セールスマンは、すでにその製品を買った人たちのことをいろいろと織り交ぜて話をするように教えられています。
影響力の武器
セールス・コンサルタントのキャベット・ロバートはこの原理をうまくとらえたアドバイスを駆け出しセールスマンたちに与えています。
「自分で何を買うか決められる人は全体のわずか5%、残りの95%は他人のやり方を真似する人たちです。
ですから、私たちがあらゆる証拠を提供して人々を説得しようとしても、他人の行動には叶わないのです。」
みんなで空を見上げてみる

あなたがもし街中で一人でただ呆然とビルの上方を見上げていることを想像してみましょう。
どうでしょうか?
おそらく大勢の街を歩く人に埋もれてしまうことでしょう。
しかし、友達やエキストラなど複数人でビルの上方をただ呆然と見上げてみるとどうでしょうか?
しばらくすると何人かの人が立ち止まり同じようにビルの上方を見上げるはず。
人数が増えれば増えるほど同じように上方を見上げる人の数は芋づる式に増えていくことでしょう。
人は無意識の中に社会の中に溶け込みたい意識が働きこのように群衆に追従してしまいます。
ケネス・クレイズと共同研究者の実験
ある電気ショックの実験では、そばにいる別の実験参加者が痛くないかのようにショックに耐えている場合、実験参加者はあまり痛くないと感じることが明らかになっています。
これは自己報告を軸とし、心拍や皮膚抵抗水準などの生理的反応のいずれも示していたそうです。
アルバート・バンデューラの実験
犬を怖がる3歳〜5歳の子供たちを選び、その子供たちに「とある男の子が犬と楽しそうに遊んでいる様子を1日20分見せます。」
すると4日後、犬を怖がっていた子供のうち67%が部屋に誰もいない時に自ら進んで犬を可愛がり撫で回すようになったそうです。
1ヶ月後に恐怖心の再調査を行いましたが、恐怖心は低いままで且つ子供たちはさらに犬と遊ぶのを楽しめるようになっていたそうです。
ショッピングカートの生みの親は誰?

21世紀の現代でもショッピングカートは大活躍。
デジタルの世界でもカートに入れるという概念は変わることなく継承されています。
このショッピングカートの誕生はいつ頃、誰が始めたのでしょうか。
ショッピングカートを開発した人は1934年、小さな食料雑貨店をいくつか経営していたシルバン・ゴールドマンという人物でした。
シルバン・ゴールドマン氏は買い物客が買い物を終えるタイミングというのが、買い物客の手に持ったカゴが重たくなったときだということに気がつきます。
つまり、カゴに重みを感じなくするとより消費量が増えるということに気が付きました。
そこで初期のショッピングカートが開発されます。
初期のショッピングカートは重たい金属のカゴを折り畳んで使うスタイルだったのと当時馴染みがなかったため使う人はほとんどいなかったそうです。
確かに今でこそみんな使っているから当たり前に使っていますが、こういったスタイルがまだ馴染みなかった時代は相当目立ったことでしょう。
店の至る所に使い方を説明した看板とともに設置しましたが一向に流行る気配はありませんでした。
そこで考えたのがサクラを雇って店内をショッピングカートで買い物してもらったわけです。
すると人々はみるみる追従し、ショッピンカートは大流行り。
ちなみに開発者のゴールドマンは資産4億ドル以上の大金持ちとしてその生涯を終えたそうです。
情報追随
情報を求める者はある種の依存症のようなものだとおれは思う。
エドウィン・ルフェーブル、林康史 “欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア”
まるで酒呑みがアルコールを自分の幸福に欠かせないものとして追い求めるように、情報を求める者は情報を探しまわる。

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服部 洸太郎
音大を卒業後ピアニストとして活動。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてシンガーアーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツへ渡りケルンにてAchim Tangと共に作品制作。
帰国後、金田式電流伝送DC録音の名手:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、録音エンジニアとしての活動開始。
独立後、音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックなどのアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、介護で使えるプログラムをM5Stackを使って自作。
株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにてアルゼンチンタンゴをはじめとした民族音楽に関する文化の研究、ピアノ音響、さらに432hz周波数を使った癒しのサウンドを研究中。
スタジオでは「誰かのためにただここに在る」をコンセプトに、誰がいつ訪れても安心感が得られる場所、サイトを模索中。