西暦1050年から続く歴史ある醸造所のビール『ヴェルテンブルガー』

ヴェルテンブルグ修道院醸造所は西暦1050年から醸造されている歴史ある醸造所であり、現存している修道院醸造所としては最古の醸造所と言われています。

そういえばビールはちょっとばかり詳しいのにビールに関する記事ってこれまでなかったな〜と思い、今回普段飲みではないちょっといいビールを買ったのでヴェルテンブルガーについてや、ビールの魅力についても紹介していきます。

DREAM BEER

ドイツビール

ドイツでは、現在全国で約1200ほどの醸造所があり、約5000種類ほどのビールが販売されているそうです。

特にこのバイエルン州には有名な醸造所が軒を連ねており美味しいビールを飲む旅をするのであればこの地方を狙っていくのがおすすめです。

筆者の個人的なおすすめドイツビールであるへラー醸造所(シュレンケルラ)やクルンバッハ醸造所(モンヒスホーフ)もこのバイエルン州。

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かなり歴史の古いと言われるヘラー醸造所でも1678年に設立。
クルンバッハ醸造所は1846年設立。(モンヒスホーフ1984年からのブランド)ですから、1050年設立のヴェルテンブルガーがいかに長い歴史を守ってきているかが伝わります。

ドイツビールに興味があったらこのヘラー醸造所のシュレンケルラ・ラオホを是非一度試してみて!
ラオホは燻製の意味で、燻製ビールになっています。
癖があまりにも強いので完全に好き嫌いがはっきり分かれるかと思いますが、はまれば人生観変わるほどうまい!超おすすめのビールです。
ヴェルテンブルガー同様のお値段で少し高いですが、日本で買えるだけでも感謝感激。

1050年ってどんな時代?

日本では1053年に藤原頼通により宇治の平等院鳳凰堂(阿弥陀堂)が建立されました。

世界遺産(平等院)公式サイト

ドイツではちょうど神聖ローマ帝国(800年/962年〜1806年)へ移行しているあたり。

あたりなんですが、このあたりの歴史はちょろっとググった程度では語り尽くせないほどの情報量が必要になりますので、誤解を招かないためにもこの辺にしておきましょう。

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歴史になるとやっぱり気になるのが古代インカ・アステカ帝国。
この辺りは、コンキスタドールたちによって徹底的に壊滅させられたため、当時の文化や風習などほとんど残されていません。
特にインカ帝国などは壊滅させるために必死な様子がうかがえますので、一体どんな歴史と文化があったのか非常に興味があります。
この分野では第一人者である網野徹哉先生の著書で勉強中ですので勉強が進んだら紹介していきます。
他にも情報源として、スタジオのメンバーでもある大長志野さんは今アルゼンチンに移住して南米史についても詳しく調べてくれていますので、『アルゼンチンタンゴ部』にてまたいろいろ情報をアップしてくれると思います。
大長志野さんは大学時代は音楽楽理専攻という、音楽家たちの中でも特に歴史や文化、その他関連する芸術や風習などにについて紐解いていくスペシャリストが集まる専門分野で学んでいましたので南米史の現地調査についてはかなり期待していいでしょう!

Kotaro Studioアルゼンチンタンゴ部はこちら(noteへ移動)

味は1516年4月23日のもの?

バイエルン王国のヴィルヘルム4世がビール純粋令を発令したのが1516年4月23日。

この法律は「ビールは大麦、ホップ、水のみを原料とする」ことと規定されていました。

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元々はライ麦や小麦の需給を守るためとか、ビール文化の保護のためとか言われていますが、個人的には暗殺防止策だったのではないか?と推測しています。
フランスでもワインの製法などは厳格な規定があり、国の法律で畑を守ったりしているほど。
つまり時の権力者は地元の酒(ドイツならビール、日本なら日本酒)の味はそれはそれは微妙な違いまで熟知していますから、パーティーや会食などで混ぜ物があったらすぐに吐き出せるという仕組みなのではないか?と勝手に想像しています。
もし自分が権力者だったらと想像すると、一番最初に考えるのはやはり暗殺防止策ですから、日本人だと純米酒以外の酒は舌に乗せるとすぐにわかるわけですから、純米酒だけだよと規定することによって安全にパーティーなどに出席できるというわけ。(めっちゃ勝手な個人の想像です。)

