音楽家・朝比奈幸太郎のポートレート写真

音楽家:朝比奈 幸太郎

音楽大学で民族音楽を研究。
卒業後ピアニストとして関西を中心に活動。
インプロビゼーション研究のため北欧スウェーデンへ。
ドイツ・ケルンにて Achim Tang と共同作品を制作&リリース。
ドイツで Stephan Desire、日本で金田式DC録音の五島昭彦氏から音響学を学ぶ。
帰国後、録音エンジニアとして独立し、プロデューサーとして芸術工房 Pinocoa を結成。
ドイツ、アルゼンチンをはじめ国内外のアーティストをプロデュース。
株式会社ジオセンスの小林一英氏よりC言語・GPS技術を学び、村上アーカイブスの村上浩治氏より写真と映像を学ぶ。
2023年よりヒーリング音響を研究する Curanz Sounds を立ち上げ、世界中に愛と調和の周波数を発信中。
2025年より神戸から北海道へ移住!

録音エンジニア 五島昭彦のポートレート

録音エンジニア:五島 昭彦(スタジオの特別音響顧問)

中学時代から録音を始め、学生時代に金田明彦氏に弟子入り。
金田明彦氏より直々に学び、Panasonic半導体部門を経て、退職後金田式DC録音専門スタジオ「タイムマシンレコード」を設立。
国内外の様々なアーティストのレコーディングを担当し、ジャズ、タンゴ、アジアなど各種民族音楽の制作にも多数携わる。
現在は金田式DC録音のDSDレコーディングを中心に、アコースティック楽器の収録を軸に活動中。
世界で唯一、金田明彦氏自らが手がけた金田式DC録音システムを使用し、正統な叡智を継承している。

金田式DC録音をはじめとした各種録音依頼はこちらのサイトから受付中
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朝比奈幸太郎の録音哲学

EQをかけるのに何時間も迷う、迷って制作会議を繰り返す、リバーブの掛け方を徹底的に議論する。
こういう録音を当スタジオでは失敗だと認識しています。

私が大切にしているのは、録音を「食材」、編集を「盛り付け」にたとえる視点です。

最高の食材なら、塩とオリーブオイルだけで決まる。
料理と同じく、音の本質は録った瞬間に宿ると考えています。

編集は作品を美しく整えるための大切な行程ですが、頼り切らない

それはどんなお皿に盛り付けるのか?
角度は?温度は?

そういうお話なんです。

録音時点でその空間のEQは確かに自然のものが存在し、リバーブやディレイはその空間のものが反映される。

その素材そのもののEQやリバーブを活かす編集で音は自然に完成へと向かいます。

それはまるで和食、中でも刺し身料理のようなものかもしれません。

複雑なスパイスで飾らず、素材そのものの「旨味」をたのしむ料理。

そこには、熟練の板前、よく研がれた刺し身包丁、そして香りのよい醤油と山葵が、ただ静かに佇む世界があります。

まるで日本刀のような美しい刺し身包丁をどの角度でどの速度で入れていくのか?

包丁を入れた瞬間にすべてが決まります。

いい録音とは刺し身のような料理なのです。

だからこそ、録音現場でのマイキングこそがすべてであると考えています。

余計な足し算をせず、素材を活かすための最小限の所作で仕上げます。

私たちの基準は、無指向性マイク × ステレオAB方式
空気の厚み、距離感、楽器の呼吸─それらを切り落とさず、ありのままに切り取るための方法です。

しなやかな刃で繊維を壊さずに引き切るように、音場を崩さず、定位を乱さず、瞬間の温度をそのまま残します。

刺し身に最小限の調味を添えるように、編集は必要十分にとどめます。
ノイズの始末、音量の整え、聴感の微調整。
目的は飾ることではなく、素材の輪郭と余韻を際立たせることです。

私たちが大切にする5つの約束

  1. 素材優先:まず録音で仕上げる。後処理は最小限。
  2. 空間を切らない:無指向性AB方式で音場の自然さを守る。
  3. 位相を尊ぶ:定位・相関を壊す処理は採らない。
  4. 静けさの尊重:余白(無音)を音楽の一部として扱う。
  5. 美学と実用の両立:再現可能な手順と、心地よい結果。

録音哲学を、あなたの創造性に。

最高の食材が、塩とオリーブオイルだけで輝くように。
よく研がれた「録音の包丁」があれば、音は静かに立ち上がります。
無指向性AB方式という刃で、あなたの創造性を切り出し、作品の芯をそっと皿にのせる。
それが、私たちの録音哲学です。

音で確かめてください

言葉よりも、音で。
スタジオが大切にしている素材の「旨味」を、試聴で確かめてください。

もしこの哲学に共鳴していただけたなら、私たちのマイクをあなたの現場へ連れて行ってみませんか?

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