気にせず、音割れせずに演奏全体を安心して記録できます。
つまり、
正しいマイク配置 + 32bit対応レコーダー + 当スタジオで販売しているオリジナルマイクの3点セットが、2026年の録音環境における「必勝セット」となり、この3点セットにて、プロの業者に頼むのと同等かそれ以上の録音クオリティーが期待できます。
おすすめのマイク配置方法
A-B方式(無指向性マイク)
- 2本のマイクを 約30〜33cm間隔 で並べる
- 空間の広がりを自然に再現
- 吹奏楽・合唱全体を「その場の空気ごと」残すのに最
当スタジオのマイクロフォンをご購入いただくと、基本的にこのAB方式でのセッティングになります。
人間の耳で聴くよりもこのマイクとヘッドホンを通して聞いた方が音楽が鳴り出す、表現が伝わる、演奏者一人一人の感情がダイレクトに伝わることに驚かれることでしょう。
X-Y方式(単一指向性マイク)
- マイクを90度にクロスさせて配置
- 音像がくっきりし、輪郭が明瞭
- 少人数の合唱や小編成におすすめ
一昔前のフィールドレコーダーでは基本的にこのXY方式が採用されていました。
このXY方式のメリットは、ワンポイント録音とも言われる、マイクセッティングのポイントが小さく済むこと。
音は非常にクリアで、うまくハマれば拍手は後ろから聞こえてくるなど音響学として極めがいのある手法になりますが、その分、より繊細なモニター環境が必要になってくること、また最高にハマったポイントで録音できたとしてそれを再現するためには再生環境もそれなりのチューニングが必要になるなど、現場で数をこなしたかったり、練習の確認をしたりするには、不向きです。
ORTF方式(ホール録音向け)
- マイクを110度に開いて17cm間隔で設置
- ホールの空気感を豊かに収録
- プロのクラシック録音現場で多用される
このようによく使う方式だけでも数種類あり、音楽作品制作などであれば、通常様々な手法や方式を使い分けながらレコーディングをしていくわけです。
👉 吹奏楽・合唱の場合は、一つ目のA-B方式がもっとも自然でおすすめですし、当スタジオのマイクを使っていただくことによって非常に簡単にAB方式の素晴らしい録音を実現できます。
具体的なセッティング
AB方式は、二つのマイク素子の間を30cm〜最大1m以上離してセッティングされます。
言葉だけ聞くと難しそうに聞こえますがとっても簡単。
詳しくは当スタジオのオリジナルマイクの取扱説明ページをご覧ください。
取り扱い説明書〜マイクのセッティングについて2025年版|32bitのおすすめレコーダー一覧
最安で揃えたい!という方は、2025年時点ならZOOMのH1essentialがもっともコスパがいいでしょう。
また、少し高くなりますが、タスカムのDR-05XPも32bit対応の素晴らしいコスパのレコーダーです。
ZOOMのH1essentialよりも倍近く高いレコーダーですので、さすがに音も素晴らしく、ヘッドホンアンプもより繊細にモニターすることができます。
また、昨今のTASCAM機に見られる傾向として内蔵されているマイクが非常に優秀ということも挙げられます。
本気の録音時は当スタジオのプラグインパワーマイクを使い、外やマーチングでの録音時は簡易装備として、ウインドスクリーンを装着したDR-05XPの内蔵マイクでもそこそこの録音が可能になります!
基本的にプラグインパワーだけのシンプルなAB方式だけで録音するのであれば(というか、その方式がもっともおすすめ)上記の2択でOK!
参考音源を聴いていただいた方は感じたかもしれませんが、莫大な予算で機材を揃えなくても適切なマイク、レコーダー、そして何よりマイクの設置位置に音楽への愛があれば最高の録音は可能になります。
ブラインドで、数十万の録音を上回るなんてことは当たり前に起こる世界なんですね。
もしも、予算結構あるよ!