ビール純粋令はその後科学の発展と共に1566年に酵母が追記されます。

1993年には歴史的にはこれまで記載の無かった小麦も上面発酵ビールの原料として規定されています。

1516年に発令されてからは大幅にレシピというか製法を変えるということはないと思いますので、500年前の味を楽しめるビールということになります。

先述の通り、結構古めで1678年ですから、それよりも100年近くさらに昔の味を楽しめるというロマンを感じるとなんだか一層ビールが美味しく感じます。

ちなみに金融界では、ドイツで最古の証券取引所として有名なハンブルクのハンザ同盟証券取引所は1558年に設立されました。

株式市場の歴史をざっくり把握する / Stock market

Weltenburger / 白ビール・ピルス・アッサムボック

今回買ってみたのはこのセット。

この他に、バロック・ドゥンケルというモデルもあり、こちらは修道院に古くから伝わるレシピで作られたものになります。

ちなみにこの飲み比べセットの中ではアッサムボックがIBU24と高めになっています。

高めですが、「一番搾り」がIBU21、「エビス」IBU25、「スーパードライ」IBU16ですので、苦味自体はエビスが最も近いと言えます。

IBUというのはホップの苦味量を規定する国際基準。

高いほど苦味があり、低いほど苦味がないという認識でおおまかにはOKです。

IBU値が非常に高いビールがIPA(インディアンペールエール)で、IPAは元々長い船旅でもビールが腐らないようにと考案されたもの。

ホップ自体がある程度の雑菌の処理能力を持っているため、長期間の保管に向いていたというわけです。

ビール作りでは、ホップの投入は非常に神経を使う分野であり、タイミングや量を間違うと非常に下品な苦味になってしまいます。

故にIPAっぽいの作りたいからと単純に大量投入すればいいという問題ではないわけです。

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ちなみにホップは寒冷地での栽培が得意となっており、なかなかの高級植物。
一般的なIBU25付近のビールでさえかなりの量が必要になるため、IPAはお値段が高くなってくるのはこのためです。

ちなみにデンマーク発のIPA、Mikkeller ミッケラー 、その名も1000 IBUというビールは驚異的なIBU値1000となっており、強烈な苦味が好きな方にはおすすめですが、現在日本では購入できず、他にもスペイン発のSAGURAという超絶うまいIPAもあったのですが、現在輸入されていません。

日本で売上の高いビールといえばスーパードライIBU16ですので、IPAは日本人の口には合わなかったのかもしれませんね。

筆者はIPAが大好きで、スーパードライを買うことは滅多にありませんので、普段エビスが好きだよ!とか、苦いのがいい!という方はIPAビールもトライしてみるといいかもしれません。

スーパーで売っているものでいえばスプリングバレー(IBUは高くはないが、ホップが全面的に押し出されているのでIPA感を体験できる)が口にあう!という方はIPAいけるかも!

スプリングバレーいけると思ったら日本のIPA試してみてください。

でもキングオブIPAは個人的にはスペインのSAGURA。

スペインいったときには醸造所行くから待ってろサグラ!

まとめ

ドイツの伝統を味わうのにはぴったりのヴェルテンブルガーを紹介しました。

味はドイツビールです。

それ以上もそれ以下もない、そこが美学の一つですね。

まさに権力者の暗殺防止なんじゃないか?説も発想できるようなドイツビール。

ドイツビール好きには『うん。なるほど。うん。いいね』というビールです。

円安の影響でなかなかリピートしずらい価格になっていますが、やっぱりちょっとドイツビールの日にしたいな〜なんて時には選択肢の一つとして最高でしょう。

ドイツビールならこの3つ

最後に完全に個人的な感想だけになりますが、ビールちょっと詳しい筆者が選ぶ最高のドイツビールはこの3つ。

へラー醸造所のシュレンケルラ

クルンバッハ醸造所のモンヒスホーフ

リンクが見つかりませんでした。。。

ヴェルテンブルグ修道院醸造所のヴェルテンブルガー

今回ベスト3にランクイン。

でもやっぱりシュレンケルラは一回飲んでみて・・・

では。

Kotaro
Kotaro
服部 洸太郎
音大を卒業後ピアニストとして活動。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてシンガーアーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツへ渡りケルンにてAchim Tangと共に作品制作。
帰国後、金田式電流伝送DC録音の名手:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、録音エンジニアとしての活動開始。
独立後、音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックなどのアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、介護で使えるプログラムをM5Stackを使って自作。
株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにてアルゼンチンタンゴをはじめとした民族音楽に関する文化の研究、ピアノ音響、さらに432hz周波数を使った癒しのサウンドを研究中。
スタジオでは「誰かのためにただここに在る」をコンセプトに、誰がいつ訪れても安心感が得られる場所、サイトを模索中。