ミニXLR版〜取り扱い説明書
mini XLR版をお使いの方は、XLRへの市販の変換アダプターが必要になります。
mini XLRからXLRへの変換アダプターは最も安いもので2000円台からあります。
しかし、筆者の音響経験の中で、AKG MPA VLというアダプターは全く別次元の音になります。
せっかく当スタジオのミニXLRをお買い求めいただいているのでぜひAKG ( アーカーゲー ) / MPA VLを使っていただきたいと思います。
音のはじまりはパーツ選びから
当スタジオのマイク創りも、それはそれはもう一つ一つのパーツをとっても大切にしています。
はんだ線はなにを使うのか?ケーブルは何を使うのか?
当たり前ではありますが、当スタジオのマイクだって、はんだ線を買えると音は全く別の音になります。
これはRevoxのレストアプロジェクトにも重要で、世界中にちらばる無数とも言えるパーツの中から最高に音がいい一つを何度も何度も検証し、実験し、たった一つの最高のパーツを選び出します。
当スタジオの音響顧問もしてくださっている金田式DC録音の五島昭彦氏とともに何度もブラインドでテストして最高のパーツを選んでいます。
もちろん金田式の場合はすべてのパーツが指定されており、たった一つでも指定以外を使うと、金田式の音を体験することは許されません。
音の世界はそれくらい不思議で終わりのない世界。
AKGのMPAVLを使うかどうかで、DPAやショップスと戦えるマイクになるかどうかが決まります。
マイクスタンド&各種推奨パーツ
マイクスタンドも非常に重要です。
録音する音が大きく変わる重要アイテムとなります。
基本的に無指向性マイクですので、ストレートタイプを使用します。
K&M ( ケーアンドエム ) / 20120B(ST201/2B) ストレートマイクスタンドをサウンドハウスでチェック持ち運びを前提としないのであれば、こちらの鉄製の台があるスタンドもおすすめ。
台座がしっかりして5kg近くもあり、音は別格に違います。
このストレートタイプのマイクスタンドに、こちらのマイクバーを取り付けます。
K&M ( ケーアンドエム ) / 236をサウンドハウスでチェックあとはプラグインパワーと同様、マイクロフォンをバーの両橋に貼り付けます。
養生テープ パイオラン つや消し 影武者 ブラックをサウンドハウスでチェックまた、ミニXLR版は、プロの現場で使われる方も多いと思います。
クラシックやジャズのアルバム制作などにはより繊細な幅の調整が必要になりますので、筆者は先述したマイクバーよりも長めのものを用意しています。
こちらはマストアイテムではありませんが、クラシック収録の場合、筆者は35cm以上50cm未満の場所で倍音を捉えることも多いため、個人的には非常に重宝しています。
複数のマイクを同位置でセットし、比較テストもしやすいのが特徴です。
K&M ( ケーアンドエム ) / 23560 3/8をサウンドハウスでチェックあると便利なアイテム
ここからは、筆者が実際に現場経験の中であると便利だと感じたアイテムをご紹介。
まずは、カメラネジに変換!
何かと便利ですよね。
他にもマイクスタンド延長ポール。
高さを変えるとまた視える世界が変わります。
クラシックの収録でも特に教会などで収録する場合高い位置から収録すると驚くような世界が広がっていることも多いですし、自然界の収録では高さが重要になります。
特に冬場の収録などでは、気温が若干違うため、流れる空気も変わる、木々の乾燥具合も地面のものとは違った音がする。
他にこれはたくさんの人に紹介したいもの。
まさに痒いところに手が届くアイテムです。
現場にセッティングするととりあえずこれをセットします。
変換ネジでカメラアイテムをつけてもよし、そのままヘッドホンを気軽にかける場所として使ったり、制作意図に合えば補助マイクとしてショットガンマイクをセットしたり、もちろん上部のマイクバーにマイク、こちらのブラケットにレコーダーを設置と、いろんな使い方ができるわけです。
推奨レコーダーについて
ミニXLRをXLRに変換して使用するとなると、プラグインパワー版とは違い、オーディオインターフェースをはじめ様々な選択肢があります。
このカテゴリーについては随時更新していきたいと思いますし、新製品も更新できればと思っています。
2025年末時点では、シンプルなAB方式だけで収録するとすれば、ZOOM F3は最高の選択肢の一つになります。
複数の当スタジオ無指向性ペアで録音する方や、当スタジオマイク以外にもマイクを設置したり、マルチトラックで収録する方はF6やF8proなども最高の選択になります。
ZOOM ( ズーム ) / F6 6chフィールドレコーダーをサウンドハウスでチェックこれらのフラッグシップレコーダーに関しては昨今レンタルサービスも充実していますので、探してみて相性のいいものを選ぶのも一つです。
F3とF6は明確にマイクアンプの性質が違っているため、F3にはF3のキャラクターがちゃんとあるのがおもしろかったりします。
Tascamさんなら、FR-AV2 ポータブルフィールドレコーダー。
筆者はビンテージの領域でしょうか、サウンドデバイスのmix preDなどのマイクアンプにF3を組み合わせたりしています。
当スタジオのマイクはその透明感からRMEの製品とも相性は抜群です。