という方はこちら。
こういったXLRタイプのレコーダーがあります。
この場合は、当スタジオのミニXLRタイプのARIAというマイクをお求めください。
プラグインパワー対応&32bitフロート録音対応モデル
他の32bit対応レコーダーはこちらの記事も参照してみてください。
その他のプラグインパワー対応機は
こちらもチェック!
他の機種もそれぞれ特徴があり、何を録音したいか?どんな録音がしたいか?何を制作したいか?など用途によっては、選択していくべきもの。
この辺りは、当スタジオのマイクロフォンをお買い上げいただく際に申し込みフォームがありますので、「ご質問等」の部分で機材選定のご相談を受け付けております。
気軽にプロに質問
マイクロフォンのご購入を機会にずっと気になっていたことや、機材選定で迷っていることなど音に関することならなんでもお答えしますのでお気軽にご質問くださいね!
👉 初心者には Zoom H1essential / TASCAM DR-05XP
👉 中級者には H4essential / DR-07XP / Portacapture X6
👉 プロ仕様なら Portacapture X8 / FR-AV2 が最適です。
プラグインパワー=音質が悪い?そんなことはありません。
オーディオの世界では「プラグインパワーは音質が悪い」という声を耳にすることがあります。
しかし、それは誤解です。
確かに、安価な市販のマイクにはノイズが多く、レンジが狭い製品もあります。
そこから「プラグインパワー=低品質」というイメージが広まってしまいました。
ところが実際には、プラグインパワー方式そのものが音質を制限しているわけではありません。
重要なのは「マイク素子そのものの性能」と「先述したマイク位置」です。
✔ プラグインパワーは正しく設計すればハイエンド級
- DPAやSchoepsなどの高級名機でも、プラグインパワーを活かした高品質製品は存在します。
- 私たちが開発したオリジナルマイクも、DPA4006や2006を比較対象に設計。
- 結果として、数十万円クラスの音質に匹敵する解像度と自然さを実現しています。
✔ メリットは「誰でも扱えること」
- プラグインパワーは特別な電源やファンタム電源が不要。
- 対応レコーダーやに差し込むだけで使える。
- 「初心者でも簡単にプロ品質を体験できる」という最大の利点があります。
✔ 音質はマイク次第
実際市販されているプラグインパワーのマイクの中には、音質の悪いものもあるにはあります。
しかし、「プラグインパワー=悪い音」というのは大きな誤解です。
真実はこうです:
👉 “一部のプラグインパワーマイクが低品質なだけで、設計と部品次第で音は圧倒的に変わる。”
そして、それを証明しているのが 当Kotaro Studioのオリジナルマイク です。
- 特別な電源不要で、差し込むだけで使える
- 軽量・コンパクトで持ち運びや仕込みに便利
- 32bit対応レコーダーと組み合わせれば、初心者でも音割れしない
特に合唱や吹奏楽のような大音量・広いダイナミックレンジの録音では、この組み合わせが最強です。
まとめ
吹奏楽の録音は数十本のマイクを立てて、特別な訓練を受けた録音エンジニアが何時間もかけてミックスマスタリングをするという印象を持っていませんか?
もちろんそういうやり方もありますし、そういうやり方を否定するつもりもありません。
しかし、この世界の本質的な部分においては実はもっとシンプルなことがほとんど。
録音とは常に哲学的な面を考えて音を捉える必要があります。
なぜそこまでシンプルになるのか?
それは、たくさんの問題を抱えていても、その問題を手放した瞬間それはなくなることに似ています。
釈迦の哲学ですね。
目の前にただそこに在る音響、アートをそのまま録音する、そのまま感じる。
それができるマイクが当スタジオのマイクです。
最高音質のクラフトマイクを手にいれる
究極のタイパは最高のマイクを手にいれること
超高性能無指向性マイクを
音楽家:朝比奈幸太郎が一本一本手作りで
仕上げました
誰でも手に取れる価格で、世界一流の高音質を
