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※この記事は2020年9月29日に更新されました。
米国では、ドローンでの配達が試験的に導入されたりしており、これまで陸路限定だった配達に革命が起きようとしています。
ただし、革命が起きようとも物資を運ぶという根本的な常識は未だ変わらず、これからも流通に関してはしばらくの間この常識は続くのではないでしょうか。
遠い未来の世界では、デジタル化されており、加工された食品なども含めて現地でプリントアウト。。。なんて世界になっているかもしれません。
その時はその時にまた戦略を考えたいと思います。
本日は個人的に半永久的に持っておきたい巨大流通系株を2株紹介したいと思います。
Old Dominion Freight Line (NASDAQ: ODFL)

オールドドミニオンフライトラインは1934年創業。
Earl CongdonとLillian Congdonがバージニア州リッチモンドとノーフォークの間を走る1台のトラックで会社を設立したのが始まりです。
1957年、オールドドミニオンはノースカロライナ州とバージニア州南部の主要市場に事業を拡大します。
5年後の1962年に本社をノースカロライナ州ハイポイントに移転。
Bottoms-Fiskeトラック運送会社と合併しました。
1969年から1979年の間に、同社はいくつかの競合するトラック輸送ラインを買収します。
1980年代のトラック輸送業界の規制緩和に伴い、オールドドミニオンはサービスエリアをフロリダ、テネシー、カリフォルニアに拡大、シカゴとダラスの主要市場にもサービスを拡大します。
会社の創設者の孫であるDavid Congdonは、1997年に社長兼COOに任命されました。
2018年5月まで、彼は会社の副会長兼CEOを務めていました。その後、彼は父親のアール・コンドン・ジュニアの後任として会長を務めました。
現在グレッグC.ガントが社長兼最高経営責任者を務めています。
安定した経営状況

米国の経済成長と共に成長していっています。

もちろんコロナショックではダメージはありますが、長期的に見ると、どれがコロナショックかわからないレベルです。
4月21日にオイルの価格がマイナスになったのは記憶に新しいと思いますが、その影響もあるのかもしれません。
負債もほとんどなく、あとはただひたすらにロボットのように業務をこなすだけで安定経営が保たれるビジネスモデルとなっています。
現代であれば、ほとんどはプログラムで動いているはずですから事務と、ただ安全に運転するドライバーで回せているはず。
配当は現状0.32%。
今後の設備投資は!?
このような安定経営の企業ですが、今後設備投資するとしたらやはり自動運転での電気(or 水素)トラックと、ロボット関連になるかと思います。
すでに実機で発売しているロボットもありますが、物流は基本的にこのような映像の感じになると思われます。
長距離運転が基本になりますので、自動運転車導入の敷居は低いと考えられます。
今後数年~数十年をかけて自動運転車の導入+ロボットでの物流品の整備などを整えていくと人件費のいらない世界観になっていきます。
プログラムや人工知能による運営形態のビジョンが描きやすい企業とも言えるのではないでしょうか。
【SFの世界観 !?】現実に動いている非上場のすごいロボット企業3選 (サイト内記事)
懸念点やリスク
自動運転によって軽減されていくはずですが、事故のリスクはゼロではありません。

Union Pacific (NYSE: UNP)

1862年創業。
最初のユニオンパシフィック鉄道は、1862年、太平洋鉄道法と題された議会法の下1862年7月1日に設立されました。
この法律はエイブラハムリンカーン大統領によって承認されます。
本部はアメリカ合衆国 ネブラスカ州 オマハにあります。
物流関係としては老舗中の老舗です。
路線図

現在使用権のある路線図ですが、かなり張り巡らされています。


こちらは先述のオールドドミニオンフライトラインに比べると、コロナショックのダメージをしっかり受けています。
鉄道の場合は事故のリスクはトラックに比べると低くなるとは言え、メンテナンスコストがかなりかかってくるのではないかと想像しています。
これだけの路線図の線路を事故なく運営するためには日々のメンテナンスが必須になってくるかと思います。
もちろん点検の自動化も可能だとは思いますが、オールドドミニオンフライトラインに比べるとより長い期間人の手がたくさん必要になるのではないかと想像しています。
とは言え、やはり一回の移動で運べる量はオールドドミニオンフライトラインに比べると桁違いに大きいのも特徴ですよね。
引退組のロマン買い!?
こちらも米国の経済成長と共に成長していく企業となっているので、投資家ではなく、鉄道ファンや鉄道マニアが持っていてもロマンのある株ですよね。
4000形蒸気機関車通称ビッグボーイ

世界最大・最強級の蒸気機関車である。
アメリカン・ロコモティブ(アルコ)社の手で25両(4000 – 4024号機)が製造され、ビッグボーイ(Big Boy)の愛称で一般によく知られている。
ビッグボーイは新人の機関助士でも扱うことが可能な機関車だったため、第二次世界大戦中によく活躍しました。
第二次世界大戦後は石炭の価格と人件費が上昇したため、ビッグボーイにとっても厳しい時代となりました。
ビッグボーイが最後の営業列車を牽引したのは1959年7月で、大部分のビッグボーイは、1961年まで走行可能な状態で保管されていた。
ワイオミング州のグリーン・リバーでは、1962年まで4台が走行可能な状態で残っていました。
2019年5月4日、4014号機は約5年間の修繕を終えて披露され、ユタ州オグデンでの祝賀イベントに参加しました。
他にもチャレンジャーや、FEF-3など、蒸気機関車好きには溜まらない伝説級の名車が多く揃っています。
金を買っても配当はでませんが、現在1.92%の配当があるユニオンパシフィックなら、配当と夢を買えるような気がします。
鉄道に関しては巨大なバブルの時代がありました。
鉄道株について詳しく知りたい方は「バブルの歴史 ──最後に来た者は悪魔の餌食」(エドワード・チャンセラー著)を参考にしてみてください。
エジンバラからインバネスに至るまで人々はみんな鉄道に夢中だ。
エドワード・チャンセラー:新訳 バブルの歴史 ──最後に来た者は悪魔の餌食 – [詩人のワーズワースの言葉から抜粋]
この国はまるで鉄道マニアたちの精神病棟のようだ。
【しっかり学ぶ人限定オススメ本】投資をするなら必ずゲットしたい7冊の本 (サイト内記事)
まとめ
いずでもすぐにキャピタルゲインを受け取れるハイボラティリティ銘柄ではないため、投機対象としては向かないかもしれません。
【植物で例える】投機と投資の違いとは・・・?! (サイト内記事)
かなり懐に余裕のある方向けなのかもしれません。
・当銘柄への投資を推奨するものではありません。
・必ずしも筆者が保有している個別銘柄というわけではありません。
・投資は自己責任、みなさんの参考になれば幸いです。
