マイクロフォン選定

【古楽を楽しむ】録音方法とおすすめのマイクロフォンと機材

この記事はこんな人におすすめ。

  1. 古楽器奏者で録音したい人。
  2. 古楽の録音を頼まれた人。
  3. 最適なマイクロフォンを知りたい人。
  4. 弦楽器の録音もしたい人。

簡易紹介:こうたろう

1986年生まれ
音大卒業後日本、スウェーデン、ドイツにて音楽活動
その後金田式DC録音のスタジオに弟子入り
プログラミング(C)を株式会社ジオセンスのCEO小林一英氏よりを学ぶ
現在はヒーリングサウンド専門のピアニスト、またスタジオでは音響エンジニア、フォトグラファーなどマルチメディアクリエーターとして活動中
当記事ではプログラマー、音響エンジニアとして知識とスキルをシェアしていきます

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この記事はnote『音楽家育成塾』の関連記事となっています。

無指向性マイク

古楽の収録は基本的には無指向性マイクでしっかりと空間を捉えて収録する方法がおすすめ。

SENNHEISER MKE2

 SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / MKE2P-C をチェック

MKE2は古楽収録の最適解の一つ。

オンマイク、オフマイクどちらも最高の性能を発揮してくれます。

ラベリアタイプですので景観を気にする古楽のライブ収録にも適しています。

DPA4060も最高のマイクですが、古楽の収録には個人的にMKE2の方がおすすめ。

こちらは一本売りですので、2本購入してステレオペアにしてください。

SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / MKE2P-C をチェック

こちらはこのマイクで収録したチェンバロのオンマイク音源です。

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この記事ではDropbox経由で音源を掲載しています。
Dropbox経由での音声配信の方法はこちらの記事を参考にしてくださいね!

【保存版】WORDPRESSにDROPBOXの音声, 動画ファイルを埋め込む方法

SENNHEISER MKH8020

 SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / MKH8020 Stereo Set をチェック

この価格帯ですと、DPAやノイマンなども視野に入れることができますので、臨時で古楽を録るだけという場合は他の選択肢も考えてみてください。

このマイクは古楽の収録に相性がとてもいいです。

リコーダーなどの管楽器、チャンバロはもちろん、ビオラ・ダ・ガンバなどので弦楽器類とも良くマッチし、非常に透明感とスモーキーさのバランスがいいマイク。

SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / MKH8020 Stereo Set をチェック

ROLAND ( ローランド ) / CS-10EM ASMR バイノーラルマイク

ROLAND ( ローランド ) / CS-10EM ASMRをチェック

古楽のロマンを軸に録音したい場合はバイノーラルマイクも選択肢の一つでしょう。

ROLAND ( ローランド ) / CS-10EM ASMRをチェック

この場合は現在圧倒的におすすめなのがタスカムのDR-05Xを使った録音。

TASCAM ( タスカム ) / DR-05X ハンディレコーダーをチェック

両方購入しても3万円以内で収まる激安セットですが、その性能たるや素晴らしいもの。

ローランドのバイノーラルマイクはこちらでサンプルを掲載しています。

【M4 MicTrakレビュー】 M4 32bit ステレオリンクの問題点

また、DR-05Xのプラグインパワーの性能はこちらの記事がとてもよくわかります。

DPA4006+ZOOM F3との組み合わせで是非聴き比べてみてください。

驚くべき性能を発揮してくれています。

フォルクローレにて無指向性マイクロフォンの3パターン比較

指向性マイク

指向性マイクはKM184がベストな選択肢になります。

NEUMANN ( ノイマン ) / KM184 MT STEREO SET をチェック

少し予算が高い場合はSE8で代用できます。

SE ELECTRONICS ( エスイーエレクトロニクス ) / SE8 PAIR  サウンドハウスで価格をチェック

レコーダー関係

古楽の場合当スタジオではあまりマルチマイクでの収録は想定していないため、シンプルな2ch且つマイクアンプ性能の高いZOOM F3がおすすめ。

ZOOM F3

F3 Field Recorder / サウンドハウスで見てみる

スタジオの音響顧問:五島昭彦氏もF3はサウンドデバイスのマイクアンプ超えてるんじゃない?とコメントしているほど、本当に素晴らしい性能です。

こちらのフォルクローレの音、加えて注目して欲しいのが冒頭のナレーション録りもDPA4006とF3の組み合わせで制作しています。

DPA4006の性能をここまで引き出せるF3のマイクアンプ性能の高さが伺えます。

ZOOM F6

ZOOM ( ズーム ) / F6をチェック

こちらはF3よりも前に発売されてモデルですが、F3の音とはまた違った個性がありとても素晴らしい録音機です。

6chあるのでマルチトラック収録も可能になりますし、VRモードもあるので、VR音響収録も可能。

 SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / AMBEO VR MIC をチェック

こちらも五島昭彦氏絶賛のレコーダーになります。

F3,F6ともに32bit収録が可能。

サウンドデバイスと迷う方も多いと思いますが、特にF3のマイクアンプはサウンドデバイスの性能と同等か好みによってはそれ以上にもなりえます。

MKE2とF3の組み合わせなんかは古楽収録のベストアンサーとなるかもしれません。

こうたろう

音大を卒業後ピアニストとして活動。 日本で活動後北欧スウェーデンへ。 アーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。 その後ドイツ・ケルンに渡りAchim Tangと共にアルバム作品制作。 帰国後、金田式DC録音の第一人者:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入り。 独立後音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現:Kotaro Studio)」を結成。 タンゴやクラシックなどアコースティック音楽作品を多数プロデュース。 大阪ベンチャー研究会にて『芸術家皆起業論~変化する社会の中、芸術家で在り続けるために』を講演。 その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。 村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。 祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。 現在はKotaro Studioにて『あなたのためのアートスタジオ』音と絵をテーマに芸術家として活動中。 2023年より誰かのための癒しの場所『Curanz Sounds』をプロデュース。