REC709 とは?Logで撮影できる色域を把握する
いいカメラを買っていろいろググってるとLUTなんて単語を目にすると思います。
有名なのはREC709。
撮影でも外部モニターに繋げるとREC709というのを選ぶ項目があり、709でモニターしながら撮影できる機能が搭載されています。
では一体709ってなんなの?
というのをわかりやすく解説!
簡易紹介:こうたろう
1986年生まれ
音大卒業後日本、スウェーデン、ドイツにて音楽活動
その後金田式DC録音のスタジオに弟子入り
プログラミング(C)を株式会社ジオセンスのCEO小林一英氏よりを学ぶ
現在はヒーリングサウンド専門のピアニスト、またスタジオでは音響エンジニア、フォトグラファーなどマルチメディアクリエーターとして活動中
当記事ではプログラマー、音響エンジニアとして知識とスキルをシェアしていきます
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709の色域を把握
ソニーのクリエーターズヘルプガイドに色域図がありましたので引用シェアさせていただきます。
この図の一番真ん中あたり、水色の三角で囲まれた領域が709の色域になります。
これは一般的なテレビや放送、わたしたちのほとんどがこの領域でコンテンツを鑑賞するというものです。
これに比べるとSonyの LogであるS-Gamut3.Cine(ガマットと読みます)などは圧倒的な色の情報量を持っていることがわかります。
仮にS-Gamut3.Cineで収録したとしても、Youtubeやその他誰かに見てもらうためには709の色域まで制限して編集しなければいけません。
ここはオーディオも同じこと。
私たち音響エンジニアは192khzやDSDで録音しますが、実際にSpotifyに配信されるのはそれよりもはるかに情報量も少なくさらに圧縮されたMP3だったりします。
これは編集やマスタリングで選べる周波数帯域が多かったり、レンジが広かったりするからであり、44.1khz(CDと同じ音質)で収録されたものと、192khzで収録された音源は選択できる周波数帯域の数(領域)が全く違うわけです。
映像も同じでS-Gamut3.Cineで収録しておけば編集で選択できる色の幅は709という狭い領域で収録したものに比べると格段に違うわけです。
709LUTで色が付く理由
DaVinci ResolveやFINAL CUTでLogデータを読み込んで709のLUTを当てると途端に色がつく、見やすくなるのは、この色域まで圧縮していると理解して差支えないと思われます。
つまり、709LUTなしで読み込まれているLogデータはキャパオーバーで全部表示できてないよ・・・という状態なわけですね。
なので、Log撮影したデータは必ずカラーグレーディングで709の色域まで編集しなければいけないわけです。
709で確認できる外部モニター
この辺りのモニターを使うと、Logで記録しつつも709や他の色域でモニターしながら収録することができます。