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※この記事は2020年9月28日に更新されました。
投資の格言はたくさんありますが、その中でも特定の日付や期間を表したものもあります。
有名なモノに「Sell in May」があります。
株は5月に売って立ち去れというものです。
本日はあまり聴きなれないフレーズ、「ロシュ・ハシャナの前に売り、ヨム・キプールの前に買え」について見ていきたいと思います。
【参考書籍】
ずばりいつなのか?!
ロシュ・ハシャナがユダヤ暦でティシュレー月1日。
ヨム・キプルがユダヤ暦でティシュレー月10日にあたります。
ユダヤ暦 | 5780年 | 5781年 | 5782年 | 5783年 | 5784年 |
西暦 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
ローシュ・ハシャナ | 9/30-10/1 | 9/19-20 | 9/7-8 | 9/26-27 | 9/16-17 |
ヨム・キプール | 10/9 | 9/28 | 9/16 | 10/5 | 9/25 |
例えば2020年であれば9月18日(19日の前日)の前に売って、28日までに買い戻せという格言です。
ダウ工業株価指数で見てみると、1971年から2019年までの間55%の確率で、この期間は平均0.5%下落。
2019年を見ると、2.1%下がっています。
Charles Henry Dow (チャールズ・ダウ) + ダウ一覧
ロシュ・ハシャナとは?!
ユダヤ暦でティシュレー月1日。
Rosh ha Shanah (ヘブライ語)
「年の頭」の意味で、ユダヤ教での新年のことを指します。
この日、イスラエルは神聖な「即位式」を行い、ショファールが吹かれ、神を王として受け入れました。
この日がユダヤ教での世界の創造の記念日にあたります。
この日世界全体が裁きを受けると言われており、翌年も生きるに値する人の名前が「生命の書」に記されると言われています。
世界中のユダヤ人の間ではこの祝祭日の期間中様々な慣習があります。
- にらねぎ、かぼちゃ、ういきょう、なつめやしの実を食べる。
- 魚の頭、山羊や子牛の頭を食卓に出す。
- くるみは食べない。
などなど。
日本でいうところの1月1日になりますので、ユダヤ教徒にとっては非常に転換期となる重要な日なわけです。
ヨム・キプルとは!?
ユダヤ暦でティシュレー月10日。
- 日没、2017年9月29日–日暮れ、2017年9月30日
- 日没、2018年9月18日–日暮れ、2018年9月19日
- 日没、2019年10月8日–日暮れ、2019年10月9日
- 日没、2020年9月27日–日暮れ、2020年9月28日
- 日没、2021年9月15日–日暮れ、2021年9月16日
- 日没、2022年10月4日–日暮れ、2022年10月5日
- 日没、2023年9月24日–日暮れ、2023年9月25日
- 日没、2024年10月11日–日暮れ、2024年10月12日
Yom Kippur (ヘブライ語)
「贖罪の日」
ユダヤ教の祝祭日の中ではもっとも神聖な日とみなされています。
この日は「裁き、悔い改め、再生」の日とされています。
古代、ヨム・キプルの日には大祭司が雄山羊を供犠とした非常に大掛かりな儀式を行っていたと言われています。
賢者たちによると、この日はサタンが無力になる唯一の日とも言われています。
memo
この日の禁止事項
- 飲食禁止。
- 革靴を履いてはいけない。
- 入浴や洗濯の禁止。
- 香水やローションなど何かを自分に塗ることの禁止。
- 性交渉の禁止。
※特定の病状の場合は免除されます。
ヨム・キプル以外の日でもヨム・キプルの夢を見ると、将来起こりうる悪いことを避けるために断食をしなければならないと言われていました。
新年を前に整理
ロシュ・ハシャナ(新年)の前には、ユダヤ人トレーダーやファンドなどは、株を一旦整理するとも噂されており、売りが多く入ると言われています。
日本人も新年の切り替えはかなり大掛かりなイベントを国を挙げて行いますのでなんとなく気持ちはわかりますよね。
特にヨム・キプルの時間は当然株の取引等とんでもないことですので、ユダヤ教徒は仕事はしないものと思われます。
金融業界にはユダヤ人が多いですから、この期間が明けるとまた大きくトレンドが動き出すのでしょうか。
当サイトでもしっかりとデータを蓄積していき未来の参考にしたいと思っています。
みなさんの参考になれば幸いです。