【マイク選び】に失敗しないための3つのチェックポイント

本日はマイク選びに失敗しないコツをお届けしたいと思います。

筆者は録音エンジニアとしてアシスタントをしていたころから自腹で様々なマイクを購入し、検証してきました。

その中でもコスパがすごい!

と感動したものもあれば、うーーーん・・・・と残念な気持ちになったものまで様々です。

そんな本日は筆者の失敗した経験を踏まえて、マイク選びで失敗しないコツをシェアしたいと思います。

決して安い買い物ではありません。

筆者も当サイトでは、本当にオススメできるものだけをオススメしています。

みなさんは失敗しないで良い音を最短距離で手に入れてください!

【1】0か100で考えること

実はこれ結構大事なことで、意外とできなかったりするんです。

これはレンズ選びにも似たようなところがあります。

しかし、レンズ選びの場合は、作例などをかなりの情報量で確認できるためまだいいですが、マイクに関してはYoutubeでサンプルが上がっていたとしても、どのような環境で、どのような編集が加えられているかわかったもんじゃありませんし、再生環境などによっても違うため、レンズ選びよりも難易度が高めです。

マイク選びの一つのポイントとしては、良いものを買いたいけど、予算的に・・・というので妥協する理由を見つけて妥協したマイクを買ってしまうのを避けること。

実はこれ、当たり前のことなんですが、マイクの場合特に、Youtubeなどで編集した音を聞いて、編集されたものだとわかっていながら、予算と天秤にかけて無理矢理妥協ポイントを言い訳的に見つけてしまいがちなんです。

ロシア製のOktava MK-012は価格と性能比が非常に魅力的ですが、本当にそれで大丈夫ですか?

指向性マイクのステレオペアを買うのにRODE M5 Matched Pairは価格的に非常に魅力的ですが、それは本当にあなたが欲しい音ですか?

あなたの中で50点なら購入は見送りましょう。

あなたの中で97点なら購入は見送りましょう。

この価格にしては○○・・・など妥協点を言い訳にしやすいので、本当にあなたが求めるサウンドを産み出せるのか?安物買いの銭失いにならないように注意しましょう!

【2】見た目やデザインで左右されていないか・・・

BLUE Bluebird SL コンデンサーマイクや、Spark SLなどは見た面本当に可愛いですし、あなたのホームスタジオを可愛く彩ってくれるかもしれません。

しかし、もしそのマイクが素子剥き出しのものだったとしても欲しいですか?

もちろんMV制作などの場合はある程度ビジュアルも大切にはなりますが、良い音を追求するためのコンテンツ制作などの場合は、見た目で判断結果が左右されないように注意しましょう。

実は思いっきり業務用感満載のラべリアマイクの方が良い音で録れるかもしれませんよ。

Sennheiser MKE2 音質チェック(サイト内記事)

SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / MKE2P-C

【3】使う現場をイメージできているか?

もしも、あなたが子供のピアノ発表会の収録現場で映像制作を依頼されたのであれば、大口径マイクをステレオで並べるべきではありません。

中~高校生、大学生でさえも収録に慣れていない人にとっては、大口径マイクを並べられたり、明るいライトで照らされたりすると、極度の緊張でベストなパフォーマンスを引き出せなくなってしまう方も少なくありません。

また、ピアノの収録では黒のボディマイクが目立たないでしょうし、ビッグバンドの収録にはシルバータイプがぴったりでしょう。

もちろん音が最優先事項なのは当然のことですが、現場の状況によって最適ではないセッティングも多々あります。

どうしても、マイクセットが気になって演奏に集中できない・・・

といったお子さんや、演奏者のためにも、ラべリアマイクを使った、バウンダリーマイクの収録テクニックもマスターしておきましょう。

【重要】番外編:ギターのサンプルに騙されない

みなさんはマイクロフォンを選ぶ際に、Youtubeなどで作例を検索すると思います。

すると、ギターのサンプルが異様に多いのが気になったことはありませんか?

ギターという楽器はほとんどのマイクで「なんだかいい感じ」に録れてしまうものなのです。

マイク比較を出しているYoutuberだって、録音エンジニアとして活動しているわけですよね。

みんな低予算でも良い音が録れる腕を見せたいのが本音の部分でありますし、筆者もマイク検証音源に対して無意識にいつもの編集モードを立ち上げていて、ふと我に返ったことがあるくらいです。

基本的にマイク比較だけにゴリゴリにプラグインで加工処理をするわけにはいきませんが、確実に処理されているだろう音源もかなり存在しています。

ギターは処理した痕跡をいい感じに隠蔽しやすいのも特徴です。

女性Youtuberが「スッピンです!」といいながら、薄っすら化粧しているような感じでしょうか(笑)!

「普通にそのスペックのマイクをそこに置いて、そんな音にはならんだろ・・・」というようなサンプルも良く見かけます。

サンプルがアコースティックギターのみの場合、少し疑った方がいいかもしれません。

逆にボーカルや、ピアノ、弓で引くタイプの弦楽器がサンプルの場合は、かなり信頼できるサンプルの可能性が高いですし、実際に高級で高額なマイクロフォンほど、ボーカル、ピアノ、弦楽器とサンプルの種類が変わっていくのがわかると思います。

もちろんギターが悪いわけじゃないんですよ!マイクロフォンサンプルの話です!

まとめ

レンズもマイクも一つの資産となります。

資産である以上購入に妥協があってはいけません。

それは消費じゃないのです。

あなたの資産となって運用される大切なパートナーなのです。

そのため、本当に良いものを選んで購入すると、レンズなどは特に、ほとんど値下がりすることなく売却できます。

「マイク選びは消費ではない!」

という強い意識の元で妥協することなく、本当に必要なマイクを選択してください。

本当に必要なマイクが予算オーバーだった場合、予算が組めるまで購入するべきではありません。

筆者の経験からのシェアでした。

みなさんの参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

こうたろう

元ピアニストでフォトグラファー&サウンドデザイナー
ミュージシャンだった父の音楽スタジオと、モデルだった母の仕事場であるフォトスタジオの現像ルームが子供時代の遊び場という恵まれた環境で育つ。
音楽大学を卒業後ピアニストとして活動を開始。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてヨーテポリを拠点に活動するシンガーアーティストLindha Kallerdahlとセッションを重ね声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後単身ドイツ・ケルンへ渡独。
ドイツから帰国後ピアノソロ作品アルバムと共に同時リリース。
金田式電流伝送DC録音の第一人者である五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、活動を開始。
独立後、音楽プロデューサーとして音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックを中心としたアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
現在は元ピアニストの経験を生かしたミュージシャンのライブフォトを得意としながら、肖像写真、動物写真、自然写真を中心にミュージックビデオの制作などオーディオ技術も得意とするフォトグラファーとして活動中。