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※この記事は2020年10月1日に更新されました。
先日、あまり一般的ではありませんが、よく言われる投資の格言に「ロシュ・ハシャナの前に売り、ヨム・キプールの前に買え」というものを紹介しました。
本日はそのヨム・キプールについてより感覚的に知るための5つのことについて紹介したいと思います。
この記事でユダヤ人にとってのヨム・キプールがどういうものなのか、だいたいのイメージが掴めるかと思います。
1、スケープゴートの由来はヨム・キプール

海外はもちろん日本の政治の世界などでよく聞く言葉、スケープゴート。
これが実はユダヤ教の中の言葉が由来となっています。
「身代わり」「生贄(いけにえ)」などの意味。
実は古い儀式の中には「コミュニティ全体の罪を告白しながら皆で山羊に手を置き、罪を背負わせ、その山羊を崖から投げ捨てる。」といったことが行われていたそうです。
2、食べ物と飲み物だけではない・・・断つモノ

入浴も禁じられています。
香水やローションを使うこと、その他性的関係、革靴の着用なども禁じられています。
3、車を運転しない?!

明確に禁止されているわけではありませんが、すべての労働が禁止されているので基本的には自主規制という形になっているそうです。
事実上すべての国のユダヤ人はこの日に車を避けています。
イスラエルでは時折緊急車両が道路に出ているのみ。
主要な高速道路でさえ車は走っておらず、多くのバイカーがペダルを漕いでいます。
2015年のヨム・キプールでの高速道路の様子を見てみましょう。
4、1940年のヨム・キプールは大変だった。

1940年9月に始まったロンドンへの執拗なナチスの砲撃の真っ只中でさえ、都市在住のユダヤ人はヨム・キプールを続けました。
砲撃の嵐の中でも粛々と続けるあたり、ユダヤ人にとって如何に大切な日であるかがわかるエピソードです。
5、夜の祈りのため祈りのショールが着用されます。

タリートと呼ばれる祈りのためのショールが着用されます。
タリートまたは白い服を着るのが伝統的で、白い色はユダヤ人の精神的な純粋さと物質界の虚栄心から身を引くことの両方を象徴しています。
多くの人が実際にキッテルと呼ばれる白いローブを着ています。
この辺りが日ユ同祖論などでもよく出てきますが、日本の儀式や考え方と非常によく似ていますよね。
日本でも大事な儀式の際は白装束で身を清めます。
日ユ同祖論についてはユダヤと日本限定の議論ではなく、世界各地に散らばったイスラエル十族の話になってきます。
同じアジア圏だとお隣中国のチアン族も同様、重要な儀式の際は清らかな白い服を着用し、祭司は頭に特別な帽子をかぶるといわれています。
日ユ同祖論についても今後調べていく予定です。
みなさんの参考になれば幸いです。